スポーツによる地域振興
世界レベルのラグビーを北九州で
特集スポーツによる地域振興
来年日本で開催される、ラグビーワールドカップ2019™(以下、ラグビーW杯)に出場するウェールズ代表チームが、大会前に本市でキャンプを行うことが決まりました。ラグビーW杯開幕までの間に、本市でさまざまな交流イベントを開催します。
ウェールズ代表チームは、ラグビーの世界ランキング3位の強豪です(2018年8月現在)。世界の強豪チームが本市でキャンプを行うことで、日本国内だけでなく欧州等へも本市の情報が発信されるなど、イメージアップ効果が期待されるほか、インバウンド(訪日外国人旅行者)の創出も見込めます。また、交流イベントでの体験を通して、本市の子どもたちが世界を身近に感じ、さまざまな夢を描くきっかけにもなります。
スポーツには「プレーする」「応援する」などといった活動を通じて心身を健康にするだけでなく、新しい人と人との関わりを生み出して地域を活性化させることで、魅力的なまちをつくりあげる力があります。
ラグビーW杯では日本代表チームだけでなくウェールズ代表チームも応援し、スポーツの持つ力を本市の力に変えていきましょう。
ラグビーW杯出場チームがやってくる!
ウェールズってどんなところ?
ウェールズは、イギリスを構成する四つの国のうちの一つで、その面積は日本の四国ほどです。
ロンドンから列車で約2時間の位置にあるウェールズの首都・カーディフ市は、かつて石炭の積み出し港として栄え、その後は鉱業・重工業都市として発展しました。このような歴史的背景が本市と似ており、カーディフ大学と北九州市立大学が協定を結んで20年以上にわたって学生の交換留学を行なっているなど、本市との交流が深い国でもあります。
ウェールズ代表チームはどんなチーム?
▲ウェールズ国旗
ウェールズ代表チームは、伝統的にFW(フォワード:前列でスクラムを担当する選手)の屈強さと、素早く展開するプレースタイルが特徴です。ウェールズの国旗にあしらわれている「レッドドラゴン」の愛称で広く国民に親しまれています。
観戦だけじゃもったいない!
ウェールズチームと一緒にラグビーを体験!
ウェールズ代表を10年間務め、代表チームの主将としての出場試合数が33という歴代2位の記録を持つライアン・ジョーンズさんなど、ウェールズラグビー協会のメンバーが今年8月に本市を訪れ、「ラグビーウェールズ交流プログラム」を実施しました。
ミクニワールドスタジアム北九州(小倉駅北側)で開かれたラグビー教室には、子どもから大人まで約600人が参加し、ラグビーの本場であるウェールズ流の本格的な指導を体験しました。

参加者に聞いてみました
帆柱ヤングラガーズ 大坂間梨蘭さん(小学2年生)
「有名な選手だった人が目の前でラグビーを教えてくれたのでうれしかったです。話す言葉は違うけれど、これからどんな練習をしたらいいかよく分かりました。私もラグビー女子セブンズの日本代表チームに入って、世界的に有名な選手になりたいです。
ラグビーW杯では、今日教えてくれた先生たちの国・ウェールズを試合会場で応援したいです」
前ラグビー女子ウェールズ代表主将で、現在はウェールズラグビー史上初、プロラグビーチームの女性監督のレイチェル・テイラーさん
「ラグビーは言葉の壁を超えることができる『友情のスポーツ』だから、言葉が通じなくても笑顔で交流することができました。
私がラグビーを教えたことがきっかけで、もっと多くの子どもたち、特に女の子もラグビーをするようになればうれしいですね」
経験者も初心者も ラグビーにトライ!
今回のラグビーウェールズ交流プログラムでは、ラグビーボールを触ったことのない人から、社会人チームでプレーする人まで、それぞれのレベルに応じたラグビー教室が行われました。また、実際にプレーする人のためだけでなく、次世代を育成する指導者のための研修も行われました。
このように、高いレベルで実践的な指導を受けることや、交流を積み重ねることが本市のスポーツ文化をつくり上げるレガシー(遺産)となっていきます。

参加者に聞いてみました
九州共立大学ラグビーフットボール部コーチ 池田光さん
「ゲームをしながら楽しくウォームアップするという練習方法から、コーチが指導する際の声のトーンまで、ウェールズ流の指導方法を実演を交えて教えてもらえたので勉強になりました。次回は、チームづくりについても聞いてみたいですね」
来年3月と9月には、ウェールズラグビー協会のメンバーが再び来北し、今回のような交流プログラムを行います。みんなで世界レベルのラグビーを体験し、ラグビーW杯を北九州から盛り上げましょう。
【この特集に関するお問い合わせ】 市民文化スポーツ局国際スポーツ大会推進室 電話093・582・2411