人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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明日への伝言板試聴コーナー

  • 2023年11月9日(木)放送
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  • わたしは、わたし!
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わたしは、わたし!

今日は、北九州市小倉北区の小学二年生、河野真秀さんの作文を紹介します。本人の朗読でお聴きください。

『わたしは、わたし!』
北九州市立桜丘小学校二年 こうの まほ

ありがとう、メアリー。せかいでさいしょにズボンをはいた女の子。あなたがいてくれたから、今、わたしは、なわとびもてつぼうも、思いっきりできるのよ。知らない人の前では、はずかしくて話せない、よわ気なじ分でも、「じ分は、じ分でいいんだ。」と思えるのよ。
夏休み、わたしは「せかいでさいしょにズボンをはいた女の子」という本を読んだ。みんなに「おかしい。」と言われても、「わたしは、わたし!」と思って、ズボンをはきつづけたメアリーのことが大すきになった。とてもかっこいいと思ったから、なん回も読んだ。なんだかゆう気が出てきて、ワクワクしてきたよ。
これから先、「女の子なんだから。」とか「子どものくせに。」とか言われても、まけないよ。「人がなんと言おうとかまわない。わたしは、わたし!」って言うよ。人とちがうことをしている人を見て、わらったり、からかったりしている人を見たら、知らんぷりしないで、「そんなのおかしいよ。やめて。」ってゆう気を出して、ちゅういをするよ。
だって、やりたいことをあきらめないメアリーみたいになりたいもん。ゆう気を出したら、だれかがよろこんでくれるかもしれないもん。「まほ、ありがとう。あなたがいたから、わたしはがんばれるよ。」って、言ってくれるかもしれないもん。そんな人に、わたしはなりたいな。
「わたしは、わたし!」それでいい。それが、いい!

いかがでしたか。
女の子がズボンをはくという、今では当たり前のことが許されなかった時代に、周りから非難されても、「自分が着たいものを着る」という意志を貫き通したメアリー。作者は、そんなメアリーから勇気をもらったんですね。
その勇気とは、何か言われても負けずに、「わたしは、わたし!」と言える勇気。そして、おかしいと思うことをしている人を見たら、知らんぷりせずに「やめて」と言う勇気。
今度は自分が、メアリーのようになりたいと言う作者、素晴らしいですね。応援していますよ。
では、また。