特集地域包括支援センター

高齢者の悩み・不安などお気軽にご相談ください

 高齢者の支援のため、本市では平成18年度から24カ所に地域包括支援センターを設け、保健・福祉・医療などに関する幅広い相談に応じています。今回は、八幡東区にある「地域包括支援センター 八幡東2」を取材し、その活動について話を聞きました。

住み慣れた地域で安心して暮してもらうために

 地域包括支援センターは、介護予防や介護保険に関することや、金銭や財産の管理に関する相談、権利擁護など、高齢者の相談に対応する総合相談窓口です。センターには年間23万件もの相談があります。相談者の生活・健康状況、人間関係などを的確に判断することが大切なため「出前主義」を重視し、訪問して話を聞きます。その上で、保健師・社会福祉士・主任ケアマネジャーといった専門職が、チームで解決策を検討します。解決が難しい場合には、各区統括支援センターとも相談し、より良い方法を考えます。

 また、地域について詳しい民生委員、医師、介護サービス事業者などとも連携しながら、高齢者の方々が住み慣れた地域で安心できる暮らしを支援しています。

◆これまでにあった相談事例から

八幡東区・男性(80歳)の場合

老人イラスト

 ある日、他県に住む家族から、「ひとりで暮らす兄が最近家を自分で片付けられなくなってきたようだ。私が片付けると言ってもダメだと言って聞かない。どうしたら良いか」という相談が地域包括支援センターに寄せられました。

 電話を受けた社会福祉士が主任ケアマネジャーとその男性の家を訪問すると、家中にゴミや物があふれていました。認知症状の疑いがあることが分かり、後日、保健師がもの忘れ外来につなぎました。診断の結果、一人で生活できる状態にないことが判明。そこで、ケアマネジャーが介護保険を使えるように申請しました。

 クレジットカードで多くのものを購入しており、社会福祉士が、成年後見の申し立てを他県に住む家族に助言しました。さまざまな機関が連携し、本人は支援を受けながら安心して暮らしていただけるようになりました。

私たちにおまかせください

保健師 山口さん

 主に相談者の健康や医療に関することを担当。医療機関の紹介のほか、家族の健康や介護予防も視野に入れて支援します。地域全体の高齢者の健康も考えています。

専門スタッフがチームとなって
問題解決をサポートします

社会福祉士 古賀さん

 主に相談者の経済面について担当。相談者の中には虐待や経済的搾取に遭い、生活に支障をきたしている場合もあるため、まずはその状況を確認します。

主任ケアマネジャー 鹿田さん

 介護予防サービスや介護保険が使えるかの判断など、主に介護保険制度について担当。制度の利用が可能な場合は、介護予防サービス計画の作成や民間介護事業者への連絡を行います。

こんな時はお気軽にご相談ください。

元気を応援します

(介護予防ケアマネジメント)

  • 最近、体が弱ってきたので不安
  • 一人暮らしの母が家に閉じこもりがちで不安
  • できるだけ介護を受けないで、今の生活を維持したい
  • 要支援1・2と認定されたので、介護予防サービスを利用したい

暮らしやすさを支援します

(包括的・継続的ケアマネジメント)

  • 介護保険以外のサービスを利用したい
  • 身体の機能に不安があり、地域の力を借りたい
  • 高齢者支援のために力になりたい

心配、悩みを解決します

(総合相談)

  • 引っ越してきて地域のことが分からない
  • 近所の高齢者のことが心配
  • 心配、悩みをどこに相談してよいか分からない

安全・安心を守ります

(権利擁護)

  • お金や財産の管理に自信がない
  • 虐待にあっている高齢者がいる
  • 介護に疲れ、つらくあたってしまう

●お近くの地域包括支援センターの所在地などの問い合わせは各区統括支援センターへ

  • 門司区(門司区役所内)TEL093・331・1881(代表)
  • 小倉北区(小倉北区役所内)TEL093・582・3311(代表)
  • 小倉南区(小倉南区役所内)TEL093・951・4111(代表)
  • 若松区(若松区役所内)TEL093・761・5321(代表)
  • 八幡東区(八幡東区役所内)TEL093・671・0801(代表)
  • 八幡西区(八幡西区役所内)TEL093・642・1441(代表)
  • 戸畑区(戸畑区役所内)TEL093・871・1501(代表)

【この特集に関する問い合わせ】 保健福祉局いのちをつなぐネットワーク推進課 TEL093・582・2060

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