人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2018年11月21日(水)放送

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北九州市営バス 妊婦さん普通運賃5割引
北九州市営バスでは、妊婦さんに優しい取り組みを進めています。今日は、その内容についてご紹介します。

「次は、若松区役所前、若松区役所前、お降りの方は、バスが停車してから、お席をお立ちください」
「マタニティカードのご利用ですね。半額になります。足元にお気をつけてお降りください」
「ありがとうございました」

北九州市営バスでは、平成二十九年十二月から、妊婦さんの「普通運賃五割引」を始めました。これはバス事業者としては全国初の取組だそうです。
利用には市営バスの案内所などで発行しているマタニティカードが必要ですが、妊婦健診や通院、買い物の他、妊娠中の散歩で利用する方もいて、「散歩でちょっと遠くまで出かけても、帰りは半額で市営バスに乗れるので安心」という声が寄せられています。
市営バスが妊婦さん半額サービスの準備に取り掛かったのは、平成二十八年二月のこと。子育て支援の一環として検討が始まったそうです。その中で、職員たちが気付いたのは、妊婦さんは、体調が優れない時や家族の不在時に、一人での車の運転にとても不安を持っていることです。地域社会への貢献にプラスになるのではとの思いから、妊婦さんの半額サービスが始まりました。
そんな市営バスの基本理念は、「市民の幸せを運ぶバス」。運転手さんが、おなかの大きな妊婦さんや、マタニティマークを付けている人に気付いた時には、席を譲ってもらうようアナウンスが流れます。マタニティマークとは、おなかの膨らみが目立たない妊娠初期でも、周囲の人が妊娠に気付き、優しい配慮ができるようにと作られたマークのことです。車内では妊婦さんに席を譲る温かな光景も見かけられるそうです。

いかがでしたか。
北九州市は、政令指定都市の中で、「子育てしやすい街 ナンバーワン」に輝いています。それを支えているのは、企業や行政の取組はもとより、ここに住む私たち一人一人のお互いを思いやり、他人に配慮する心なのではないでしょうか。
では、また。