好きっちゃ!北九州市民のコーナー

vol.65 ひまわり

市花の「ひまわり」のような明るい話題をお届けします。

活動の様子写真
▲スコップで湿原の表土を裏返す「かきおこし」

東筑紫学園高等学校理科部写真
▲吉尾さん(右前)ら広谷湿原保全プロジェクトのメンバー

公式のない自然が考える力をつけてくれた

東筑紫学園高等学校理科部(小倉北区)

 水資源や水環境など、水循環系の健全化に寄与する優れた活動に贈られる日本水大賞。東筑紫学園高等学校理科部(部員16人)は、広谷湿原(小倉南区平尾台)での長年に渡る湿原の再生活動が評価され、文部科学大臣賞を受賞した。「先輩たちの活動を含めて、自分たちはすごいことをしているんだなと誇りに思います」と話すのは、広谷湿原保全プロジェクトリーダーの吉尾渉さん。

 創部は平成5年。平尾台に魅せられた水島明夫教諭が顧問となり発足した。翌年から始めた広谷湿原の研究は、まさに理科部の命題とも言える活動だ。他にも、「夜空の明るさ」や「再生チョーク」の研究、科学イベントでの公開実験を行っている。

 広谷湿原は日本で唯一、世界的に見ても貴重な環境である。なぜなら、通常カルスト台地の地上に水が存在することはないからだ。その成因を明らかにするため、測量や流量観測などを地道に続けた結果、この17年間で湿原面積の6割以上が減少したこと、その原因が以前の保全工事にあったことを突き止めるに至った。そこで、4つの保全対策を提言し、その内の1つである「かきおこし」を実践した。これは、本来湿原に植生しない草原性植物が生えてしまった表土を裏返すもの。その後、再び湿性植物が生えることが証明され、再生に期待が寄せられている。

 今後の目標は、「広谷湿原を含む平尾台カルスト」を湿原の生態系を守る国際条約「ラムサール条約」に登録することだ。環境省に直接伝えたとき、「高校生からこのような話をされるのは初めて」と言われ、思いは伝わったと感じた。

 「自然に公式はありません。分からないから楽しいんです」彼らの研究には情熱がほとばしる。実に頼もしい気持ちにさせてくれる高校生たちだ。

キラリ

全国「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受賞した団体を紹介します。

希望ケ丘公園写真

希望ケ丘公園愛護会【小倉南区】

 北九州モノレール・志井駅近くの閑静な住宅街にある希望ケ丘公園。町内会・自治会・老人会を中心に17名の会員で組織される希望ケ丘公園愛護会は、昭和60年の結成以降、毎月1回の活動を29年間継続してきた。活動は公園内の清掃や除草、花壇の手入れ、低木の剪定(せんてい)などの他、公園利用者に対する注意や指導も行っている。愛護会の長年に渡る積極的な公園美化活動により、希望ケ丘公園は地域住民の憩いの場となっている。

 「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰に関する問い合わせは、建設局公園管理課 TEL093・582・2464へ。

まちがいファイブ5

イラストのAとBを比べて、違っている部分を見つけてください。間違いは全部で5つ(5画面)です。

※画面番号による消えなどは含みません。

今回のテーマ 筑前木屋瀬宿場まつり 応募締め切り 10月10日(金)必着

応募方法
 応募は、はがきに、間違っている画面番号と、住所、氏名、年齢、電話番号、市政だよりの感想などを書いて、次の応募先へ。ネット窓口(電子申請)も可。正解者の中から抽選で10人に図書カードを進呈します。
応募先
 広報室広報課「まちがい5」係(〒803―8501 小倉北区城内1―1、TEL093・582・2236)

>>ネット窓口(電子申請)での申し込みはこちら

  • イラストA
  • イラストB

9月1日号の答えと当選者

応募総数466

答え
【5つの間違い】(1)(3)(8)(9)(11)
【間違いの部分】(1)壁の絵 (3)魚の向き (8)青い服の子どもの右手の位置 (9)魚の数 (11)赤いバッグの大きさ
当選者(敬称略)
飯野吉孝、岩本政夫、内田弘子、柿並孝一、倉光昌男、相良順子、園山孝代、田中幸子、原槙須美子、三ヶ島佳織

このページのトップへ