特集「子どもの成長」と「子育て」を地域社会で支え合うまちづくり

一緒に子育て支援の輪を広げませんか

特集「子どもの成長」と「子育て」を地域社会で支え合うまちづくり

「ほっと子育てふれあいセンター」開設20周年

提供会員の十島真生さん(右)と3歳になったばかりのともちゃん(左)が手を繋いで歩いている写真

 子どもは将来の社会の担い手であり、子どもの健やかな成長は私たちみんなの願いです。そのため、子育てを家庭だけでなく、地域や学校、企業、行政といった地域社会全体で支えていく必要があります。

 本市には、子どもの年齢や成長に合わせたさまざまな子育て支援制度がありますが、今回の特集では、10月で開設20周年を迎える「ほっと子育てふれあいセンター」を紹介します。

 同センターでは、子育ての手助けをしてほしい人に、有償で子育てをお手伝いするボランティアを紹介し、地域の中で子育てを助け合う関係づくりのお手伝いをしています。

 子どもがいる家庭の「残業のときに保育所の送迎を頼みたい」「上の子の学校行事の間、下の子を預かってほしい」という願いに応える一方、「子育ての経験を生かしたい」「子育てに頑張る家庭を支えたい」という人の力を生かせる場にもなっていて、温かい支え合いの輪が広がっています。

地域で子育てを助け合う関係づくりをお手伝い

ほっと子育てふれあいセンター

ほっと子育てふれあいセンター援助システムのイラスト
※画像をクリックすると、大きな画像で見られます。

どんな仕組みなの?

 子育ての手助けをしてほしい人は依頼会員として、子育ての手伝いをしたい人は提供会員として、ほっと子育てふれあいセンターに会員登録します。依頼会員と提供会員を兼ねて、両方会員として登録することもできます。

 依頼会員は、市内に住むか働いている人で、生後3カ月から小学生までの子どもがいる人です。

 提供会員は、市内に住んでいる人で、自宅や依頼会員の家で子どもを預かることのできる人です。資格は必要ありませんが、活動を始める前に研修を受ける必要があります。

 この依頼会員と提供会員をつなぐ役割を、同センターのアドバイザーが担っています。

どのように活動が行われるの?

 依頼会員の登録があると、アドバイザーはその近くに住む提供会員を紹介します。両会員は、活動を始める前に、必ず打ち合わせを行います。打ち合わせでは、支援の日時や内容などを詳しく話し合います。また、子どもと顔合わせを行い、好きな遊びやアレルギーの有無など、子どもの情報をしっかりと共有します。

 活動内容は、保育所や幼稚園、小学校への送り迎え、帰宅後の預かりなどです。保護者の仕事の都合や急な外出、病気のときなどに利用されています。「こんな支援は受けられるのかな?」「これくらいのお手伝いでも大丈夫?」など、分からないことはアドバイザーに相談してください。

 活動終了後、依頼会員は提供会員に料金(1時間800~1000円)を支払います。

 また、安心して利用いただけるよう、センターでは支援中の万一の事故に備えて、保険に加入しています。

どのような人が活動しているの?

 現在、依頼会員は約2200人、提供会員は約570人、両方会員は240人の登録があります。提供会員は20代から70代まで幅広く、子どもが好きで誰かの役に立ちたいという人ばかりです。一人での活動に限らず、夫婦やグループで支援を行っている人もいます。提供会員からは、「子どもとのふれあいが楽しい」「活動を通じてさまざまな世代との交流ができる」といった声が寄せられています。子育て支援に興味のある人は、提供会員に登録してみませんか。

(左)河中寛子さん、(右)黒岩和子さん写真
▲(左)河中寛子さん、(右)黒岩和子さん

私たちがアドバイザーです

 会員の皆さんのおかげで、20年間無事故を続けています。これからも安全を第一に、安心して子育てができる環境をつくっていきたいですね。子育てに関することは何でも私たちアドバイザーに相談してくださいね。

子どもからたくさん元気をもらっています

提供会員 十島真生さん

この日預かったのは3歳になったばかりのともちゃん。保育所へお迎えに行った後、十島さんの自宅へ。一緒におもちゃで遊んだり、絵本の読み聞かせをしたり、約2時間お世話をしました。写真
▲この日預かったのは3歳になったばかりのともちゃん。保育所へお迎えに行った後、十島さんの自宅へ。一緒におもちゃで遊んだり、絵本の読み聞かせをしたり、約2時間お世話をしました。

 私は、提供会員になって15年ほどになります。初めての支援は保育所のお迎えと預かりでした。私の子どもが同年代だったので、子ども同士の交流もできると思って始めたんです。その後、両方会員にもなりましたが、もしものときに預かってくれる人がいるのは、とても心強かったです。

 私も働いていて定期的なお世話ができないので、急な病気や仕事で迎えが間に合わないときなどの突発的な依頼を中心に引き受けています。でも、事前に子どもと顔合わせをし、普段の様子や好きなこと、アレルギーの有無などもしっかり確認しています。お世話をしている間は、安全第一で和やかに過ごせるよう心がけています。

 子どもたちの笑顔を見ると、自分自身も笑顔になれます。前日に、その子のことを思いながら準備することも楽しいです。やりがいのある活動なので、ぜひたくさんの人に参加してほしいですね。

平成29年度活動件数グラフ
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ほっと子育てふれあいセンター

小倉北区浅野3丁目8‐1AIMビル3階 電話093・511・3081

開所時間 10~18時 休所日 第1・3火曜日、子育てふれあい交流プラザの休館日、年末年始

〈http://www.kosodate-fureai.jp/hotfureai/〉

入会説明会を開催します

 説明会後、会員登録ができます。会員登録を希望する人は、印鑑と顔写真2枚(カラー、3×2.5cm)を持参してください。会員登録は無料です。

  • 9月21日(金)11~13時、小倉南生涯学習センター(小倉南区役所横)
  • 9月22日(土)11~13時、子育てふれあい交流プラザ(小倉駅北側、AIMビル3階)
  • 9月25日(火)11~13時、八幡西生涯学習総合センター(黒崎駅西側、コムシティ内)

申し込みは電話で開催日の前日までに、ほっと子育てふれあいセンターへ。

【この特集に関するお問い合わせ】 子ども家庭局子育て支援課 電話093・582・2410

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