皆さんはSNSに写真を投稿したこと、ありますか?もし、何気なく投稿した一枚の写真が、思いもよらないところで誰かを困らせたり、自分自身を危険にさらしたりするとしたら、どう感じますか?
警察庁の発表によると、SNSをきっかけに犯罪被害に遭った小学生の数は二〇二五年の一年間で百六十七人と、統計が残る二〇一六年以降で過去最多。SNS被害の低年齢化が進んでいるといわれています。
SNSは誰とでもつながることができる楽しさと便利さがある一方で、使い方によっては思わぬトラブルや犯罪に巻き込まれてしまったり、自分だけでなく、周りの人を傷つけてしまったりすることがあります。
中学生のAさんは、友達と写っているお気に入りの写真を軽い気持ちでSNSに投稿しました。するとその夜、友達の一人から電話がかかってきました。
【友達】あの写真、すぐに消してくれない?
【Aさん】え、どうして?何かあった?
思ってもみなかった電話に戸惑うAさんでしたが、友達はその事情を話してくれました。
【友達】私、SNSに顔が分かる写真は絶対に出さないって、お母さんと約束しているの。
もちろんAさんに悪気はありませんでしたが、そのたった一回の投稿が、友達と母親との約束を脅かすことになってしまったのです。
なぜその友達は「SNSに顔が分かる写真は絶対に出さない」という約束を大切にしていたのでしょうか?
それには、はっきりとした理由がありました。インターネットの世界では、写真に写った風景や建物、更には瞳に映り込んだ景色などから撮影した場所が分かってしまい、自宅の場所が特定されてしまうことがあります。
また、一度投稿された情報は、たとえ自分のSNSから削除しても、インターネット上から完全に消すことは難しいといわれています。今は何も起こらなくても、何年後かに思わぬトラブルにつながるかもしれません。
こうしたリスクは、SNSを楽しく使っているときには気づきにくいもの。だからこそ「自分は大丈夫」と思い込まないことが大切です。SNSに投稿する前に一呼吸置いて、「投稿してもいいかな」「誰かを困らせたりしないかな」と相手の立場になって考えてみてください。きっと、あなたの大切な人とあなた自身を守ることにつながりますよ。
では、また。



