人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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明日への伝言板試聴コーナー

  • 2022年11月16日(水)放送
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  • 女性が輝きながら働き続けるために

鶴田弥生

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女性が輝きながら働き続けるために

北九州市小倉北区にある工務店、有限会社ゼムケンサービスは、社員九人のうち八人が女性。代表も女性です。女性の定着が難しいといわれる建設業界にあって、女性が生き生きと働き続けられる会社として注目されています。また、令和三年に第六回北九州オンリーワン企業に認定されるなど、北九州市の看板企業として活躍しています。

ゼムケンサービスで働く女性の背景は様々です。設計の仕事が結婚により続けられなくなった人や生理痛がひどく、ハードワークに困難を感じて退職した人など、いったんは建設業界に身を置きながら、働き続けることを断念した人たちがいます。
そんな皆さんがなぜ、ここでは働き続けることができ、会社は業績を伸ばしているのか。
そこには、社長の説く「十年やれば人は育つ」という考えがあります。
結婚、子育て、介護など人のライフスタイルは変化します。それに合わせて、会社は柔軟に部署を変えたり、ワークシェアリングを取り入れたりと、社員が働き続けられる環境を整えています。
一方、社員の皆さんは、働き続けている女性社員が身近にいることで「キャリアをこうやって積んでいけばいいんだ」、「生活に変化があっても、働くことを諦めなくていいんだ」と、自分の将来を具体的に想像できます。それが安心感や働く意欲につながっているようです。
別の社員の方は、
「お互いのことをよく知っているので、チームとして、協力し合えます。『弱いところは助けてもらって、自分が強い部分で恩返しすればいい』と考えれば、自分に自信をなくして辞めたいと思うこともありません。」こう話してくれました。
 
男性中心のイメージが根強い建設業界ですが、みんなが快適に暮らせる街や家づくりには、女性の視点が欠かせません。女性の感性を強みとして、設計・施工からアフターフォローまでを女性のチームで手掛けた仕事は、お客様にも大変好評だそうです。
社員一人一人の個性や才能を生かしながら、みんなが働きやすい職場づくりを目指してきた結果、女性が生き生きと輝ける会社になったゼムケンサービス。
性別や年齢に関わりなく、いろいろな人が楽しく、やりがいを持って働ける建設業界にしていきたいと、社員の皆さんは、今日も力を合わせています。
では、また。