北九州市動物愛護センターでは、猫免疫不全ウイルス(以下FIV)陽性猫についても譲渡対象としました。
猫免疫不全ウイルス(FIV)について
感染経路
猫免疫不全ウイルスは、ウイルスが主に血液や唾液に含まれ、FIV陽性猫とのケンカで噛まれたりするとうつります。感染の危険度は猫の年齢や生活様式によって異なりますが、特に雄猫はケンカによりFIVに感染します。猫属のみ感染しますので、人間には感染しません。
症状
FIVを発症すると、次第に元気がなくなっていきます。免疫力が低下するため、あらゆる感染症に抵抗できない状態になり、口内炎・胃腸炎・鼻炎などがなかなか治らず、最後は死亡してしまいます。
治療法
現時点では、FIV感染症に特別な治療法はなく、感染していることが明らかになった場合、ストレスをかけないように管理をしたり、現れた症状に応じた治療をしていくことになります。
これから譲渡を考えておられる方へ
“治らない病気”というと、飼うことをためらう方がいらっしゃるかもしれません。確かにFIVは怖い感染症ですが、多くの猫は感染後5~10年はほとんど無症状といわれており、健康な猫と同様の生活を送ることができます。多頭飼いをされる飼い主さんの場合は、ケンカ等でFIV感染の危険性がありますので、避妊や去勢手術を受けさせたり、猫同士の相性をみてストレスがかかったりケンカしないように工夫したりする必要があります。
FIVという病気を理解していただき、1頭でも多くのFIV陽性猫が新しい飼い主さんに出会えることを願っています。
このページの作成者
保健福祉局保健衛生部動物愛護センター
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