特集 減らそう!「プラスチックごみ」と「食品ロス」
市長からのメッセージ
近年、海洋汚染の観点からプラスチックごみへの関心が世界的に高まっています。わが国でも7月からレジ袋が有料化されるなど、プラスチックごみの削減に向けた取り組みが広がっています。
また、食品ロスも世界共通の課題で、国内でも令和元年に「食品ロス削減推進法」が施行され、社会全体での対策が始まっています。
本市においても、「プラスチックスマート推進事業」や食べ物の「残しま宣言」運動など、市民一人一人ができる活動を通じて、持続可能な社会の実現を目指し、SDGs(※1)に掲げられた目標を達成するために多様な取り組みを重ねています。
10月は「3R(※2)推進月間」と「食品ロス削減月間」です。新型コロナウイルス感染症を防ぐために、日常の生活スタイルを見直している今だからこそ、未来の環境のために、日々の暮らしの中でできることから一つずつ始めてみませんか。
(※1)SDGs:持続可能な開発目標 (※2)3R:リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)の3つの語の頭文字をとった言葉で、ごみの発生抑制、再使用、再生利用をいいます。
北九州市長 北橋 健治
プラスチックごみも食品ロスも、一人一人が行動しなければ解決しません。
●プラスチックごみ問題でできること
プラスチックごみを減らそう
●外出時にはマイバッグを忘れずに
●マイボトル(水筒)でペットボトル削減
実践!新しいエコ生活様式
★店でお弁当を買って自宅で食べる時は、個包装された使い捨ての割り箸やスプーンを辞退しよう。
★通販を利用した時は、ビニール袋や気泡緩衝材はプラごみに出そう。
きちんと分別しよう
●プラスチック製容器包装の見分け方
- (1)プラマークがあるか
- (2)商品を買った時に、包んでいた容器や包装であるか
- (3)プラスチックでできているか
マヨネーズの容器や歯磨きのチューブは、きれいに洗わないとダメ?
中身を使い切り、軽くゆすいでもらえば、多少の残りかすがあっても出せます。
プラごみを出すとき、レジ袋などを内袋に使って出してもいいの?
リサイクル施設で内袋を破って中身を取り出す手間がかかるので、内袋は使用せず、直接指定袋に入れてください。
油のボトルや納豆の容器など、汚れや臭いが取れないものは?
中身を使い切っていれば、油や臭いが取れなくても出せます。
本市では、「排出削減」、「リユース・リサイクル」、「徹底回収」の観点から、プラスチックごみ対策に取り組んでいます。今年度は、指定ごみ袋の原材料の一部にバイオマスプラスチック(植物を原料としたプラスチック)を使用し、環境負荷を低減します。今秋から、順次店頭に並ぶ予定です。
●食品ロス問題でできること
やめよう! 買いすぎ、作りすぎ
家庭での食品ロスを減らすために、「もったいない」を意識し、「買いすぎない」「作りすぎない」の3ないルールを実践しましょう!
家にある食材、食品をチェック
冷蔵庫の中身や家にある食材を確認しておく。
買い物は必要な分だけ
メモをとって必要な分だけ、短時間で買い物を。
「安いから」という理由で安易に買いすぎる前に、使い切れるか考えよう。
作りすぎない
食べられる分だけを作る。食べ切れなかったものはアレンジレシピで食べ切る工夫を。
※参考:消費者庁
毎月19日は冷蔵庫のクリーンアップの日
いつ食べるか分からない食品が冷蔵庫いっぱいに入っている、欲しいものがすぐ見つからない、同じ食材がいくつもある、などありませんか。毎月19日を「冷蔵庫クリーンアップの日」と決め、冷蔵庫を整理整頓し、「見える化」しましょう。
冷蔵庫の片づけテクニック
仲間分け
食品の種類、用途ごとに配置して見える化を
容器保存
中身と残量が分かる透明な容器に入れて保存
期限の近いものは手前に
賞味期限、消費期限の近いものを手前に
期限が近いものから食べる
鮮度を失いつつある食材を優先的に使う献立を
「期限切れ食品」削減キャンペーン
本市では、食品ロスを削減するために、食べ物の「残しま宣言」運動に取り組んでいます。
運動の一環として、スーパーなどの店舗で廃棄される食品を削減するため、消費・賞味期限の近い商品に貼られた割引シールを集めて応募すると、エコグッズが当たる「期限切れ食品」削減キャンペーンを10月21日(水)から実施します。
詳しくは、問い合わせを。市のホームページ(右記を読み取り)でもご覧になれます。
この特集に関するお問い合わせ 環境局循環社会推進課 電話093・582・2187