〈チャレンジ支援の一例〉
アイデアコンテストの開催
「ロボット」や「IoT(モノとインターネットをつなぐ仕組み)」などに関するビジネスアイデアを募集し、採択されたアイデアには、地元企業による最大100万円の資金援助や、試作品製作のサポートなどがあり、事業化に向けて弾みをつけられるようにします。
▲砂浜に落ちているプラスチックごみを拾い
集めるロボット「Seaside Robotics」
〈創業支援の一例〉
総合相談施設での創業支援
共有利用できるオフィスや会議室を備え、事業を始める人が入居することができます。また、専門家による創業相談や会社設立に必要な手続きのサポートのほか、事業拡大への成長支援を行っています。
▲COMPASS小倉
〈成長支援の一例〉
補助金などによる支援
市に拠点を置き、「環境」「ロボット」「DX」の分野などで事業に取り組む企業の成長段階に応じた支援を行います。
補助金による支援
- ・実証支援 製品・サービスの市場調査や、製品化に補助金(最大250万円)を交付しています。
- ・事業化支援 製品の量産化や販路拡大などに補助金(最大2千万円)を交付しています。
専門家による支援
販路拡大や資金調達など、専門家によるサポートを行います。
市長からのメッセージ
市は、国から「スタートアップ・エコシステム推進拠点都市」に認定されました。これは、企業や大学・高等専門学校、公的機関などが結びつくことで、革新的なアイデアや技術のもと短期間で急成長する「スタートアップ企業」を次々と生み出し、優れた人材や技術、資金を連鎖的に呼び込み、まちを発展させていく取り組みです。特に、市の強みである「環境」「ロボット」に加え「DX」の分野を中心に、企業の発掘・育成に幅広い支援を行っています。
今後も、新しい事業やこれまでと違う分野に挑戦しようとする人々の柔軟な発想が、まちの活性化や魅力向上につながることを期待して、市は起業家の皆さんを全力で支援してまいります。
北九州市長 北橋 健治
チャレンジ支援
令和3年度 アイデアコンテスト採択
大好きな祖母のために考えた「訪問お知らせ機器」
「こーるばー」は、玄関のチャイム音と連動し、来訪者を振動で知らせてくれる腕時計型機器です。発想の原点は、同居する祖母との会話でした。日中、家で一人で過ごす祖母にとって、訪ねてくる友達とのひとときが何より楽しみな時間。それなのに、最近聴力が落ちてチャイムの音が聞こえにくいと、寂しそうに話す祖母を見て、なんとかしてあげたいと、振動で訪問を知らせる機器を思いつきました。このアイデアを応募したところ採択され、IT企業と自動車メーカーの支援や資金援助を受けることができました。発想から企画、設計、試作機製作まで、製品開発の全ての過程を経験できたことは、エンジニアを目指す私にとって大きな財産になりました。多くの支援を得て形になった「こーるばー」。試作機を腕に着けた時の祖母の喜ぶ顔が、今も忘れられません。
成長支援
令和3年度 事業化支援 採択企業
「においの領域」で、千年後に残る技術を生み出したい
周波数や光度で数値化できる音や光に対して、「におい」には数値で表すモノサシがなく、食品工場やワイン醸造の品質試験も、人の嗅覚で判定する方法が今なお主流です。逆を言えば、「におい」の技術はまだ未開拓で、新たな産業創出につながる大きな可能性を秘めています。当社は「ロボットになぜ鼻がないのか?」という素朴な疑問から生まれ、におい技術の可能性を形にする開発に取り組む企業です。本社は東京ですが、出身地である北九州市に事業所を開所し、事業化支援に採択されました。これにより、嗅覚センサーとAI(人工知能)解析を組み合わせてにおいを判定する独自のシステム「オートサンプラー」の開発に取り組み、市内の石鹸メーカーや北九州の特産品・ぬか炊きの会社で品質管理や評価の実証実験を進めることができました。におい領域は未知なる可能性の宝庫。千年後に残る画期的な技術創造を目指し、開発に取り組みたいと考えています。
成長支援
令和3年度 事業化支援 採択企業
北九州から、「ロボット未来都市」のモデルを広げたい
当社は2019年、誰もが活用できる産業用ロボットの開発を目指して、北九州市で創業した会社です。産業用ロボットを正しく動かすには、ティーチングといって、専門知識に基づく複雑な設定が必要なのですが、当社は比較的容易な設定をするだけで動くロボットの仕組みを考案しました。試作機の製作には多額の資金を要します。そこで市の事業化支援に応募し、資金援助を得ることができました。その後、体験導入を経て実際に購入いただいた企業もあります。市の創業支援は、全国でもトップクラスの充実度です。市の支援がなければ、まだ試作段階で苦労していたかもしれません。当社の目標は、生まれ育った北九州を日本一のロボット未来都市に押し上げること。2年後には産業廃棄物処理システム「クイックファクトリー」を世に出し、処理現場の作業環境を改善するとともにそのノウハウを「北九州発のモデル」として全国に発信したいと考えています。
創業支援施設
共有して利用できるオフィスや会議室があり、創業や事業拡大の支援を行う施設です。
COMPASS小倉
小倉北区浅野3丁目8番1号 AIMビル6階 []
電話093-513-5300
- 開所時間
- 月〜土曜日の9〜21時(土曜日は18時まで)
- 休所日
- 日・祝日、年末年始
ATOMica北九州
小倉北区京町3丁目1-1 セントシティ7階 []
電話093-600-2782
- 開所時間
- 10〜23時(受付は18時まで)
- 休所日
- 年末年始
コワーキングスペース秘密基地
小倉北区京町2丁目2-19 小倉ジャンジャンビル3階 []
電話093-967-1003
- 開所時間
- 月〜土曜日の8時30分〜21時(当面の間、土曜日は18時まで)日・祝日の10〜18時
- 休所日
- 年末年始