北九州市は政令指定都市の中で、最も高齢化が進んでいます。
つまり、それだけシニアの皆さんが長い人生の中で積み重ねてきた経験や知恵という「タカラ」を持っている、恵まれたまちだともいえます。
市内には、そうした経験を生かして活躍しているシニアの皆さんがたくさんいらっしゃいます。内山昌子さんも、その一人です。
内山さんは、生まれ育った門司港の歴史と魅力を伝える活動に長く取り組んでいます。失われていくまちの風景を惜しむ声を耳にし、「自分が描き続けてきた絵や、撮りためてきた写真で伝えられることがあるのではないか」と、画集や写真集も出版しています。
八十代半ばの今も元気に活動を続ける内山さん。その原動力は、「好奇心とチャレンジ精神」です。
【内山さん】門司港の取材や観光に来られた方に、新しい情報をお伝えすると、とても喜んでくださいます。人に喜んでいただけることが、一番うれしいですね。何よりのやりがいです。
北九州市の調査では、市内のシニアのおよそ六割が、「社会貢献したい」という思いを持っているそうです。「社会貢献」と聞くと、少し難しく感じる人もいるかもしれませんが、内山さんは言います。
【内山さん】みんなが喜ぶようなことを探すのは、どなたでもできると思うんです。例えば、買い物に困っている近所の方がいたら手伝ってあげる。そんな身近なことからでいいんです。
そして、内山さんが大切にしているのが、「面白がること」。
【内山さん】私は、「知りたい!」と思ったら動きます。そこで、いろいろな発見をしていくことが面白いんです。それが、いつの間にか社会貢献につながっていることもあると思います。
そんな内山さんに、年を重ねることについて尋ねました。
【内山さん】年を重ねると、できないことも出てきますが、経験が増える分、世界が広がります。いろんな方と会ってお話するのは本当に楽しいし、それが私の栄養になっています。
いかがでしたか。
シニアの皆さんが長い人生の中で培ってきた経験や知恵は、地域にとっても大切な「タカラ」です。
北九州市では令和八年、こうした「タカラ」をさまざまな活動の場へとつなげる「ケイケン・タカラ プロジェクト」がスタートしました。
一人一人の「タカラ」が地域を動かす「チカラ」となり、人と人とのつながりや温かさを生む。そんな「安らぐまち」をつくっていきたいですね。
では、また。



