未来へつなぐ「東アジア文化都市北九州2020▶21」の軌跡
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- 市民文化スポーツ局東アジア文化都市推進室 電話093-582-2390
約2年間に渡り、文化・芸術の素晴らしさを広く市民に伝えてきた「東アジア文化都市北九州2020▶21」。昨年12月で事業は終了しましたが、さまざまな文化・芸術活動はこれからも続いていきます。イベントに参加した2人にお話を伺いました。
流派の枠を超えた舞台で、日本舞踊がもっと好きになりました
▲高橋 舞さん
(芸名:藤間勢楽)
昨年8月「未来につなぐ東アジア伝統芸能の饗宴」で創作日本舞踊「鳥獣戯画EMAKI」 に出演しました。この舞台は、長唄や日中韓3カ国の伝統楽器による演奏など、伝統芸能の魅力に触れ、味わってもらうものです。国宝「鳥獣戯画絵巻」に登場する動物を、普段は勝美流、花柳流、藤間流などで活動している11人で表現し、踊りました。 流派の枠を超えて一つの作品を作るのはとても珍しく、私も初めて。最後の紗幕(しゃまく)越しのシーンでは、客席から大きな拍手をいただけて本当に嬉しかったです。コロナ禍での稽古も大変でしたが、刺激的で大変貴重な経験になりました。公演後は日本舞踊をもっと深く知りたくなり、仲良くなった他流派の舞台にも積極的に足を運ぶようになりました。今後は若い世代に日本舞踊の素晴らしさを伝えるため、和傘や扇子などを用いて踊る体験型ワークショップを開催したいなと考えています。
ボランティア活動を通じて「人とのつながり」が広がりました
▲石川雅弘さん
私は市内のボランティア団体に所属し、さまざまなイベントにボランティアとして参加し ています。昨年は、とりわけ「東アジア文化都市北九州2020▶21」との関わりが深い1年でした。「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」では、漂着ゴミを用いた「ゴミアート」や「バルーンアート」の制作に参加。「小倉城竹あかり」には準備から本番、後片付けまで参加し、「関門海峡キャンドルナイト」でも会場設営などの役割を担いました。
活動を通じて、アーティストの方をはじめ、たくさんの人とつながることができ、大きな財産になりました。また、これほど大規模な文化事業が北九州で開かれたこと自体、とても誇らしいと思います。今後も機会があれば、文化・芸術イベントのボランティア活動に積極的に参加したいと思っています。