
特集 子育てサポーター
市長からのメッセージ
平成16年(2004年)にスタートした「子育てサポーター」制度は、「学び」をまちづくりに生かす生涯学習の取り組みの一つです。地域の皆さんが各区で実施する研修を受講し、市民センターに子育てサポーターとして登録、活動しています。
今年8月時点の子育てサポーター登録者は、子育てを終えたシニア世代を中心に1500人以上を数え、地域の「教育力」「見守り力」に大きな役割を果たしています。
「自分の子育て経験を生かして、親子の悩みを温かく受け止めたい」「初めての孫との接し方を学ぶ意味でも、若い親子と交流したい」など、さまざまな思いから活動に加わった皆さんは、サポーターの活動に手応えを感じ、新たなやりがいを得たと話しています。また子育てサポーターに支えてもらった皆さんが数年後に「ご恩返しを」とサポーター登録するなど、活動の成果を次世代につなぐような循環も生まれています。
利用する親子はもちろん、地域にも喜ばれ、登録者のやりがいにもつながる子育てサポーター制度は、「オール北九州」で子どもの成長を応援する本市の姿勢を象徴する取り組みと言えます。今後とも地域の力で、子育て世代を応援していきましょう。
北九州市長 北橋 健治
子育てサポーター「子サポ」の活動は、日常的な相談対応と、月1~2回実施する子育てイベントの企画・運営。折尾東市民センターでは毎月第1・2水曜日に子育てイベントを実施しています。イベント時間は約1時間で、この日は子どもたちが歌に合わせて体を動かすリズム体操のほか、栄養士を講師に招き、「おいしく食べよう」をテーマに乳幼児期の食育について話していただくなど、盛りだくさんの内容。参加した親子も「子サポ」の皆さんも、始まりから終わりまで笑顔、笑顔の1時間でした。
この日は4組の親子が利用。人との距離をしっかり確保するなど、コロナ対策も万全。
折尾東市民センターのイベント名は「子育てひろばビーンズクラブ」。各センターが自由に命名しています。
「ラララぞうきん」の歌に合わせて、つついたり、絞ったり、もみもみしたり。
イベントを運営する「子サポ」の皆さん。ちょっとした会話からパパ、ママの悩みを聞いたりも。
折尾東市民センター
館長 片山恭子さん
市民センター館長に聞きました
市民センターは地域の人と人とをつなぐ場。親子と地域をつなぐ子育てサポーターは、地域になくてはならない存在です。私は、どうすれば「子サポ」の皆さんが生きがいを持って取り組んでもらえるか、また若いお母さん方に気持ちよく利用してもらえるか、縁の下の力持ちとして気を配っています。
折尾東市民センター イベント例
● | 11月 | ・・・ | 楽しい森のコンサート |
● | 12月 | ・・・ | クリスマス会 |
● | 1月 | ・・・ | 保育所の先生とリズム遊び |
こうした内容で1年間のプログラムが組まれています。毎回、「子サポ」さん全員がアイデアを出し合いながら決めています。
「子サポ」リーダーの声
子育てサポーター リーダー 山田則子さん
折尾東市民センターの場合、私もそうですが、お孫さんがいらっしゃる年代の「子サポ」さんも目立ちます。若い人の手助けができる満足感だけでなく、初孫と接する時の勉強になる、介護の苦労が和らぐなど、自分自身の生活にもプラスに。まちで子どもさんに「あっ、『子サポ』のおばちゃん!」と声をかけられると、ますます元気が出ます。
利用者の声
八幡西区在住 田中さん親子
生後9カ月になる娘は同年代の子どもが大好き。今日で2回目ですが、前回も今回も、ここにいる間は、親子でずっとニコニコしてました。今はコロナのこともあって子どもを遊ばせる場所が少ないので、すごく助かります。子育ての大先輩の皆さんにいろいろ教われるのもうれしいですね。子育てが一段落したら、私も登録したいと思っています。
いつでも気軽にご利用ください!
イベントは各市民センターのホームページで告知されています。参加を希望する人はお近くの市民センターへ問い合わせを。
あなたも子育てサポーターになりませんか?
\STEP1/ サポーター養成講座
各区で実施している「サポーター養成講座」に参加
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講座の8割(例:5回中4回)以上に出席
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お近くの市民センターに登録
\STEP2/ リーダーを目指してスキルアップ
子育てサポーター登録後、定期的な研修も実施。
サポーター・
フォローアップ研修
リーダー
養成研修
リーダー・
フォローアップ研修
このほか、市内の子育てサポーターが一堂に会する「のびのび交流会」は、貴重な情報交換と活動発表の場。毎年、多くの「子サポ」さんが参加し、つながりの輪を広げています。詳細は問い合わせを。
この特集に関するお問い合わせ 市民文化スポーツ局生涯学習課 電話093・582・2385