今日は、北九州市若松区の小学五年生、土橋大輝さんの『ぼくのこと』という作文を紹介します。本人の朗読でお聴きください。
『ぼくのこと』
北九州市立藤木小学校五年 土橋 大輝
ぼくは、生まれてからずっと今もオムツをはいています。それは、ぼくが病気で生まれたからだそうです。お母さんに「いつまではくの」ときいたことがあります。お母さんは、「一生だよ。大輝の病気は治らないんだよ。」って言いました。ぼくは悲しい気持ちになりました。
学校のともだちは、知ってる人が多いですが、言い合いになったときにオムツの事を言われたことがあります。とっても悲しくていやな気持ちになりました。すきでオムツをはいてるわけじゃない。そんな気持ちになりました。
かえってお母さんに言ったら、お母さんはこう言いました。
「『じゃあ変わってよ』って言いなさい。そうすれば、みんな『いやだ』ってこたえるよ。でも大輝は、みんながいやだって思う生活を、もんく言わず送ってるんだからえらいんだよ。そんなのききながしときなさい。だってね、社会に出たときに人のことをバカにしたり、いやなことを言ってくる人はきっといるからね。」とお母さんは言ってました。
ぼくは、それをきいてみんながもっと人にやさしくできたらいいのになと思いました。
どんな時でも人を思いやるそんな人に、ぼくはなりたいです。そんな人だらけになったら悲しむ人もいなくなると思います。
いかがでしたか。
病気や障害が理由で、大きくなってもオムツが欠かせない人もいます。日常生活を送るために必要なものですが、周囲の人には知られたくないし、触れられたくないことだと思います。もしそのことでからかわれたら、誰もが大輝さんのように悲しくて嫌な気持ちになるのではないでしょうか。
話を聞いたお母さんは、みんなだったら嫌だと思うような生活を頑張っているのは偉いね、と励まします。
お母さんの言葉を素直に受け止め、悲しむ人がいなくなるように、人を思いやれる人になりたいと言う大輝さん。みんながもっと人にやさしくできることを願い、自分から率先していこうという気持ちは本当に素敵です。一緒にやさしさを広げていきたいですね。
では、また。



