特集防災(風水害)

特集 防災(風水害)

特集 防災(風水害)

 昨年7月5日から6日にかけて発生した「平成29年7月九州北部豪雨」は、福岡県朝倉市や東峰村を中心とした土石流や河川の氾濫により、多くの犠牲者を出す甚大な災害となりました。

 本市でも、続く7日未明から昼にかけて集中豪雨に見舞われ、気象庁が設置する八幡観測所(八幡西区鷹の巣)では、午前6時30分までの3時間降水量が138.5mmと、観測史上1位を記録しました。

 雨で数十メートル先が見えないほど視界は悪く、雨音で周りの音も聞こえないような集中豪雨で、この雨があと2時間程度続けば、大災害が発生してもおかしくないような危険な状況でした。

チェックルーイラスト

 土砂災害特別警戒区域や河川の周辺など、避難勧告や避難指示(緊急)が発表された地域は全区におよび、避難勧告の対象者数は約6万7千人に上りました。

 市内では崖崩れが120件、住宅の損壊が32棟、浸水被害が51棟と大きな被害が出ています。

 自然災害が少ないと言われる本市ですが、昭和28年6月には旧5市全体で死者・行方不明者183人を出す「北九州大水害」が発生しています。

 災害は「まさか」ではなく「いつか」起きるものという心構えで、日頃からの備えを忘れないようにしておきましょう。

風雨が強まる前に早めの避難を

 強い風雨が予想される場合は、気象情報や自治体の発表する正確な情報を入手し、予定避難所の場所を確認するなどして避難に備えましょう。

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 避難に関する情報は、携帯電話にメールで配信される緊急速報メール(エリアメール)やテレビ・ラジオ、「防災情報北九州」のホームページなどで確認してください。避難に関する情報が発表された場合は、速やかに予定避難所などの安全な場所へ避難してください。

 避難する際に風雨が強く外へ出るのが危なかったり、避難所までの経路が危険である等の場合は、近くの丈夫な建物や自宅の上階など、命が助かる可能性の高い、より安全な場所へ避難してください。

 災害の兆候が表れてからの避難は危険です。安全に行動できるうちに避難しましょう。

避難が遅れるとイラスト

いざという時に役立つ日頃の備え

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 まず、自宅や職場、学校などで、自分がどのような災害に遭う可能性があるのかを知ることが大事です。非常持ち出し袋の準備や、予定避難所までの経路や家族との緊急連絡方法の確認、備蓄品の準備など、災害に備えて日頃からできる準備はたくさんあります。備蓄品は食品や水、常備薬など必要な日用品を最低3日分、できれば1週間分を準備しておくと良いでしょう。人によって必要なものは違うので、それぞれの状況に応じたものを備蓄しましょう。

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 災害時に大きな助けとなるのが地域の共助の力です。日頃から近所とのコミュニケーションを大切にし、災害に強いまちをつくりましょう。そして、自分の命を守るには「早めの避難と日頃の備え」が最も重要だということを忘れないでください。

北九州大水害と地域防災の取り組み

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門司区大積校区まちづくり協議会会長 小田穗積さん

 昭和28年の北九州大水害当時、私は小学1年生でした。周りに広がる田んぼは一面泥水に覆われ、増水した川では橋が流され、自宅が床下浸水したのを覚えています。特に山から滝のように水が流れてきた光景は忘れることができません。

 当時は、「避難する」という意識がほとんどなく、自宅にとどまっていて被害に遭った人が大勢いました。

 大積校区では昨年から町内会長や住民が参加する防災会議を計4回開催し、地区防災計画を策定しました。校区内には土砂災害特別警戒区域や、津波や高潮の警戒地区があります。住民が「住民同士の助け合い」の意識を持って、みんなで早めに避難するということを計画に盛り込んでいます。

 昨年の集中豪雨では避難情報の伝達方法に課題が残りました。今後は避難訓練の定期開催や、町内の連絡網の整備などを行い、校区内の防災意識をより一層高めていきたいと思います。

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本市危機管理室に防災専門官が着任!

 地域防災マネージャーの資格を持つ元自衛官の林優さんが、防災専門官として着任しました。自衛隊で培われた災害対応の経験や専門的知見を生かし、本市の総合的な防災力の向上に貢献します。

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災害から命を守る

 北九州市防災ガイドブックや市ホームページに掲載されたハザードマップを基に、想定される災害や予定避難所、避難行動などを確認しましょう。

情報の入手

気象情報や避難情報などを早めに入手し、災害に備えましょう

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防災情報北九州(ホームページ)

 避難情報、避難所情報、気象情報、水位・雨量情報など防災に関するさまざまな情報を掲載しています。

 災害時だけでなく、普段から活用しましょう。

検索 防災情報北九州

防災メール 避難情報や気象注意報・警報、地震情報、竜巻注意情報などを配信します

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●もらって安心災害情報配信サービス(北九州市)

 e-kitakyushu@xpressmail.jp へ空メールを送信し事前登録してください。

●防災メール・まもるくん(福岡県)

 mamoru@bousaimobile.pref.fukuoka.lg.jp へ空メールを送信し事前登録してください。

●緊急速報メール(エリアメール)

 緊急地震速報や津波警報などの重要情報は、強制的に携帯電話にメール配信されます(対応機種だけ)。

※「Yahoo! 防災速報」などスマートフォン用の防災に関するアプリも活用しましょう。

災害に関する問い合わせ

各区役所総務企画課(区役所閉庁時は各消防署)へ。
右横三角各区役所の代表電話番号は基本事項を参照。

消防署

  • 門 司 電話093・372・0119
  • 小倉北 電話093・582・0119
  • 小倉南 電話093・951・0119
  • 若 松 電話093・752・0119
  • 八幡東 電話093・663・0119
  • 八幡西 電話093・622・0119
  • 戸 畑 電話093・861・0119

【この特集に関するお問い合わせ】 危機管理室危機管理課 電話093・582・2110

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