人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2019年11月28日(木)放送

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セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス /ライツについて考えよう
「セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」という言葉をご存知ですか。国連でも取り組まれている人権問題の一つですが、まだ耳慣れない方が多いのではないでしょうか。
このことを学んだ大学生の姉が高校生の妹とカフェで話をしていますよ。

「お姉ちゃん、最近、彼がやたらキスしてくるの。それ以上に なったら嫌かなぁって。」
「それって…。セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ を大事にしなきゃ。」
「え、リプロ…何?」
「ふふ。最近、大学の授業で習ったばかりなんだけど、直訳す ると『性と生殖に関する健康と権利』って意味。」
「いや何かヤバイ、分かんない。」
「まあ聞いてみて。授業ではこう言ってたよ。」
「セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツは、かみ砕い て言うと、妊娠や出産、性行為を心身ともに健康で衛生的 な状態で行えて、誰からも強制されずに自分で選ぶことがで きる社会にしよう、という意味です。日本ではこれが侵害さ れている例として、望まない妊娠、性感染症、デートDVが 挙げられます。例えば健康を損なう性感染症は、減少傾向 だった全国での報告数が平成二十一年から横ばいになり、そ の中でも特に梅毒は増えています。こうした性に関するリス クは妊娠、出産する女性の方が大きくなりがちです。
まずは、性と生殖への正しい知識を知ることが大事です。 学校の性教育だけでは十分とは言えないし、雑誌、テレビ などでは不適切な表現も見られます。また、妊娠や出産は 一人ではできません。パートナーと一緒に考えないといけな い問題です。」
「そうか、自分の健康と権利を守るため、妊娠とか出産のこ とはきちんと自分で決めましょうってことなんだ。」
「そういうこと!」
「私も彼氏と恥ずかしがらずに話してみようかな。」

いかがでしたか。このドラマは、北九州市立大学などで講師をされている阪井俊文先生のお話を基に構成しています。
「セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」は、自分とパートナーの心と体を守るとても大事な考え方です。多くの人に知ってもらいたいですね。
では、また。