人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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明日への伝言板試聴コーナー

  • 2024年11月25日(月)放送
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  • 学び直しの場「ひまわり中学校」

冨永裕輔

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学び直しの場「ひまわり中学校」

小倉北区のある中学校で、これから一時間目の授業が始まろうとしています。しかし、朝ではありません。時間は午後六時。ここは、「北九州市立ひまわり中学校」。菊陵中学校の中に、令和六年四月に開校した公立の夜間中学校です。北九州市内で初めて設置されました。

夜間中学校とは、十五歳を超えた方で、義務教育を修了していない方や、様々な事情で十分な教育を受けられないまま中学校時代を過ごした方などが、学習内容を学び直すための学校です。
 ひまわり中学校では現在、外国籍の二名を含む、十代から七十代までの十三名が学んでいます。それぞれ事情は異なっていても、「学び直したい」という思いで入学した皆さんです。
 授業は、月曜日から金曜日まで毎日四時間、中学校で学ぶ全教科を学習し、外国籍の方などには必要に応じて日本語の支援を行います。卒業すると中学校の卒業資格が得られます。

世代や国籍を超えて一緒に学ぶ中で、いろいろな交流も生まれています。例えば、登校してきた十代と七十代の生徒がハイタッチで挨拶を交わす光景を目にすることも。また、休憩時間に、同級生の分までお弁当を作ってきて仲良く食べている生徒や、一学期が終わるころには休みの日に同級生の家で勉強するようになり、一緒に高校を目指そうという友達ができた生徒もいるといいます。
 ひまわり中学校は、「学ぶことが楽しい」「学び続けたい」と思える学校であると同時に、仲間といろいろな経験ができる学校でもあるのです。

校長先生は言います。
「ひまわり中学校は、学び直したいという思いを持った方が、いつでも相談できるような『学びのセーフティネット』としての役割を持っています。皆さんの学びたいという思いを私たちに聞かせてください。また、身近に学びを必要としている方がいたら、ぜひ紹介してください。私たちにお手伝いできることがあるかもしれません。」

いかがでしたか。
 ひまわり中学校には国籍に関わらず入学できます。また、年齢には上限がないため、いくつになっても学び直すことができるのです。詳しくは、ひまわり中学校のホームページを確認してみてください。
 では、また。