特集人と動物が共生する社会の実現

守ろう人と動物の幸せな暮らし
つなごう命のバトン

動物愛護センターには、飼い主のいない多くの犬や猫が保護されています。

人と動物が共生する社会の実現

北九州市長 北橋健治写真

 皆さんは動物(ペット)を飼っていますか?

 国内で飼われている犬と猫は1855万頭以上(※)だそうです。ペットを家族の一員として大切に思っている人も多いのではないでしょうか。

 一方で、安易に捨てられたり、虐待されたりする不幸な動物も後を絶ちません。これを防ごうと、6月に動物の愛護及び管理に関する法律が改正され、販売業者へのマイクロチップ装着の義務付けや罰則の強化などが定められました。

 本市でも、平成26年(2014年)11月に「犬猫致死処分ゼロ社会宣言」を行いました。その実現を目指し、動物愛護推進員や関係団体と連携して、譲渡会や啓発活動などに取り組んできました。人も動物も幸せに暮らせる社会の実現は、本市が目指すSDGs(持続可能な開発目標)のゴールの一つ「住み続けられるまちづくりを」にもつながります。

 今回の特集では、正しい飼育の心構えや新しい飼い主を探すための活動について紹介します。今動物を飼っている人もそうでない人も、身近な動物との共生について考えてみませんか。

※2018年全国犬猫飼育実態調査(一般社団法人ペットフード協会)

あなた(飼い主)と幸せに暮らしたい。守ってほしい5つのこと。

1 最期まで責任と愛情を持って飼いましょう

 「ペットを飼う」ということは、その「ペットの命を預かる」こと。ペットの命に責任を持つのは、飼い主である「あなた」だということを忘れないで。

ぼくたちの寿命は、平均10年以上あるよ。ずっと一緒にいたいんだ。

2 不妊・去勢手術を受けさせましょう

 全国の犬・猫の引き取り数のうち40%以上が子猫です。望まれない命を生み出さないためにも、適切に飼える頭数を飼育しましょう。

動物は自らの意思で繁殖をコントロールできません。手術には生殖器などの病気を減少させる効果もあります。

3 迷子防止などの対策を取りましょう

 脱走などで迷子になると交通事故や感染症などの危険があります。散歩のときは必ずリードをつけ、迷子札やマイクロチップなどを付けましょう。※犬には鑑札や注射済票も必要。

おうちに帰りたいよー

4 日頃から周囲の人への配慮を心がけましょう

 動物が苦手だったり、アレルギーがあったり、鳴き声や臭いなどを迷惑に感じる人もいます。犬にはきちんとしつけをして、猫は室内で飼うようにしましょう。飼い主が地域のルールやマナーを守ることが大切です。

公園にふんをほったらかしにする人がいて困ってるんだ。

5 病気の知識と予防を身に付けましょう

ペットの異常に気づいたら、獣医師に相談しましょう。

QRコード
QRコード

 狂犬病をはじめとする動物由来の病気や感染症などがあります。正しい知識があれば防ぐことができるので、予防接種など必要な注意を払いましょう。

動物由来感染症については厚生労働省のホームページでも紹介しています。

譲渡でつなごう 命のバトン

保護猫写真

保護犬や保護猫を飼いませんか

 動物愛護センターでは、飼い主不明で保護されたり、飼い主の高齢化などさまざまな事情で飼えなくなって引き取った犬・猫を新しい飼い主に譲渡する取り組みを行っています。市が委嘱する動物愛護推進員や同センターに登録している動物愛護団体などの協力で、昨年度の犬・猫の譲渡数は441頭となりました。

 譲渡対象には、子犬・子猫だけでなく、性格や大きさなどがわかっている成犬・成猫もいます。自分の飼育環境や生活スタイルなどに合う一頭を家族に迎えることを考えてみませんか。

譲渡会の開催 問い合わせ・申し込みは動物愛護センター 電話093・581・1800

犬写真「ぼくたちに会いにきてね」

 動物愛護センターや小倉城庭園前で、子犬・子猫を中心とした譲渡会を開催しています。また飼い方の事前講習や、しつけ方の教室も行っています。詳しくは問い合わせを。

ワンニャン譲渡会写真

ワンニャン譲渡会

 毎月第2土曜日の9時15分から、動物愛護センター(小倉北区西港町24―7)で開催しています。

 譲渡したい人、譲渡を受けたい人は事前の申し込みが必要です。

市役所前譲渡会

 毎月(7・8月を除く)第1・3日曜日、第4木曜日の10時30分~14時、小倉城庭園前(小倉北区城内)付近などで開催しています。雨天中止。譲渡が決まれば後日ご自宅などでお渡しします。※北九州市動物愛護推進協議会主催。

猫写真

市のホームページで、譲渡対象の犬・猫を紹介しています。

 子犬や子猫、成犬や成猫を性別、毛色、推定年齢などとともに写真で確認できます。

 譲渡する際には、電話での飼育環境調査や条件、注意事項があります。詳しくは動物愛護センターまで問い合わせを(月~金曜日の8時30分~12時、13~17時。祝・休日、年末年始を除く)。

※掲載した写真の犬・猫はすでに譲渡されている場合があります。

金子美香さん写真
▲動物愛護推進員
金子 美香さん

「ペットも大切な家族」人と動物をつなぎたい

 譲渡会や啓発活動をする中で、ペットを最期まで看取ってもらえるように命の大切さを伝えています。一人一人が責任を持って動物を飼うことが共に幸せに暮らせる社会につながると思っています。

犬・猫用フード写真

犬や猫に関する相談を受け付けています

 動物愛護センターでは、犬や猫に関する相談の受け付けやさまざまな情報の提供、しつけ方教室や触れ合いイベントの開催を行っています。また、行方不明の犬や猫の情報提供や管理も行っています。

■犬・猫用フードなどのご寄付を受け付けています。

 問い合わせは保健福祉局動物愛護センター 電話093・581・1800へ。

【この特集に関するお問い合わせ】 保健福祉局動物愛護センター 電話093・581・1800

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