北九州市政だより

NO.1412

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令和4年6月15日号 特集

特集
北九州市の未来予想図

~持続可能でコンパクトなまちづくり~

 日本の総人口は、平成20年をピークに減少に転じています。本市も例外ではなく、今後、活力あるまちを持続させるためには、中長期的な視点に立った未来志向の発想が求められます。本市では「拠点」「街なか」「周辺市街地」などそれぞれのまちの将来像を描き、時代に求められるまちづくりに取り組んでいきます。

将来のまちのイメージ
出典:北九州市都市計画マスタープラン(平成30年3月)
市街地臨海部
土地利用の転換による都市の魅力創出
産業の活性化
快適な海辺空間の形成

拠点
産業や都市機能、住宅の誘導
利用しやすい公共交通の充実
オープンスペースや緑の確保、魅力ある都市空間の形成

自然・田園
農村、自然景観、文化の保全
都市農業の推進
うるおいとやすらぎのある生活環境の維持

 
周辺市街地
空き家の除去等による良好な住環境の維持
ゆとりある住環境の形成
空き地の市民農園などへの活用

街なか
良好な生活環境の確保
住宅や生活を支える施設・サービスの誘導
歩きやすい歩行空間の整備

都市計画マスタープランに沿って、持続可能なまちづくりを進めています。

問い合わせ
建築都市局都市計画課 電話093-582-2451

具体的な取り組み

拠点

未来へ向かうまち ~コクラ・クロサキリビテーション

コクラ・クロサキリビテーション Rebuild+Invitation

リビテーションとは、リビルド(建替え)+インビテーション(引き込む)を掛け合わせた本市独自の名称です。

 小倉・黒崎の拠点エリアでは、民間開発の誘導と企業誘致の促進を重点的に図るため、ビルの建替え費用の補助や、容積率・駐車場などの規制緩和を行う「コクラ・クロサキリビテーション」をスタートしました。

 この取り組みを進めることで、安全安心で魅力ある街をつくり、若者に好まれるIT企業の誘致や、快適で環境にやさしい「グリーンスマートビル」の普及など、「まちづくりビジョン」や「SDGs未来都市」の実現を目指します。

小倉地区のリーディングプロジェクト

グリーンスマートビル
「(仮称)ミクニ魚町ビル」の建設
令和6年4月オープン(予定)

(仮称)ミクニ魚町ビル画像
▲外観のイメージ

施設の特色

  • ●環境性能(省エネ)の高い仕様
  • ●100%再生可能エネルギーの使用
  • ●感染症への対策
  • ●防災、セキュリティ機能の充実
  • ●歩きたくなるような街並み形成
問い合わせ
建築都市局事業推進課 電話093-582-2469

未来を描く「2050まちづくりビジョン」

 本市では、将来のまちの姿を描き、「その将来像を実現するために何が必要か」を考えて実践する“未来志向のまちづくり”を進めていきます。そのモデルケースとして、令和4年3月に小倉・黒崎・東田の3地区において、約30年後の2050年の将来像を示す「2050まちづくりビジョン」を策定しました。今後は、3地区での官民連携の取り組みを周辺に波及させ、本市の活力あるまちづくりを推進していきます。

◆小倉地区の「2050年まちのビジョン」
交流を生み、創造性を高めるまちごとワークプレイス

どこででも、働く、交わる、くつろげる企業や働く人から選ばれるまち

◆黒崎地区の「2050年まちのビジョン」
個性輝くアクティブタウン

多様性を認め合い、支え合うみんなが住みたくなるまち

◆東田地区の「2050年まちのビジョン」
未来スタイルのショーケース

先端技術の未来空間で、見る、感じる、新たな感動体験ができるまち

問い合わせ
建築都市局都市再生企画課 電話093-582-2502

周辺市街地

安心して移動できるまち ~乗って守ろう公共交通

市の現状

 自家用車の普及や人口の減少、また近年は新型コロナウイルスの影響により、電車やバスといった公共交通の利用者が年々減少しています。

昭和40年から令和2年までで、1日の公共交通利用者が約69万人も減少しました。

乗り物の使われ方
公共交通
昭和40年 97万7千人/日
令和2年 28万4千人/日
マイカー
昭和40年 4万3千台
令和2年 53万4千台

 このままでは、路線バスの減便や廃止によりバスなどが通っていない「公共交通の空白地域」が広がり、さらに利用者が減る悪循環に陥る恐れがあります。

 公共交通は、通学や通勤、買い物など生活に欠かせない移動手段です。

公共交通を確保するための市の主な取り組み

 公共交通空白地域をこれ以上広げないためには、一人でも多くの人に公共交通を利用していただくことが重要です。

小型バスなどの運行による路線の維持・確保

 利用者が少ないバス路線の効率的な運行のため、車両の小型化で路線を維持するバス事業者に運行経費の助成を行っています。

小型バス、マイクロバス写真

おでかけ交通の運行による生活交通の確保

 一定の人口が集積する公共交通空白地域の交通手段を確保するため、地域住民、交通事業者、市がそれぞれの役割分担のもと連携してジャンボタクシーなどを運行しています。

おでかけ交通イメージ

問い合わせ
建築都市局都市交通政策課 電話093-582-2518

周辺市街地

災害に強くコンパクトなまち ~区域区分の見直し

 少子高齢化や、近年頻発する想定を超えるような災害など市が直面する課題を将来に向けて拡大させないため、災害の恐れがある地域や人口密度の低下が見込まれる地域などで、新たな住宅地開発などにより市街化が広がらないようにするため本市では、市街化調整区域への見直し(区域区分の見直し)に取り組んでいます。

 見直しを進めるにあたっては、都市計画手続きに着手する前から、市民の皆さんの意向を把握するため、市が提案する候補地や修正案に対して意見を伺っているところです。今後も、引き続き説明会を開催し、皆さんの意見を広く聴きながら丁寧に進めてまいります。

 すでに公表している見直し候補地修正案(第1版)や説明会の日程などは、市のホームページでもご覧になれます。

説明会の日程など詳細については各区版をご覧ください。

問い合わせ
建築都市局都市計画課 電話093-582-2451

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