「子育てには、悩みや不安がつきものです。独りでなんとかしなければと思い込み、一生懸命、子どもと向き合う親もいます。」そう話すのは、戸畑区の市民センターで、「子育てサポーター」として活動するAさんです。
「子育てサポーター」、通称「子サポ」とは、地域で子育てを支援する市民ボランティア制度のことです。幅広い世代のメンバーが、見守りを行ったり、日頃のちょっとした相談を受けたりしています。
Aさんが活動するグループでは、手芸や折り紙、工作など、メンバーそれぞれの特技を生かしながら、子育て中の親子に寄り添っているそうです。
Aさんは「子サポ」の活動を通して、こんなことを感じているといいます。
【Aさん】「今は、他人を頼ることが難しい時代です。子育ての悩みを独りで抱え込んでしまい、困っていても声が上げられない人も多いと思います。
それでも勇気を出して市民センターに来てくれる人がいます。だから、とにかく話を聴くことを大切にしているんです。ここは特別なイベントはやってないけど、ちょっとほっとできて、次も来ようかなと思ってもらえる雰囲気を心掛けています。」
喜びも多いけれど、緊張や不安もある子育て中の親にとって、一息つける時間や場所があるのは、うれしいですよね。
Aさんは続けてこう話してくれました。
【Aさん】「人は一人では生きていけませんよね。大切なのは、とにかく、地域のみんなで、気に掛けること、気づくことだと思います。
例えば、朝、家で洗濯物を干しながら、子どもたちの登校を見守るのも一つ。いつもと違う様子があれば、誰かに話す。そのことを知っている人が増えれば、気に掛ける人が増え、支援の輪が広がっていきます。
ご近所だからこそ、手が差し伸べられることがあるんだと思うんです。」
いかがでしたか。
地域で子どもを見守ることの大切さは、昨年施行された「北九州市子ども基本条例」の中でもうたわれています。誰もが安心して子育てができ、子どもが伸び伸びと成長していけるよう、「気に掛ける」「気づく」「手を差し伸べる」を合言葉に、地域みんなで子育てを応援していきたいですね。
では、また。



