本市では、市民が住み慣れた地域で生き生きと暮らせる社会の実現を目指し、さまざまな取り組みを進めています。その中でも、社会的な課題となっている「認知症支援」と「介護予防」への取り組みとして、新たに総合保健福祉センター5階（小倉北区馬借1丁目）に「認知症支援・介護予防センター」を開設しました。同センターは、認知症の人やその家族の日常生活を支援し、自主的で継続的な介護予防活動を総合的に支援する「全市レベルの拠点」となります。

　また本市は、「NPO法人老いを支える北九州家族の会」、「認知症・草の根ネットワーク」、「北九州市医師会」、「北九州市歯科医師会」、「北九州市薬剤師会」と運営に関する連携協定を結びました。

　この連携協定を生かし、認知症の人やその家族、地域で活動する皆さんを中心に、専門職団体や行政などの関係者が力を合わせて、認知症や介護予防の課題に取り組んでいきます。

認知症カフェ

　認知症の人とその家族にとって自分らしく、社会と関わりを持ちながら情報交換などができ、心が安らぐ場所となるように運営されるカフェです。カフェという日常的な場での交流を通じて、認知症への偏見をなくし、認知症になっても暮らしやすい地域をつくるきっかけづくりとなるよう、介護事業者や医療機関、当事者団体などが市内各地で不定期に開催しています。

　認知症支援・介護予防センターでも、5月7日に「認知症・草の根ネットワーク」の協力のもと、地域のモデルとなる認知症カフェ「カフェ・オレンジ」（10～18時。8月11～16日、12月27日～来年1月5日は除く）を開設しました。カフェマスター養成講座を開催し、研修を受けたボランティアが運営に参加する仕組みづくりも行っています。ぜひ、ご利用ください。

　カフェ・オレンジ以外にも、「福岡県栄養士会」、「福岡県歯科衛生士会」の協力で実施する「栄養ラボ」や認知症・介護予防に関する最新情報コーナー、認知症について相談できるコールセンターを設置しています。また、健康づくり推進員やロコモ予防推進員等地域で活動するボランティアの養成講座や交流会を開催するなど、地域のさまざまな場所で市民主体の活動を充実させ、積極的なサポートができるように事業の充実を図っています。

　問い合わせは保健福祉局認知症支援・介護予防センター　TEL093・522・8765へ。

　対象　平成28年4月1日以降に生まれた人。料金、費用　無料（9月30日までに接種した場合は有料）。問い合わせは各区役所健康相談コーナーへ。

　特定非営利活動法人等による福祉有償運送は、タクシー等の輸送サービスを補完する手段として移動制約者（介護保険の要介護・要支援の認定を受けている人や各種障害者手帳を持つ人など）の輸送確保のために運用されています。利用料金などは、各団体へお問い合わせください。

他の輸送事業との比較

対象の条件

• ●福祉有償運送　単独では公共交通機関を利用することが困難な身体障害者、要介護者、要支援者のほか、手帳などの有無に関わらず、肢体不自由、内部障害、知的障害、精神障害その他の障害のある人
• ●介護タクシー（介護保険を利用する場合）　要介護認定者（要介護1以上で、乗降に介助を必要とする人）
  ※要支援の人は利用できません。
  ※ケアマネジャーへの相談が必要です。
• ●一般タクシー　条件なし

市内福祉有償運送実施団体

　●陽気（小倉南区石田南1丁目、TEL093・963・3838）　●好楽会（小倉南区南方5丁目、TEL090・5738・2482）　●まどか（若松区波打町、TEL093・771・1945）　●通院介護センター さわやか 小倉事業所（小倉北区片野1丁目、TEL093・647・3210）　●通院介護センター さわやか 八幡事業所（八幡東区春の町2丁目、TEL093・672・7595）　●北九州あいの会（八幡西区八千代町、TEL093・642・3921）　●北九州ひだまりの会（八幡西区鉄王2丁目、TEL093・641・0139）　●北九州あゆみの会（戸畑区汐井町、TEL093・881・6818）　●敬愛福祉（八幡東区松尾町、TEL093・883・8884）　●北九州市社会福祉協議会（戸畑区汐井町、TEL093・881・0110）

ボランティアを募集

　募集は送迎の運転ボランティア。問い合わせは各福祉有償運送実施団体へ。

　問い合わせは保健福祉局地域福祉推進課　TEL093・582・2060へ。