北九州市政だより

NO.1444

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令和5年10月15日号 特集

特集
動物愛護

動物と共に生きるまちづくり


▲動物愛護センターでの譲渡会の様子

 ペットとの暮らしは私たちの生活に豊かさと彩りをもたらしてくれます。しかし中には、かわいいからと安易な気持ちで飼い始めて飼育を続けられなくなり、飼育を放棄してしまう人がいます。また、しつけをきちんとしないことで、人に危害を加えたり、排せつ物や鳴き声などで周囲に迷惑をかけたりする問題も起きています。
 大切なペットと幸せに暮らすために、ルールとマナーを身に付け、人と動物が共生できる社会を目指しましょう。

ペットが私たちに与える効果

  • 気分が安定しリラックスする
  • 幸福感を感じる
  • 家族とのコミュニケーションが円滑になる
  • 責任感や命の大切さを学べる

など

ルールマナー守りましょう

家族の一員となったペットを捨てないで

動物を捨てることは犯罪です。捨てられたペットは病気や事故により、自然の中で長く生きることはできません。最期まで責任を持って飼育しましょう。

犬の放し飼いによる事故が発生しています

しつけられた犬であっても、とっさに人にかみついてしまうこともあります。屋外では必ずリード(引き綱)を付けて、とっさの行動に対応できるようにしておきましょう。

不妊去勢手術を受けさせましょう

飼い主は不幸な命を増やさない努力をする必要があります。子どもを生ませる予定がなければ、不妊去勢手術を受けさせましょう。また、無責任に野良猫に餌を与えることもやめましょう。増えた猫による被害が発生しています。

ふんは必ず持ち帰りましょう

ふん尿で道路を汚したり、臭いで周囲に迷惑をかけたりすることがあります。また、他人の家の壁や電柱におしっこをしてしまった場合は、ペットボトルの水などで流しましょう。

市長からのメッセージ

 我が家にも猫が2匹います。ペットは私たちの生活に喜びを与えてくれる大切な家族の一員です。
 しかし近年、飼い主の無責任な行為や動物取扱業者の不適切な扱いが社会的な問題となり、動物愛護管理法では、「飼い主はペットを責任を持って飼い続けること」「動物虐待などに対する罰則の強化」「動物取扱業における基準の具体化」などが明確に定められました。
 ペットの命は飼い主である皆さんに委ねられています。あらためて、命を預かる責任や人と動物が幸せに暮らしていけるまちづくりについて考えるきっかけとしていただければと思います。


北九州市長 武内 和久

人と動物をつなぐ取り組みを行っています

北九州市動物愛護センター

 動物愛護センターでは、ペットの適正な飼育や終生飼育の普及活動、保護している犬猫を飼いたい人に引き合わせる譲渡会などを行っています。そのほか、犬の登録や狂犬病予防注射、学校飼育動物の支援など多岐にわたる活動を行っています。

小倉北区西港町24-7 [] 電話093-581-1800

開所時間
8時30分~17時15分
休所日
土・日曜日、祝・休日、年末年始

市政テレビに出演中の北九州市出身 シンガーソングライター・波多野菜央さんもセンターを訪問しました。

犬や猫の譲渡会を実施しています

 動物愛護センターには、負傷などでやむを得ず保護された犬や猫がいます。譲渡会では新しい飼い主とのひき合わせを行っています。
※飼えなくなったペットの受け入れや野良猫の捕獲などは行っていません。

大切に育ててくれる人が見つかるといいですね

■譲渡を受けるために必要なこと
  • ・成人であり、同居者全員の同意が得られていること
  • ・65歳以上か一人暮らしの人の場合は、飼えなくなった際に代わりに飼育する人の同意があること
  • ・猫の場合は、室内で飼育ができること
  • ・子犬子猫で不妊・去勢手術をしていない場合は、譲渡後、飼い主が行うこと 

など

■譲渡までの流れ
  • (1)ホームページで譲渡を受けたい犬や猫を確認する
  • (2)電話で確認する(既に譲渡されていることもあります)
  • (3)自宅の飼育環境を整える
  • (4)譲渡前講習会を受講する(飼い主が守るべきことなどを学びます)
  • (5)譲渡を受ける

ミルクボランティアを募集しています

愛情いっぱいに育ててもらうことで、飼い主に慣れやすくなります

 保護している子犬や子猫を、生後2カ月になるまで、自宅でミルクを与え育ててもらうボランティアを募集しています。

■応募条件
  • ・20~69歳で、同居者全員の同意が得られていること
  • ・終日、お世話ができること
  • ・既に飼っている犬や猫がいる場合は、不妊・去勢手術や狂犬病予防接種を行っていること

など

犬猫用フードなどの寄付を受け付けています

皆さんの協力が動物たちを支えています

 動物愛護センターへ持ち込むか送付をお願いします。

  • ・ペットシーツ
  • ・未開封のドライフードや粉ミルク、ウェットフード(賞味期限内のもの)
  • ・猫の爪とぎ、トイレ砂

など

どうぶつ愛護フェスティバルを開催!

 保護犬猫の譲渡会の開催や警察犬のしつけ方実演、災害時に備えるペット用品の紹介など。11月5日(日)11~15時、同センターで。荒天中止。ペットの同伴は不可。公共交通機関のご利用を。

こんな活動支援も行っています

人と猫が共生できるまちを目指した 地域猫活動

「地域猫活動」とは

飼い主のいない猫を、地域住民の理解と同意を得て、住民の皆さんで協力して管理していく活動です。市内でもこの活動を行っています。

期待できる効果

  • 野良猫の繁殖を防ぐ
  • 寿命によって少しずつ野良猫の数が減る
  • 決められた場所でトイレをするようしつけることで、ふん尿被害が軽減する
  • 地域猫として管理することで、外部からの新たな野良猫の侵入を防ぐことができる

市は、町内会など地域での理解を深めていただくための説明会の開催や、認定された猫の不妊・去勢手術などを行っています。

活動の流れ

  • 町内(地域住民)の代表者が動物愛護センターへ相談する
  • 市の説明会に参加する
  • 町内(地域住民)の同意を得て、地域猫活動を行うことを決定する(3人以上の活動者が必要)
  • 猫の写真を撮影し申請する認定
  • 認定された猫を動物愛護センターに持ち込み、不妊・去勢手術をする(耳の一部をV字にカットし、識別できるようにする)

    地域猫だと分かるように耳をV字にカットしています

  • 町内(地域住民)全体で餌やり、トイレのしつけなど継続的に世話をしていただく


    ▲特定の餌場を作ります

    ▲決められた場所でトイレを
    するようにしつけます
この特集に関するお問い合わせ
北九州市動物愛護センター 電話093-581-1800

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