取組紹介

レポート

ソーシャルアクションカンパニー株式会社/更新日 : 2023年4月11日

Z世代と創る地球にやさしい街づくり〜KitaQ Zero Carbonワークショップ〜

Z世代と創る地球にやさしい街づくり〜KitaQ Zero Carbonワークショップ〜

北九州市が企業やNPO・教育機関と協働で取り組む『KitaQ Zero Carbon』プロジェクトをさらに推進することを目的としたイベント【Z世代と創る地球にやさしい街づくり〜KitaQ Zero Carbonワークショップ〜】を2023年1月28日に開催いたしました。

今回はKitaQ Zero Carbonプロジェクトを担当している北九州市環境局、また市内環境活動に取り組む3団体からそれぞれ1名の計4名にご登壇いただきました。

1「KitaQ Zero Carbon」プロジェクトとは?

はじめに、北九州市環境局グリーン成長推進課より「KitaQ Zero Carbon」プロジェクトの趣旨と内容、同市の脱炭素に向けた取組背景についてご紹介いただきました。

北九州市の脱炭素推進における背景

昨今問題となっている地球温暖化や気候変動。その対策として、特にこの2年間では、世界各地が「カーボンニュートラル=脱炭素化」に動いています。北九州市では、ゼロカーボンシティ宣言を契機に、脱炭素社会の実現に向けた施策を推進しています。

「KitaQ Zero Carbon」とは

施策のひとつである「KitaQ Zero Carbon」プロジェクト。本プロジェクトでは、企業や自治体だけではなく市民協働型でカーボンニュートラルな行動に取り組みます。
具体的には、社会貢献活動を見える化するサービス”actcoin(アクトコイン)”を活用し、個人の意識・行動変容の促進、ソーシャルインパクトの可視化に取り組むとともに、「カーボンニュートラルのハブ」となるポータルサイトを新たに開設しました。当サイトでは、ワークショップの紹介や日頃からできる活動、そして市の脱炭素に向けた取り組み事例を掲載しています。

みんなでアクション!環境活動応援キャンペーン

KitaQ Zero Carbonでは、アクションが社会的価値に繋がる仕組みを設計しています。そのうちのひとつが、個人が「イベントへの参加」「小型電子機器の回収」「PUDOの利用」といった対象アクションを行い、みんなで集めたactcoinが合計100万コインに到達することで、ソーシャルアクションカンパニー株式会社が、市内の環境活動に対して寄付(本キャンペーン寄付総額:10万円)を行うキャンペーンです。

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2北九州市内の環境活動に取り組むNPOの事業紹介

次に、前述の「みんなでアクション!環境活動応援キャンペーン」で寄付先に選定された3つの団体のご活動について伺いました。

認定NPO 法人フードバンク北九州ライフアゲイン

まず認定NPO法人フードバンク北九州ライフアゲイン様にお話を伺いました。
当団体は、「全ての子どもたちが大切とされる社会」を目指し、環境問題と社会福祉の両方にアプローチに取り組まれています。
北九州市内でフードバンク、子ども食堂、家庭訪問型子育て支援、そして無料学習塾を展開しており、相対的貧困に値する家庭に向けて負の連鎖を断ち切るために活動をしています。

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NPO法人I-DO

次に、NPO法人I-DO(アイディオ)様からお話を伺いました。

当団体が展開するレンタサイクル事業では、長期間借りることができるプランが用意されていたり、お子さんがいる家庭をターゲットにした3人乗りの自転車も貸出しているなど、様々なニーズに沿っており、利用の促進に貢献しています。

モビリティ事業では、電動キックボードやグリーンスローモビリティなど様々な種類が用意されており、CO2の輩出をしない移動手段を展開しています。
また市内の教育機関とも連携しており、学生を巻き込んだプロジェクトを推進しています。

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北九州市森林組合

最後に、北九州市森林組合様よりお話を伺いました。
北九州市は工業地域のイメージがありますが、実は面積の4割が森林。当組合では杉ヒノキの手入れを行っています。当組合では2022年の12月に市内の林業、建設会社、木材加工会社の4事業で連携を結びました。資源の循環利用を意識しながら、木材利用×カーボンニュートラルに今後ますます注力をしていきたいと仰っていました。

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3「KitaQ Zero Carbonプロジェクト」を盛り上げていくアイデアを考えよう!

最後に、少人数グループに分かれ、特に下記2点に着眼点を置き、意見交換を行いました。

①PUDO、小型電子機器回収BOX利用のアクションを盛り上げるには?

②北九州市でゼロカーボンアクションを盛り上げるには?

出た意見の一部をご紹介いたします。

<意見の一部>

  • 海外の先進的な取り組みを、地域で期間限定で挑戦してみると面白いのでは。包装を使わなかったり、オーガニックやヴィーガンの商品を少し取り扱ってみるなど。
  • 皆で達成感を感じられる仕組みがあるといい。達成するとテレビ塔の色が変わったりなど、すぐに分かる方が嬉しさが増しそう。
  • プロジェクトに挑戦することで、自分にとってのはっきりとしたメリットがあるとよい。
  • 小型電子機器回収を促進するには、箱がどこにあるかなどの周知を広めていくことが大事。自治体からの発信だけではなく、地域の企業や学校など色々な人を巻き込んでいけるのが理想。

4最後に

今回のイベントでは、ゲストのような自治体・NPOだけではなく、参加者も高校生や海外からの参加、そして他県の議員など多様な方にご参加いただきました。
大きな取組である「カーボンニュートラル」。規模が大きい課題であるからこそ、個人や企業、学校など様々な方たちと共に推進していくことが大事なのだと改めて感じました。