特集「フレイルを知る」〜介護予防について

あなたは大丈夫?自分でできる簡単「フレイル」診断 ※出典:東京大学高齢社会総合研究機構・飯島勝矢:フレイル予防ハンドブック

「フレイル」知っていますか?フレイルとは、年齢を重ねるうちに心身の機能が衰え、要介護状態になる手前の段階を指します。

指輪っかテスト

両手の親指と人差し指で輪をつくり、利き足でない方のふくらはぎの一番太い部分を軽く囲みます

イレブンチェック

次の11の項目を「はい」か「いいえ」で答えてみましょう。

(注)4・8・11の項目は「はい」と「いいえ」が逆になっています。

栄養(食・口腔(こうくう))

(1)ほぼ同じ年齢の同性と比較して健康に気を付けた食事を心がけている
(2)野菜料理と主菜(肉または魚)を両方とも毎日2回以上は食べている
(3)「さきいか」、「たくあん」くらいの固さの食品を普通に噛み切れる
(4)お茶や汁物でむせることがある

運動

(5)1回30分以上の汗をかく運動を週2日以上、1年以上実施している
(6)日常生活において歩行または同等の身体活動を1日1時間以上実施している
(7)ほぼ同じ年齢の同性と比較して歩く速度が速いと思う

社会性・こころ

(8)昨年と比べて外出の回数が減っている
(9)1日に1回以上は、誰かと一緒に食事をする
(10)自分が活気に溢れていると思う
(11)何よりまず、物忘れが気になる

特集「フレイルを知る」~介護予防について

市長からのメッセージ

 3密(密閉・密集・密接)の回避やソーシャルディスタンスの確保など新型コロナウイルス感染症予防のための新たな日常の定着が求められ、これまでの生活が一変しています。また、暑い時季は屋外の運動だけでなく、外出や室内での作業にも注意する必要があります。
 こうした中、高齢者を中心に動かないこと(生活不活発)による「フレイル予備軍」の増加が懸念されています。
 「フレイル」の進行を予防するためには、人との交流が大切と言われています。人とのつながりが希薄になると、心身のさまざまな機能がドミノ倒しのように弱っていく傾向にあります。
 家族や友人、ご近所同士の声掛けなど身近な人との交流を心がけ、市民一人一人が住み慣れた地域で生き生きと暮らせるように、新しい生活様式のもとフレイル予防に取り組みましょう。

北九州市長 北橋 健治

フレイルは「早期の気付き・早期の予防」が大事!

※出典:東京大学高齢社会総合研究機構・飯島勝矢:フレイル予防ハンドブック

 心身の衰えを「年だから仕方ない」と思っていませんか?
 フレイルを放っておくと、近い将来、要介護になるリスクが増え、健康寿命(※)がどんどん縮まっていきます。フレイルを正しく知って、毎日の生活を工夫することで健康な状態に戻したり、要介護になる時期を遅らせたりすることができます。

※健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間

今からできることを始めよう フレイルは「からだ」の虚弱だけでなく、「こころ」や「口」、「栄養」など様々な要素が関係しています。

人との交流を続けましょう

 社会(人)とのつながりは、心の健康を保つために大切です。趣味やボランティア、就労など人との交流の機会を持つことは、心と体を元気に保つためのカギとなります。コロナ禍の下、創意工夫して交流を続けましょう。

 緊急事態宣言下の外出自粛時には「オンライン帰省」や「オンライン飲み会」という言葉が生まれました。この機会にオンラインのビデオ通話(互いの顔を見ながら会話できる、映像付きの通話機能)に新たに挑戦した人もいます。

◇「オンラインビデオ通話の体験講座」の詳細は、いきがい活動ステーション(電話093・967・3420)へ問い合わせを。

バランスのよい食事と十分な睡眠で、免疫力も高めましょう

1日3回の食事で生活のリズムを整える
食事は量より質! 特にたんぱく質をしっかりと
料理を作るなど、家での時間を楽しむ
口腔(こうくう)ケア
毎食後と寝る前に歯を磨く
よく噛んで食べる
口の機能を保つため、本の音読や歌を歌う、電話などでおしゃべりをする

小まめに動き、運動時間を増やしましょう


▲ひまわり太極拳

▲きたきゅう体操

じっと座っている時間を減らす
テレビのコマーシャル中に足踏みをしてみるなど、意識して身体を動かしましょう。
人混みや暑い時間帯を避け、散歩やストレッチなど軽めの運動から始める
筋肉の維持、関節の柔らかさを保つように全身を動かす
テレビのラジオ体操、本市オリジナルの「きたきゅう体操」や「ひまわり太極拳(タイチー)」などの動画を見ながらの体操もお勧めです。オリジナル体操は市のホームページからご覧になれます。

フレイルのことをもっと知りたいと思ったら
「認知症支援・介護予防センター」へご相談ください。

この特集に関するお問い合わせ


認知症支援・介護予防センター

認知症支援・介護予防センター
小倉北区馬借1丁目7―1 総合保健福祉センター5階
電話093・522・8765 FAX093・522・8773

サロンで健康づくり

 地域にリハビリ療法士や管理栄養士など専門のスタッフが出向いて、メンバーに適したフレイル予防の取り組み方をアドバイスします。


対象 主に高齢者が集う市内の5人以上のグループ
料金、費用 無料 申し込みは希望日の2カ月前まで

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