日本の就職活動の進め方
日本での就職を成功に導く決め手は、早めに活動をはじめること。そして、十分な情報を得て、効率的に活動することです。学校のキャリアセンターや民間の就職支援サイト、下記の公共機関等を利用して、積極的に情報収集をするようにしましょう。
情報源となる主な公共機関
北九州新卒応援ハローワーク
留学生を対象とした職業紹介、就職相談、留学生就職ガイダンスなどの就職支援を行っています。詳細は、小倉・八幡新卒応援ハローワークに直接お尋ね下さい。
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JASSO
日本学生支援機構文部科学省が所管する団体で、国際理解・交流の推進を図ることを目指しています。
詳しく見る外国人留学生のための就活ガイド - JASSO
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Work in Kyushu
九州の企業と留学生をつなぐマッチングサイトです。
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北九州市外国人材
就業サポートセンター北九州市内企業の外国人材受入れを支援する機関です。
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福岡新卒応援
ハローワーク当ハローワークは、日本で就職を希望する留学生の方(在留資格が『留学』の方)もご利用できます。就職情報の提供や就職相談・支援を行っています。※日本語だけのwebサイトです
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FiSSC
福岡県留学生サポートセンター福岡県内および日本国内の企業等に就職を目指す留学生のみなさん一人一人の就職活動を個別就職紹介やセミナー、個別相談等でサポートします。
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スケジュール
インターンシップ
学生が在学中に企業等において自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験をする制度のことをインターンシップといいます。教育課程の一環としてインターンシップを単位として認める学校もあります。制度の有無及び単位の認定については、直接学校に確認してください。企業からの報酬は無い場合が多く、学生自身が将来のキャリアを考え、自分自身の成長のために参加するものです。
北九州インターンシップ応援サイト※日本語だけのwebサイトです- インターンシップのメリット
- ①日本の労働慣習を体感 ②ビジネスマナーの習得 ③業界・職種研究になる
企業・業界研究
「業界」とは、活動内容で産業を分類したものです。日本国内には、「建設業」「製造業」「卸売・小売業」などがあり、大まかに分けても20、最も細かく分けると1,460にも分類されます。希望する企業選びのための第一歩が「企業・業界研究」です。どのような企業や業界があるのかを知り、そして、どのような種類があるのかを理解することで、自分のやりたい仕事を探しましょう。
しごまる。しごまる。とは
北九州市が運営する就職・転職サイト「しごとまるごと情報局」の通称で、北九州市で働きたい方と市内企業を結ぶ公式サイトです。 同サイト内では、市内企業の求人情報のほか、企業・業界研究のためのコンテンツも掲載しています。
エントリー
選考に進むためには、まず各企業へのエントリーが必要です。エントリーすると、採用情報や企業情報、説明会の案内などがメールや郵送で送られてきます。「エントリー=応募」というわけではないので、興味を持った会社へエントリーしましょう。
会社説明会
エントリー後、選考に入る前には会社説明会が開催されます。説明会に参加することで、会社のことや採用担当者の考え方などを詳しく知ることができます。また、ひとつの会場に企業が複数集まり開催される合同説明会もあるので、学校の就職課などを訪ね開催情報を見逃さないようにしておきましょう。
筆記試験・面接
エントリーシートや履歴書を提出し、正式に採用試験に応募すると筆記試験が実施されます。筆記試験には、学生の行動特性や判断力などを把握するための適性検査、基礎学力や知識を把握するための一般常識試験、論理的思考や創造力を把握するための作文・小論文などがあります。また、面接では自分の言葉で志望動機や自分のアピールポイントを伝えなくてはなりません。一般的にいずれの試験も日本語で行われますので、日頃から文章の読み書きに慣れ、面接の練習も入念に準備する必要があります。
内定・在留資格変更手続き
外国人留学生が日本で就職する際、在留資格を「留学」から就労可能な在留資格へ変更する必要があります。また、就職先での仕事内容が、自身の専攻・履修していた科目と関連がない場合、在留資格の変更が難しい場合があるので注意しましょう。在留資格変更の審査には1~3か月程度かかるため、内定が決まれば、4月入社に向けて早めに準備を進めてください。
在留資格変更の要件とは
大学や専修学校で専攻した科目が、従事しようとする業務に必要な知識や技術に関連しているかどうかが問われます。
- 大学を卒業すると、母国語の翻訳、通訳、語学指導は、大学の専攻に関係なく従事することができる。
- コンピュータ技術関連は、法務大臣告示で定められた情報処理技術の試験に合格又は資格を持っていれば大学や専修学校の専攻に関係なく従事することができる。
- 平成29年に就職を目的として在留資格の変更が許可された留学生のうち「技術・人文知識・国際業務」が全体の約9割を占めています。
在留資格変更の審査のポイントは、以下の4点です。
- 本人の学歴(専攻、研究内容など)その他の経歴から相応の技術・知識等を有する者であるか
- 従事しようとする職務内容が本人の有する技術・知識等を活かせるようなものであるか
- 本人の処遇(報酬)が適当であるか
- 雇用企業の規模・実績から安定性・継続性が見込まれ、さらに本人の職務を活かせるための機会が提供されているか
留学生の在留資格「技術・人文知識・国際業務」への変更許可のガイドライン
詳しく見る卒業までに就職が決まらなかった場合は…
日本の大学、大学院、専門学校に在籍している外国人留学生が、在学中の就職活動で就職先が決定しなかった場合,一定の条件を満たすことで、卒業後最長1年間、就職活動の継続が認められます。
海外の大学、大学院を卒業した後、日本での就職を目指して、市内の以下の日本語学校に在籍している外国人留学生についても、一定の条件を満たすことで、卒業後最長1年間の就職活動の継続が同様に認められます。
【対象となる日本語学校(北九州市国家戦略特区の特例適用校)】
・学校法人北九州YMCA
・学校法人国際学園 九州医療スポーツ専門学校 日本語科
詳しくは、在籍する学校にお問い合わせください。
日本国内で起業する場合は……
卒業後に日本で起業しようと考えている場合、在留資格の変更(経営・管理)が必要です。また、起業には資本金500万円または本人以外の従業員2名以上の雇用などが要件となっていますので、十分な準備期間が必要です。