物価高騰が長期化する下で、子育て世帯の家計負担は一層深刻さを増しています。とりわけ中学生を抱える家庭では、成長期の子どもを支えるための食費負担が大きく、給食費は家計に重くのしかかっています。
学校給食は、単なる食事の提供ではなく、学校給食法に基づき、教育活動の一環として位置付けられた重要な施策です。栄養バランスの取れた給食を安定的に提供することは、子どもの健やかな成長を支えるとともに、学習環境を保障する上で不可欠であり、義務教育の充実の観点から、国が積極的に責任を果たすことが求められています。
本市では、国の制度に合わせて小学校給食費の無償化が進められていますが、中学校給食費については物価高騰分の一部支援にとどまっています。しかし、全国では既に多くの自治体が小中学校ともに給食費無償化を実施しており、福岡県内においても複数の自治体が中学校給食費の無償化に踏み出しています。居住する自治体によって子どもや家庭の負担に格差が生じる現状は、教育の公平性の観点からも看過できません。
また、本市議会議員選挙前に実施された世論調査においても、学校給食費の無償化に賛成する声が圧倒的多数を占めており、市民の強い願いであることは明らかです。給食費無償化は、子育て支援として極めて効果的であるだけでなく、全ての子どもが経済状況に左右されることなく、安心して給食を食べられる環境を整えるものであり、教育の機会均等の実現にも資するものです。
本来、学校給食費の無償化は、地方自治体の財政努力に委ねられるべきものではなく、国が制度として全国一律に実施すべき課題です。地方任せを続けることは、自治体間格差を拡大させる結果を招きます。
よって、本市議会は、国会及び政府に対し、子どもの健やかな成長と教育の機会均等を保障する立場から、次の措置を講じるよう強く要請します。
1 学校給食を義務教育を支える不可欠な教育施策として位置付け、中学校給食費の無償化を国の責任において早期に実現すること。
2 小学校・中学校を通じた給食費無償化を全国一律の制度とし、自治体間格差を生じさせない仕組みを構築すること。
3 物価高騰の影響を踏まえ、給食の質と安全性を維持・向上させるための財政措置を国の責任で講じること。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出します。
令和8年3月25 日(可決)
