人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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明日への伝言板試聴コーナー

  • 2025年11月10日(月)放送
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  • 「やさしいあいさつ」してみませんか

岡澤 アキラ

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「やさしいあいさつ」してみませんか

 今日は、北九州市の小学二年生の作文を紹介します。本人の朗読でお聴きください。

『「やさしいあいさつ」してみませんか』
 
 さいきんテレビで、いじめのニュースをよく見ます。わたしはそれを見て、とてもかなしい気もちになります。
 わたしは、どうしたらいじめのないよの中になるか、自分ができることはないか考えてみました。
 たとえば「やさしいことばづかいをする」「わる口を言わない」「元気にあいさつをする」です。
 わたしは、あいさつをするときにいつも先生や友だちの名前をかならず言うようにしています。なぜなら、
「〇〇先生、こんにちは。」
とあいさつをしたときに、
「わたしの名前をおぼえていてくれてうれしい。ありがとう。」と言われたことがあり、わたしもとてもうれしかったからです。おたがいのやさしい気もちが通じ合った気がしました。
 おたがいのことをもっと知り、まわりの人のことも自分のことも大切にして、みんなできょう力し合えば、よの中からすこしずつでもいじめをなくしていけると思います。

 いかがでしたか。
 作者は、いじめのない世の中にするために、自分なりにできることを考え、その一つとして「挨拶」を挙げています。
 私たちが日常生活の中で何気なく交わす挨拶の大切さについて、この作文は改めて考えさせてくれたような気がします。 
 挨拶は、人と人との心をつなぐきっかけとなります。心のこもった挨拶は、相手に思いやりや親しみを伝え、安心感を与えます。
 さらに、作者のように名前をつけて挨拶することで、相手は自分に関心を寄せてくれていると感じ、心の距離がぐっと近づきます。そう実感した作者は、その時のことを「お互いのやさしい気持ちが通じ合った気がした」と表現しています。

 やさしい気持ちは、人のことを思う心に欠かせないものです。人のことを思う心があれば、いじめもなくせるはず。作文の題にある「あいさつ」に添えられた「やさしい」という言葉に、作者のそんな思いが込められているようです。私たちも「やさしいあいさつ」を心がけたいものですね。
 では、また。