北九州イクボス同盟

今こそイクボス

企業インタビュー

有限会社インテリジェント・パーク

仕事も子育ても、自然体で力を発揮できる働き方

 中小零細企業のよろず相談所として、創業支援、システム構築、労務管理など多岐にわたる経営コンサルティングを手掛ける有限会社インテリジェント・パーク。社長自身の経験を活かし、社員一人ひとりの希望を叶える柔軟な支援をしてきました。自社開発のシステムも業務に活用し、仕事も家庭も諦めず自分らしく働ける風土が醸成されています。

代表取締役 荒添 美穂さん

自らの育児経験を経営に活かす

 情報システム会社、会計事務所を経て独立し、31年前に会社を立ち上げました。創業から4年後に最初のスタッフが入り、現在の社員は5人。専門領域を持つ社外スタッフとも連携し、相談業務やセミナーなどを通して企業の経営支援をしています。
 創業時は子どもたちが小さかったので、友人が小児科医をしている病院の近くに住むなど、子育てしやすい環境を優先してきました。私自身が仕事と家庭の両立に苦労してきた経験から、社員の子育てはできるだけ応援したいと思っています。特に意識して制度を整えたわけではありませんが、勤務時間の調整や、業務をフォローし合える仕組みづくりをしてきたことが、イクボスの取組につながりました。
 時短勤務の導入は、9年ほど前に「ホットヨガの日」を始めたことがきっかけです。週1回は15時で終了し、ヨガでリラックスする時間をつくろうという趣旨でした。その後、社員の出産が続くようになり、それぞれの状況に合わせて産休や時短勤務、テレワークを活用してきました。定時は9時から18時ですが、出退勤時間は個々の希望によって違い、一律には定めていません。時短は子どもが小学校1年生まで、習い事がある曜日は早帰りを認めるなど、柔軟に対応しています。

システムツールを駆使して情報共有し、業務効率をアップ

 こうしたフレキシブルな働き方が可能なのは、システムツールの活用も大きいと思います。自社で開発したシステムを使って、在宅勤務者も含めた全社員が情報を共有しており、各担当者の業務内容もクラウド上で見られるようになっています。毎朝15分、全員でオンラインミーティングを開き、進捗状況を確認。何かあればその場で相談し、すぐに対応しています。顧客とも情報をクラウドで共有しているため、メールでやり取りをするよりも効率が良く、円滑に仕事を進められます。
 在宅勤務者とオンラインで打ち合わせをする際に、お子さんが乱入してきてもOK(笑)。「ママはすごいのよ。私たちの仕事にとても大事な人だから、ちょっと貸してね」と私がお願いすると、ちゃんと聞いてくれますよ。仕事をする姿を見せることで、子どもがお母さんを誇りに思い、協力してくれるようになったそうです。

愚痴を言い合える関係づくり

 コロナ前は「愚痴る会」と称する食事会を毎月開催していました。お店に行ったり、私や社員の家に集まったり。納涼会、忘年会なども含め、いろんな形でみんなと一緒にご飯を食べていましたね。子連れで集まると家族ぐるみで仲良くなれますし、子どもが病気のときも状況が伝わりやすく業務連絡もスムーズです。
 愚痴の中に本音があるから、溜め込まずにどんどん吐き出してほしい。思い悩んでいることがわかればサポートがしやすく、愚痴から業務改善に結びつくこともあります。食事会は2年半ほど途絶えていましたが、少しずつできる範囲で再開しています。
  また、福利厚生サービスとして、誕生日、出産、入学などの節目にはお祝い金を出しています。年末には取引先から高級肉を購入し、社員に配りました。お祝いやプレゼントは潤滑油になっています。
  家庭も仕事も人生の中にあって、切り分けられるものではありません。ワーク・ライフ・バランスというよりも、私はワーク・ライフ・ミックスだと思っています。

資格取得を応援し、社員の成長を支える

 女性の経営コンサルタントが珍しい時代から仕事をしてきたので、資格には助けられてきました。ITコーディネータ、公認システム監査人など多くの資格を取得したことで、顧客の信頼も得られたと感じています。新しいことを勉強する機会にもなりますので、社員の資格取得は積極的に応援し、受験料などは会社が持っています。社員の多くが、IT、IoT、AI関係の資格に挑戦し、取得しています。
  私はこれまで統計予測やマーケティングを基盤にコンサルティングをしてきましたが、今後はAIを駆使した予測サービスが主流になっていくでしょう。社員の提案もあり、AI のPythonを使ったシステムWinWinシリーズを開発、時代の先を読んだサービスを素早く展開し、社会の課題に対応しようとしていますが、より広く展開できる体制を整えていくためには、もっと人が必要です。事業継承も視野に入れて人材を採用、育成し、一緒に働ける仲間を増やしていきたいですね。
  経営コンサルタントは、お客様の課題解決をお手伝いするコンシェルジュのような役割。専門知識や経験はもちろん大事ですが、ちょっとしたアイデアや母性が活かせる面もあり、性別に関わらず力を発揮できる職種です。個々の社員の力量を高めながら、お客様に「ありがとう」と言われる仕事を続けていくことが、これからの目標です。

社員からのコメント

ゼネラルマネージャー AI・IoTマスターコンサルタント 長田 咲紀さん

 10年ほど前に中途入社し、現在は7歳と5歳の子どもがいます。産休や時短勤務を活用し、子どもの習い事がある曜日は早帰りするなど、臨機応変に働いてきました。何かやりたいことがあれば、気兼ねなく社長に相談して実現できる環境です。AI事業は自ら希望して始めました。テレワークをしたことで、子どもたちが私の仕事を応援してくれるようになったのはうれしいですね。長女は「早くママの手伝いができるように、プログラミングを学びたい」と言っています。これからも家庭を大切にしつつ、やりがいのある仕事をしていきたいです。

【企業プロフィール】

企業名:有限会社インテリジェント・パーク
代表者:代表取締役 荒添 美穂
所在地:北九州市小倉北区片野2-16-15-2F
業種:専門・技術サービス業
創業:1991年
従業員数: 5人(うち女性3人)
企業HP:https://www.int-park.jp https://winwin-system.jp/