特集新球技場の建設を決定

市民に夢と感動を! 子どもに元気と目標を! 誇りとにぎわいを!

新球技場イメージイラスト

 新球技場は、平成22年11月に構想を発表して以来、市民や議会の意見を伺うとともに、2回の公共事業評価の手続きを実施するなど、多くの議論を積み重ねながら検討を進めてきました。

 このような取り組みを踏まえ、このたび小倉北区浅野に新球技場を建設することを決定しました。

 今回は、新球技場について、事業概要や施設の特徴をお知らせします。

本市の新たなシンボル

 小倉の都心部に建設する新球技場は、サッカーやラグビーなどの球技以外にも幅広い市民利用を想定しています。新球技場は、市民に夢と感動を提供するとともに、北九州市の顔(シンボル)となり、市民が誇れる施設を目指します。

みんなが集い、にぎわいを生む「海ちか・街なか」スタジアム

 新球技場は、交通の中心である小倉駅から直線距離で約500m、徒歩約7分という利便性の高さが魅力です。全国のスタジアムの中で最も新幹線停車駅に近く、市外から訪れる方にとっても、利用しやすいスタジアムです。小倉駅周辺の商業施設やホテルなどとの連携や、小倉駅を挟んだ南北の回遊性を高めることにより、人が多く集まり、街がにぎわう「街なかスタジアム」となります。

 また、全国で唯一、海に隣接するスタジアムで、関門海峡に臨む絶好のロケーションは、他に例がありません。「海ちかスタジアム」として、魅力的な景観スポットともなります。

夢と感動を生みだす「ダイナミック」スタジアム

 球技の試合では、観客席とグラウンドの距離が近く、選手の声や息づかいなど、テレビでは味わえない躍動感と臨場感が楽しめます。屋根で覆われた観客席は、どの席からでも見やすく、スタジアムは一体感に包まれます。このようなダイナミックで快適な環境は、来場者の満足度を高めます。

環境未来都市にふさわしい「エコ」スタジアム

 太陽光など再生可能エネルギーの活用や、雨水の再利用などについて導入を検討します。また、利便性の高い立地を生かし、公共交通による来場を促すなど、環境に配慮したスタジアムとします。

安全・安心のまちづくり

 災害時には、大型の避難場所としての役割を果たし、救援物資の集積・集配拠点として活用することも想定しています。

*事業概要

  • 建設予定地:小倉北区浅野3丁目
  • 施設概要:
    【観客席数】1万5000席以上(将来的に2万席以上の規模に拡張可能)
    【グラウンド面積】約1万1000㎡
  • 事業費:約89億円(道路移設整備費含む)
  • 完成予定:平成28年度中の完成を目指す

※建設用地は、民有地の借地を予定

※財源は、スポーツ振興くじ(toto)助成金(30億円)と市債を活用

新球技場QA

Qギラヴァンツ北九州の専用スタジアムなのですか? また、市民利用など、Jリーグの試合以外での活用を考えていますか?
A新球技場は、ギラヴァンツ北九州の専用施設ではありません。
Jリーグやラグビートップリーグなどレベルの高い試合をはじめ、小学~高校生のサッカー・ラグビー大会、コンサートの開催、市民に人気の高いグラウンドゴルフ大会、子どもたちへの芝生開放など、幅広く市民に利用していただくことを想定しています。
Q新球技場ができると、どのような効果がありますか?
A新球技場は、本市のスポーツ振興の更なる発展につながるとともに、若者をはじめ多くの市民が集まり、街ににぎわいを生みだすきっかけとなるものです。新球技場のような高規格・大規模な施設の存在は、本市のシンボルとして市民の誇りとなるもので、市民の一体感の醸成や街のにぎわい創出、都市ブランドの向上などさまざまな効果を生み出します。
 さらに、スポーツを通じた青少年の健全育成、新たな雇用の創出、災害時の防災施設としての活用など、多くの効果が期待できます。
 なお、球技の試合(Jリーグ、ラグビートップリーグ、なでしこリーグ、学生大会など)による消費経済効果は年間約10億3000万円、来場者は年間21万人を見込んでいます。
「消費経済効果」…ここでは、新球技場の来場者による交通費・チケット代・飲食費・グッズなど購入費の合計額を試算したものです。
Q今後のスケジュールはどうなりますか?
A(1)新球技場の建設に必要な予算を議会に提案し、議決後、PFI事業者*の公募を開始します。
(2)平成26年度に、PFI事業者を選定し、議会承認を経て契約を締結します。
 契約後、PFI事業者が設計および工事に着手します。
(3)平成28年度中の完成、29年春の供用開始を目指します。
「PFI事業」…市民サービスの向上やコストダウンを目的とし、民間事業者のノウハウを活用する手法です。公共施設などの設計・建設・維持管理・運営を、一事業者が一括して実施します。
Q約89億円の建設費は、市の財政に大きな負担となりませんか?
A市の実質的な負担額は、事業費約89億円のうち、スポーツ振興くじ(toto)助成金30億円を除いた約59億円です。これについては、市債(借り入れ)などで賄うことにしています。
 市債を活用する理由は、一般的に公共施設は長期間にわたり使用するため、「建設費用は現世代だけでなく便益を受ける将来世代にも分割して負担してもらうのが公平である」とする「世代間の公平」という考え方に基づくものです。
 市債は、30年で返済する予定です。毎年度の返済額は、公債費全体の中で見れば、1%以下と見込んでおり、大きな割合ではないと考えています。
Q完成後、来場者数が低迷した場合、市民に新たな負担が生じるのではないですか?
A新球技場は、市民球場や総合体育館などと同様に、公共サービスを市民に提供する施設です。必要となる管理運営費は、建設用地の借地料を含め、おおむね年間1億5000万円となる見込みです。来場者数の減少により、市民に新たな負担をお願いすることはありません。
 なお、施設の収入は、イベント主催者などが支払う使用料と、施設の命名権を売却するネーミングライツの収入を合わせ、おおむね年間5000万円を見込んでいます。

【この特集に関する問い合わせ】 市民文化スポーツ局スポーツ振興課 TEL093・582・2395

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