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百日咳が流行しています!

更新日 : 2025年5月9日
ページ番号:000175784

 本市での百日咳の報告が増加傾向にあります。令和7年2月から百日咳の報告が続いており、令和7年5月4日時点で累計48件となっています。

 百日咳は、特有の激しい咳を特徴とする感染症で、患者の咳やくしゃみを介した飛沫感染と手指を介した接触感染でかかります。1歳未満の乳児、特に生後6カ月未満の乳児は重症化しやすく、まれに死に至ることもあります。成人では軽症で済むことがありますが、ワクチン未接種の新生児・乳児へ感染させることがあるため注意が必要です。職場や学校のみならず、家庭内でも「咳エチケット」を心がけましょう。

感染者の推移(年別)
年齢別報告人数

百日咳とは

 百日咳菌の感染によって、特有のけいれん性の激しい咳発作を特徴とする急性の気道感染症です。感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)では5類に分類されており、全数把握が必要な疾患です。

 百日咳は世界的に見られる疾患で、年齢を問わず感染しますが、小児が中心となっています。母親からの免疫が十分でなく、乳児期早期から罹患する可能性があり、乳児では重症になり、まれに死に至ることもあります。

感染の症状が出ているイラスト

市内における百日咳患者の報告数

北九州市の百日咳患者累計報告数(年別)
  令和2年 令和3年 令和4年 令和5年 令和6年 令和7年
(速報値)
患者数(人) 13 5 1 1 14 48

注)令和7年5月4日時点累計

症状

 潜伏期間は通常5日から10日程度であり、感染初期は風邪のような症状が現れます。次第に激しい発作性の咳や、最後にヒューと音を立てて息を吸う発作などがみられ、乳児では重症化することがあります。成人では軽症で診断が見逃されやすいものの、菌の排出があるため、ワクチン未接種の新生児や乳児に対する感染源として注意が必要です。

症状が出ているイラスト

感染経路

 感染者の咳やくしゃみによる飛沫感染や感染者と接触したり、細菌に汚染されたところを介して起こる接触感染があります。

感染防止のポイント

 咳が出ている場合は 「咳エチケット」を心がけ、他人に感染させないために、個人が咳・くしゃみをする際に、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえるようにしましょう。特に電車や職場、学校など人が集まるところで実践することが重要です。せきやくしゃみを手でおさえると、その手で触ったドアノブなど周囲のものにウイルスが付着してしまうため注意が必要です。また、汚染箇所を広げないようこまめに手を洗うようにしましょう。

 ワクチンの接種も感染防止のために有効です。

 

咳エチケットのイラスト

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