【子どもA(男の子)】夏の体育館はとても暑いので、エアコンを導入してほしいです。
【子どもB(女の子)】自宅以外で勉強したいときに、自習に使える場所を探すことができる地図があると便利だと思います。
これは、子どもたちから北九州市長へ提案されたまちづくりのアイデアです。子どもが市長に直接伝えるなんて、ちょっと意外に思われるかもしれません。しかし令和五年に「こども基本法」が施行されて以来、北九州市をはじめ、多くの自治体で子どもたちの意見を聴く試みが進められています。
子どもにやさしい社会を目指して、全国で初めて「こどもまんなかcity」を宣言した北九州市では、令和六年度から市内の小中学校と高校、特別支援学校に参加してもらい、「みらい政策委員会」が始まりました。これは、子どもならではの視点で「もっとこうなったらいいな」というまちづくりに関する意見を学校ごとに取りまとめ、市長へ提案する取組です。提案されたアイデアの中には、実際のまちづくりに生かされているものもあります。
例えば、先ほどの体育館へのエアコンの導入については、すでに設置が進められており、令和十二年度までに北九州市立のすべての学校でエアコンが整備される予定です。
また、自習できる場所を簡単に探せる「自習室マップ」というウェブサイトが受験期間に合わせて公開されました。
他にも「公園のトイレを安心して使えるように、落書きを消してほしい」「見通しの悪い道路では、車に注意を促してほしい」など、大人ではつい見落としてしまうことに、子どもたちだからこそ気づくこともあります。
子どもたちを「守る存在」として見るだけでなく、一緒にまちをつくる「仲間」として、その声に耳を傾けること。自分たちの声をきっかけに暮らしが変わっていくという経験は、子どもたちに「自分も社会の一員なんだ」「まちづくりに参加できるんだ」という思いを芽生えさせ、まちへの愛着と未来をより良くしていこうという主体性を育みます。
これからの社会を担う子どもたちは、地域社会の「まんなか」にいて、一人一人がかけがえのない大切な存在です。大人と子どもが一緒になって、誰もが幸せに暮らせるまちをつくっていきたいですね。
では、また。



