北九州市政だより

NO.1410

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令和4年5月15日号 特集

特集
子どもの交通安全

みんなで防ぐ交通事故

 福岡県警察の調査によると、幼児・小学生が巻き込まれる重大な交通事故(死亡・重傷)は、新年度が始まって間もない5月・6月が多く、中でも登下校など一人歩きを始めて間もない小学1年生の事故が際立って多くなっています。

 子どもは、道路の危険についての知識が未熟です。まずは大人が手本となり、子どもはもちろん、高齢者や障害のある人など全ての人に優しい「事故のない安全なまち」をつくるために、みんなで交通ルールを守りましょう。

歩行中幼児、歩行中小学生、自転車乗用中小学生の月別死者・重傷者数の推移
【福岡県内の平成29年(2017年)~令和3年(2021年)合計】


1月
歩行中の小学生 6
自転車乗用中の小学生 1
歩行中の幼児 3

2月
歩行中の小学生 10
自転車乗用中の小学生 2
歩行中の幼児 4

3月
歩行中の小学生 9
自転車乗用中の小学生 5
歩行中の幼児 3

4月
歩行中の小学生 7
自転車乗用中の小学生 2
歩行中の幼児 4

5月
歩行中の小学生 12
自転車乗用中の小学生 6
歩行中の幼児 1

6月
歩行中の小学生 14
自転車乗用中の小学生 7
歩行中の幼児 2

7月
歩行中の小学生 6
自転車乗用中の小学生 3
歩行中の幼児 2

8月
歩行中の小学生 6
自転車乗用中の小学生 1
歩行中の幼児 4

9月
歩行中の小学生 6
自転車乗用中の小学生 3
歩行中の幼児 3

10月
歩行中の小学生 12
自転車乗用中の小学生 8
歩行中の幼児 3

11月
歩行中の小学生 9
自転車乗用中の小学生 7
歩行中の幼児 2

12月
歩行中の小学生 7
自転車乗用中の小学生 2
歩行中の幼児 3
出典:令和4年「幼児・小学生に関する交通事故発生状況等について」(福岡県警察)を参考に作成

さがしてみよう!交通安全クイズ
道路には危険がいっぱい。この絵の中にも、事故につながりかねない危ない場面が4つあります。さあ、どこでしょう?

交通ルールを守って、通学も遊びも安全に!

交通安全クイズの答え

信号機のない横断歩道では…

クイズの答えイラスト

 渡る前にしっかり止まり、左右をよく見て、手を上げて、ドライバーに「これから渡りますよ」という合図を出しましょう。自動車がしっかり止まってくれるのを待ってから渡ります。車が通っていないと思っても、左右の安全確認を忘れずに!

道路や駐車場では…

クイズの答えイラスト

 「車が止まっているから」「スペースが空いているから」と、道路や駐車場で遊んでいませんか?道路や駐車場は自動車が出入りするところ。止まっている車がいつ動き出すか分かりません。車がいつ通るかも分かりません。絶対に遊ばないようにしましょう。

飛び出すな! 車は急に止まれない

クイズの答えイラスト

 子どもの交通事故で一番多いのが「飛び出し事故」です。道路わきの公園などでボール遊びをしていてボールが道路に転がったり、道路の反対側から友達に呼ばれたりした時などは、特に要注意。道路の近くでは遊ばない心がけが大切です。

自転車の交通ルールは…

クイズの答えイラスト

 自転車は車道通行が原則ですが、12歳以下の子どもは歩道を通ることができます。歩道を通る場合も必ず車道側を徐行し、歩行者が多い時には自転車から降りて、自転車を押して歩きましょう。自転車に乗るときはヘルメットの着用を忘れずに!

子どもを交通事故から守るために

通学路の交通安全対策

 子どもたちの登下校の時間帯は、通勤時間とも重なり、事故に巻き込まれる危険が生じます。市では、登下校中の児童などの安全確保のため、さまざまな対策に取り組んでいます。

●地域で危険箇所を見つけたら連絡を!

 地域の学校・保護者・自治会と、市、警察などは定期的に、通学路の安全性を点検・確認しています。

 皆さんも、危険箇所を見つけた場合は、近くの小学校へ連絡を。

●具体的な安全対策

 歩道や防護柵の設置、路側帯・交差点のカラー化、信号機や横断歩道の設置などの対策に加え、生活安全パトロール隊などによる登下校時の見守りや交通安全指導を実施しています。また、児童に対しては、警察や交通安全協会などの協力を得ながら小学校で交通安全教室を開催しています。

Before→After写真
▲横断歩道部分が路面より10cm盛り上がり、車が減速する「スムーズ横断歩道」

地域の大人が子どもたちの「お手本」に

赤松孝夫さん写真
生活安全パトロール隊
赤松孝夫さん

 毎朝1時間ほど、井堀小学校の通学路に立ち、子どもたちが安全に登校できるよう、見守っています。朝の通学路で特に危ないのが、信号機のない交差点です。渡ろうとする子どもがいたら笛を吹いて制止。行き交う車に手を上げて一旦停止をお願いし、完全に止まったのを確認してから渡らせています。ラッシュ時で焦っているせいか、ろくに標識も見ずに猛スピードで走り抜ける車を時折見かけます。通学や通勤で先を急ぐ自転車もスピードが速く、注意が必要です。車や自転車を運転する人には、一旦停止や制限速度など、交通ルールの順守をお願いしたいですね。子どもは大人を見て育ちます。皆さんには、日ごろから交通ルールを守り、我が子はもちろん、近隣の子どもたちのお手本になってほしいと思います。

交通公園

楽しみながら交通ルールを学ぶ場

 交通公園は、子どもたちが正しい交通ルールや交通に関する知識を専門の安全指導員のもと、楽しみながら身に付ける場所です。

園内で行う子ども向け交通安全教室

(1)親子で自転車教室

親子で自転車教室写真

 補助なし自転車に乗る練習をします。毎月第2・4土曜日。

対象
小・中学生と保護者
(2)自転車運転免許講習会

 合格者には自転車運転免許証(小学4~6年生以外は講習終了証)を交付します。毎月第3土曜日。

対象
自転車に乗れる小学生以上(小・中学生は保護者同伴)
(3)わたる君と交通教室

 交通公園のキャラクター「わたる君」と一緒に、横断歩道の正しい渡り方を学びます。毎月第4日曜日。

対象
小・中学生と保護者
(4)自転車の無料貸出

 園内のコースで交通ルールを学んだり、自転車の練習ができたりします。休園日を除く9~16時(利用は16時30分まで)。

対象
中学生以下(保護者同伴)

 雨天中止。

共通の内容

 いずれも交通公園で。(1)~(3)の申し込みは事前に同施設へ問い合わせを。

出張して行う子ども向け交通安全教室

交通教室

 信号の見方や横断歩道の正しい渡り方など。

対象
市内の幼稚園、保育園、こども園、小学校、子供会などの団体
自転車教室

 正しい自転車の乗り方や交通ルールなど。

対象
市内の小・中学校、高校、子供会などの団体

共通の内容

申し込み
事前に交通公園へ問い合わせを。

基本情報

交通公園

小倉北区井堀5丁目1-1 []
電話093-652-0169

地図

開所時間
9~17時
休所日
月曜日(祝・休日の場合は開園し、翌日が休園)、12月29日~1月3日

老人会や市民センターなど一般向けの交通安全教室もあり。詳しくは問い合わせを

この特集に関するお問い合わせ
市民文化スポーツ局安全・安心都市整備課 電話093-582-2866

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