REPORTレポート

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学校給食献立レシピコンクール「東アジア文化都市記念特別賞」決定!

 北九州市教育委員会では毎年、市内の小中学生が「北九州市の地場産野菜を使った給食で食べてみたい献立」をテーマに献立を提案する 「学校給食献立レシピコンクール」を開催しています。
 提案された献立は栄養教諭や公益財団法人北九州市学校給食協会、JA北九などによる審査を経て、受賞作品を決定。
 そのレシピは実際の給食献立として採用されます!

 令和3年度のコンクールでは例年の賞に加えて、東アジア文化都市北九州2020▶21の開催を記念し「東アジア文化都市記念特別賞」を設定。中国料理、韓国料理をアレンジしたレシピが1品ずつ選ばれました!

 受賞した献立がこちら!

「東アジア文化都市特別賞」受賞献立

東アジア文化都市記念特別賞

『ヤンニョム炒め』萩ヶ丘小学校 6年 中村柚希さん
韓国料理で使われる甘辛い調味料、ヤンニョムで味付けしています。流行の料理と地場産野菜の活用が評価されました。

『トマトと小松菜のサンラータン』沼中学校 2年 五味朋花さん
辛みと酸味が特徴の中国料理「サンラータン」を、地元産の小松菜やトマトを使い、具だくさんに仕上げた一品。これまでの給食にはない新しい味付けが評価されました。

 ということで、2021年12月末に開催された試食会の様子をレポートします!

 まずは「ヤンニョム炒め」の材料。韓国料理を代表する調味料「コチュジャン」の文字が見えますね。
あれ?ヤンニョムは?ヤンニョムはどれ?
 実はヤンニョムとは、韓国料理で使われる合わせ調味料のこと。固有の調味料を指す名前じゃないんですね。あえて訳すとすれば料理の味付けに使う「タレ」とか「ソース」のような意味になります。

さて、まずはお肉を炒めて、下茹でをした地元産の大根がたっぷりと鍋に入ります! この大根の甘みが、ヤンニョムと絶妙にマッチしておりました。

ヤンニョムも入って、この赤さ、まさに韓国料理という感じです。
韓国料理というと辛い料理が多いですが、今回のヤンニョム炒めでは、小学生でも食べられるよう韓国料理の風味を残しつつ辛さを抑えた美味しさに。栄養教諭の方の絶妙の味付けに脱帽です!

最後に青ネギが入って、赤と緑のコントラストがなんとも食欲をそそる一品になりました!

一方こちらは「トマトと小松菜のサンラータン」の材料。新鮮な小松菜、トマト、もちろん北九州産です。

お肉に火を入れたら、たくさんのお野菜!彩り豊かで、もうこれだけで美味しそう!

そして特徴の一つとなるトロミと酸味を加え、最後に溶き卵。更に鮮やかな色合いになって、ますます食欲をそそりますね!

「酸辣湯(サンラータン)」は文字どおり酸っぱくて辛いのが特徴の料理。 中学生でも小学生でも楽しめるよう、 栄養教諭の方が柔らかい酸味と辛みに絶妙な調整をして完成です!

 食文化は生活に身近で、お互いを理解しやすい文化の一つ。東アジア文化都市北九州2020▶21の期間中は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて食文化を感じるイベントや交流が難しい時期となってしまいましたが、この給食を通して東アジアの文化を子どもたちが感じてくれたら嬉しいです。

 そして、応募された献立をもとに、中国料理や韓国料理の風味を残しつつも子どもたちが食べやすいように調整していた栄養教諭の皆さんの努力。食文化も文化の一つということは、店舗で食事を提供する料理人や学校給食に携わる栄養教諭の皆さんもまた、文化を支え、創り出す人、いわばアーティストなのかもしれません。

試食会では、他の賞の献立の審査会も行われました。

 受賞レシピは令和4年度中に実際に北九州市立の小中学校等の給食として提供され、その後レシピが公開されます。ぜひご自宅でもお試しください!

●学校給食献立レシピコンクールの結果は2022年3月分の献立表に掲載されています。

令和4年3月分 中学校給食献立表(門司・小倉北・小倉南)(PDFが開きます)

令和4年3月分 小学校給食献立表(門司・小倉北・小倉南)(PDFが開きます)