特集北九州水道100周年

より信頼される水道へ

~北九州の水の昔・今・これから

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 こんにちは。ボクはスイッピー。北九州市水道局のマスコットキャラクターだよ。栓をひねれば出る、北九州市の清浄な水道水。今では安定して供給されている水道も、これまで何度となく渇水や伝染病との戦いがあったんだ。ボクたちのくらしに欠かせない水道水のこれまでとこれから、安全・安心でおいしい理由を紹介するね。

都市の発展で広がった水道

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旧門司市写真
▲約100年前の水道工事風景。門司市での水道創設は九州で3番目だった

 北九州の水道は今から100年前、明治44年に旧門司市で生まれたんだ。門司市が最初だった理由は、当時開港によって毎年のようにコレラが発生していて、病気を防ぐためにきれいな水が必要だったから。その後、若松市、小倉市、八幡市、戸畑市にそれぞれ水道が作られていったんだよ。それから工業が発展し人口も増えてきたから、ばらばらに管理していた水道を一緒に運営していくことになったんだ。そこで昭和27年に門司市を除いた4市で北九州水道組合を設立。北九州市が誕生した翌年の昭和39年にはそれまで独自に運営していた門司市も合併して現在の北九州市水道局が発足したんだ。

給水制限を乗り越えて

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ます渕貯水池写真
▲市内の貯水池の中で最大のます渕貯水池

 北九州市水道局ができたあとも人口の増加や工業の発展は続き、雨の少ない年は渇水に悩まされることがあったんだ。中でも昭和53年には170日間の給水制限が行われたんだよ。これは、市内に大きな川やダムがなくて水源が乏しいからなんだ。そこで市は、紫川や遠賀川だけでなく、遠くは大分県中津市の山国川からも取水するなど、市外の水源確保に力を入れていったんだ。そんな努力のかいがあって、現在では50年前の約2倍の給水量を得ているんだよ。こうして、ボクたちのまちは安定して水が供給される、渇水に強いまちへと生まれ変わったんだ。

水でつながる、地域と国際貢献

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植樹写真
▲水源地の森林維持のための植樹

 北九州市で利用している水の約8割は市外から供給されているんだ。忘れちゃいけないのは、水源地がきれいに保たれているからこそ、ぼくたちも安心して水を使えるということ。だから市では、水源地の森林の保全などを積極的に行っているんだ。そして、これまで培ってきた技術や経験を生かして、他の地域や海外に貢献しているんだよ。災害などに備えて北九州市と福岡都市圏を連絡管で結び、いざという時にすぐに使えるように常に水を流しているんだけど、この水を宗像市や新宮町に供給しているんだ。他にも、カンボジア、ベトナム、中国などに行って北九州市の水道の知識や技術を広めているんだよ。水はくらしを支える大切なライフライン。これからも安全・安心でおいしい水を供給していくよ。みなさんも限りある資源である水を大切に使ってね。

おいしい水を届けます

城平浩運転担当係長写真井手浦浄水場 城平浩運転担当係長

 北九州市の水道水は、そのまま飲んでもとてもおいしい水ですよ。これは、水質の良い貯水池の水を使ったり、微生物の力を生かした高度浄水処理を行ったりしているからなんです。さらに、安全面でも200以上の項目の検査を行っているので安心です。水道水はみなさんにお届けする時、消毒のため塩素を入れています。この塩素の臭いが気になる場合は冷蔵庫で一晩冷やしたり、5分以上沸騰させたりすることで取り除けます。沸騰後は塩素がなくなるので、長時間の保存ができませんが、いつもの水が手軽にさらにおいしくなりますので、是非一度試してください。

油木ダム(添田町)の水源地保全ボランティアを募集

 除草作業と交流会。6月11日(土)8時、小倉駅新幹線口に集合。15時、同所で解散。中学生以下は保護者の参加が必要。抽選40人。申し込みははがき(何人でも)に希望催し名と全員の住所・氏名・年齢、代表者の電話番号を書いて5月13日までに水道局総務課(〒803―8510 小倉北区大手町1―1、TEL093・582・3131)へ。

【この特集に関する問い合わせ】 水道局総務課 TEL093・582・3131

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