北九州市政だより

NO.1418

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令和4年9月15日号 特集

特集
終活 はじめの一歩

これからの人生を自分らしく生きるために

 「終活」は、人生の終わりに向けての事前準備という印象が強いかもしれませんが、今は人生の終わりに向けての事前準備をしながら、これまでの人生を振り返り、残りの人生を自分らしく生き、自分らしい最期を安心して迎えるための活動とも捉えられています。「老後をどんなふうに過ごしていくのか」、そして「どんな最期の時を迎えたいのか」さらには「亡き後にどうしてもらいたいのか」など、自分の意思で前向きに向き合う取り組みです。

 人生100年時代、人生を自分らしく生きるために、自分が大切にしていることや、これからどうやって生きていきたいのか、一度考えてみるのはいかがでしょうか。

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終活は、いつスタートしても早い! ということはありません

 もし体力が落ちたり、病気になったりすると、いろいろと考える余裕がなくなることも。早めに考えたり、家族と話したりすることも大切かもしれません。

もちろん、終活は自分の意思で取り組むもの。
「考えたくない」も大事な「意思」です。

◆自分らしい「人生の棚おろし」

◉これからをいきいきと過ごすために何をするか考える

 これまでの人生を振り返ると、「これをやってみたかった」「ここに行ってみたかった」などしまい込んでいた夢を思い出すこともあります。この気持ちは生きるための新しい力となり、実現に向けて頑張ろうと思えてきます。

◉終末期や亡くなった後のことを考える

 財産の整理、葬儀やお墓の準備、身の回りの所持品の整理、介護や医療…、人はこれまで経験したことがないことに大なり小なり不安を覚えます。心配なこと、気になっていることにもできるだけ備えておけば不安も軽減されます。

◆信頼できる人と話してみる

 「人生の棚おろし」をしたら終わりではなく、自分の意思を信頼する人と話し合っておくことが大切です。書いたことも正しく意図が伝わらなければ、周りの人を悩ませてしまうかもしれません。また、思いを共有しておくことで、受けたい医療や介護、パソコンやスマートフォンのデジタル整理、ペットの引き取り先など周りの人が対応しやすくなります。

◆エンディングノート(終活ノート)を活用する

 「何から始めてよいか…」分からないときは、エンディングノートを活用してみては。自分自身や家族のこと、財産やもしもの時のことなどテーマに沿って書くことで、これまでの人生を振り返り、自分の思いを自然に記録・整理できるようになっています(法的な効力はありません)。北九州市社会福祉協議会では、各区社会福祉協議会(各区役所内)や(戸畑駅前)などでエンディングノートを無料配布しています。

問い合わせ
北九州市社会福祉協議会 電話093-882-6211

エンディングノート写真

書くポイント
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  • ◉書きやすい項目から楽しみながら書き始める
  • ◉何度書き直しても大丈夫
  • ◉定期的に振り返り、状況に応じて修正する

家のことで、気になることはありませんか?

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 自宅の管理や家の相続などの住まいの問題解決に向けてお手伝いをします。

予防と管理
留守宅の放置予防

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 一人暮らしの人が長期入院や施設入所するなどさまざまな事情で長い間、自宅が空き家になってしまうことも考えられます。そうした「留守宅」の管理のため、「空き家管理事業者」では、家屋の点検や風通し、時々の通水、郵便物の確認や除草などのサービスを提供しています。

活用
売りたい・貸したい

 維持管理が大変な人、家族構成や健康状態の変化に合わせて住み替えを検討している人には「空き家バンク」制度があります。「売りたい人や貸したい人」に空き家の情報を登録してもらい、市が「売買や賃貸の仲介をしたい不動産業者」を募って引き合わせる制度です。売買などの契約に関する仲介を行う不動産業者は、市と協定を結んでいるので安心です。

講座
終活応援講座「住まいのこと」

 テーマは、「住まいの将来を考える~私がいなくなったら」。空き家にしないための対策や管理、活用について学びます。10月17日(月)10~12時、ウェルとばた12階(戸畑駅前)で。

対象
空き家や持ち家の将来について不安のある人
定員、定数
先着30人
申し込み
9月20日から北九州市社会福祉協議会 電話093-882-6211へ。

空き家活用に関するお問い合わせは

問い合わせ
建築都市局空き家活用推進課 電話093-582-2777

介護や体のことなどで、不安に感じていることはありませんか?

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 高齢者の皆さんが住み慣れた地域で安心して生活を続けることができるように、保健・医療・福祉・介護に関する幅広い相談に応じる「地域包括支援センター」があります。高齢者ご本人だけでなく、家族や地域の人からの相談も受け付けています。

保健・医療・福祉・介護の専門職である、保健師・社会福祉士・主任ケアマネジャーが相談に応じます。

こんな相談を受け付けています

  • 介護・医療などが心配
  • もの忘れが少し気になる
  • よく転倒するようになった
  • ヘルパーやデイサービスを利用したい
  • お金の管理に自信がない

地域包括支援センター相談窓口

月~金曜日の8時30分~17時(祝・休日、年末年始は除く)

 各センターは、担当地域ごと(市内24カ所)に設置しています。担当地域は、「くらしの便利情報(市政ガイドブック)」や市のホームページなどから確認できます。また、市に登録した介護施設などにも無料で相談に応じる「まちかど介護相談室」があります(土・日曜日に相談可能な施設もあり)。詳しくは問い合わせを。

地域包括支援センターに関するお問い合わせは

問い合わせ
保健福祉局地域福祉推進課 電話093-582-2060

お金の管理や契約などで、心配なことはありませんか?

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 判断能力が不十分な人が、日常生活を送るうえで財産の管理や生活に関して自分で対応をすることに不安を感じる場合があります。そのような人が自分らしく安心して暮らせるように、成年後見人等が本人に代わって、生活の見守りや財産管理の支援を行う制度があります。

▼成年後見人等にできることは?

  • 預貯金や不動産などの管理
  • 生活に必要な支払いや受け取り
  • 本人にとって不利益な契約の取り消し
  • 福祉・介護サービスなどの利用契約の締結
  • 入院や施設入所の手続き

▼成年後見人等ってどんな人?

 成年後見人等は、本人のためにどのような支援が必要かなど、本人を取り巻く状況に応じて、家庭裁判所が選任します。

親族
市民後見人
専門職
法人

成年後見制度に関するお問い合わせは

問い合わせ
北九州市成年後見支援センター 電話093-882-9123

はじめの一歩~「終活」について相談してみよう

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終活無料相談

 終活に関する相談に相談員が応じます。10月5~26日の毎週水曜日13~16時、ウェルとばた7階(戸畑駅前)で。

定員、定数
先着各日3人
申し込み
9月22日から北九州市社会福祉協議会 電話093-882-6211へ。

相続や遺言、成年後見などに関する無料相談会

 行政書士が応じます。10月1日(土)10~16時、5階(小倉北区紺屋町)で。

定員、定数
先着20組
申し込み
9月17日から福岡県行政書士会北九州地区協議会 電話080-1761-9113へ。
市の担当課
広報室広聴課 電話093-582-2525。

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