人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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明日への伝言板試聴コーナー

  • 2022年11月9日(水)放送
  • テーマ / 感染症 ジャンル検索
  • STOP!未接種差別

ジェフ太郎

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STOP!未接種差別

新型コロナウイルス感染症が流行して三年、ウィズコロナ時代とも言われる中、今日はある職場での会話をお聞きください。

【社員A】「ねぇ、この間、部長にワクチン打ったかって聞かれたんだけど…」
【社員B】「ああ、あれね。なんか研修会があるから、とか言ってたね。ワクチン打っていない人は参加させないとか…」
【社員A】「そうそう。うちの部はみんな打ってるのに、打たないなんて協調性がないって言われて…」
【社員B】「ワクチン接種を強制することはできないと思うけど、私は打ったから関係ないかな。あれ?もしかして打ってないの?」
【社員A】「私は自分のアレルギー体質のこととかいろいろ考えて、ワクチンを打たない選択をしたんだけど、あんな風に言われるとちょっとね。ワクチンを打つ、打たないは、自分でちゃんと考えて選ぶことが大事だと思ってるのに…」
【社員B】「そうか…。たしかに、そうだよね。研修会に参加させないっていうのはおかしいよね。」

いかがですか。ふだん挨拶のように交わされることもある「ワクチン、もう打った?」という言葉を聞く度に、心が重くなっている人がいることを考えたことはありますか?

ワクチンは強制されるものではなく、接種する、しないは、個人それぞれが決めることです。ワクチンを接種したくても様々な事情で接種できない人もいます。しかし、実際には、ワクチンを接種していないことを理由に突然会社に解雇を告げられた人や、職場の名札にワクチン接種が済んでいることを表示されて、未接種を責められたように感じた人もいます。

今なお、みんなが不安に包まれやすい状況が続いています。だからこそ、正しい知識と情報に基づいた行動が大切です。ワクチン接種の強制やワクチンを接種していない人への職場や学校での嫌がらせ、差別的取扱いなどは許されません。悪質な行為には法的な責任も伴います。「接種は当たり前」という思い込みやコロナに対する不安から、気づかぬうちに誰かを傷つけてしまわないように、身近なところから発言や行動を考えていきましょう。
では、また。