国内外から観光客が訪れる小倉城のお土産ショップ「しろテラス」。ここには、たくさんのお土産品と共に、障害のある人たちが作った商品も並んでいます。実はこれ、令和七年度に北九州市で始まった「NUKUMORI PLUS プロジェクト」によるもの。このプロジェクトは、障害のある作家さんたちのワクワクやチャレンジを応援する取組です。観光やスポーツ、アートといったさまざまな分野と一緒に、働きがいや収入のアップを目指しています。
これまで、障害者就労施設などで作られた作品は、地域の催し物など限られた場での販売や展示が中心でした。しかしこのプロジェクトでは、一年目から「しろテラス」をはじめ、小倉クリスマスマーケット、皿倉山のお土産ショップ、市内のホテルなどと連携し、多くの観光客や市民の目に触れ、手に取ってもらえる場を生み出しています。
また、企業や売り場の担当者からアドバイスを受けられる商談会も開催され、作品をより売れる商品にするための工夫も重ねられています。
八幡西区にある施設「インクル八千代」の所長・奥村安德さんは、このように話してくれました。
「このプロジェクトに参加したことで多くの人が集まる場所が作家さんたちの活躍の場になり、私たちとしてもうれしく思います。どんな人に買ってもらいたいか、作品にどんなアイデアを加えるとより良くなるかなど、アドバイスをいただけたことも良い経験になりました。作家さんたちも、『作れるもの』ではなく『より多くの人に届くもの』を生み出そうと前向きな気持ちになっています。」
奥村さんのように手応えを感じている方は多く、作家さんからも喜びの声が届いています。「目の前で作品が売れることで自信がついた」「新しい商品づくりにも挑戦したい」と意欲の向上につながっただけでなく、「社会に関わっているという実感を持てた」と貴重な機会にもなっているようです。
また、その活躍を誰よりも喜んでいたのはご家族の皆さんだといいます。
自分が生み出した作品を、誰かが手に取り、気に入ってくれる。その喜びに、障害のあるなしは関係ありません。一人一人の個性や才能を輝かせることは、誰もが自分らしく活躍できるまちへの確かな一歩ですね。
では、また。



