福岡県議会において、議長・副議長の選出をめぐり、多額の金銭授受が行われていたとの証言が明らかになっている。
また、県議会議員等が開催する政治資金パーティーをめぐる県職員等との関係や、海外視察に多額の公費が支出され、その内容や妥当性についても県民から疑問や批判が寄せられている。
これらの問題は、県民の県議会に対する信頼を大きく損なうものであり、地方議会の公正性、透明性及び政治倫理に関わる重大な問題である。
とりわけ、議会を代表する議長及び副議長の選出をめぐって金銭授受が行われていたとすれば、議会民主主義の根幹に関わる問題である。疑惑を曖昧なままにすることなく、県議会自らが徹底して事実を解明し、その結果を県民に明らかにする責任がある。
同時に、議員の政治資金パーティーと県職員等との関係についても、県民の疑念を招くことのないようその実態を明らかにするとともに、公費を用いた海外視察について、その必要性、内容、経費及び成果を検証し、今後の在り方を見直すことが求められる。
こうした中、福岡県議会は本年9月17日、正副議長ポストをめぐる金銭授受疑惑を調査するため、弁護士13人で構成する第三者委員会を設置し、福岡県も同日、パーティー券購入問題及び海外活動を調査する第三者委員会を設置した。これらの調査が実効性をもって行われるためには、関係者の全面的な協力と、調査結果の速やかな公表が不可欠である。
よって、本市議会は、福岡県議会に対し、設置された第三者委員会の調査に全議員が全面的に協力するとともに、必要に応じて地方自治法第100条に基づく調査特別委員会を設置するなど、公正性及び中立性を確保した上で、次の事項について徹底した調査、検証及び必要な改革を行うことを強く求める。
1 議長・副議長の選出をめぐる金銭授受疑惑について、過去の関係者も含め徹底的に調査し、その経緯と実態を明らかにするとともに、調査結果を県民に公表すること。
2 県議会議員等の政治資金パーティーについて、県職員で構成する部課長会等によるパーティー券購入や取りまとめ等との関係を含め、その実態を明らかにし、県職員と連携して、県民の疑念を招くことのないよう必要な是正策を講じること。
3 海外視察について、目的、行程、参加者、公費支出の内容及び成果等を十分に公開し、その必要性及び妥当性を検証すること。
4 今後の海外視察について、必要性、訪問先、日程、参加人数及び経費等を厳格に精査するとともに、視察後の成果及び県政への反映状況を県民に明らかにするなど、透明性と説明責任を確保する仕組みを確立すること。
5 調査、検証の結果、法令違反や政治的、道義的責任を問われる事実又は不適切な公費支出が明らかになった場合は、関係者の責任を明確にし、公費の返還を含め厳正に対処するとともに、再発防止策を講じること。
以上、決議する。
令和8年10月6日(可決)
