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第30回議事要旨(平成27年1月26日開催)

更新日 : 2022年6月27日
ページ番号:000131520

1 日時

平成27年1月26日(月曜日)15時00分-16時30分

2 場所

ホテルクラウンパレス小倉 9階 アルタイル

3 出席者

委員
 小野会長、穴井委員、上田委員、大石委員、岡田委員、河野委員、川本委員、
 勢一委員、薛委員、竹松委員、野上委員、原口委員、森本委員、弓削委員

事業者
 響灘ウインドエナジーリサーチパーク合同会社
 
事務局
 環境局環境監視部環境保全課(環境監視部長他2名)

4 議題

「響灘ウインドエナジーリサーチパーク建設事業環境影響評価準備書」の審査

5 議事要旨

小野会長
 
それでは、第1部について、ご意見、ご質問等を委員の皆様からお願いいたします。穴井委員、どうぞ。

穴井委員
 
今回、施設稼動時の騒音を評価項目として選定していただいております。事業実施区域は、最寄りの住宅から2km近く離れており、影響は大きくないと思われたにもかかわらず、項目として選定していただいており、非常に環境影響評価を前向きに検討していただいているという印象を持っております。
 質問と意見が1点ずつございます。まず質問ですが、準備書6.1-9ページに、パワーレベルの設定についての記述がありますが、こちらに「風力発電機メーカーによる資料より」という1文と、周波数特性については記載がありますが、詳細が書かれていませんので質問させていただきます。このパワーレベルがナセルから出る音だけのパワーレベルではないかということを心配しており風車が回ることによる風切り音の寄与も含まれているのかということを質問させていただきます。

小野会長
 
では、今の質問に対する答えを、事業者からお願いします。

事業者
 
ご質問にお答えさせていただきます。メーカーで、実機で測定したデータを基にしておりますので、当然、ナセルのエンジン音以外の音も含まれているデータでございます。

小野会長
 
よろしいでしょうか。それでは、ご意見をどうぞ。

穴井委員
 
ありがとうございます。引き続き騒音ですが、騒音のコンター図を見せていただきましたが、どうも同心円状に広がっていて、明らかに無風状態の予測をされたのだろうと思いますが、住宅が風上側にあるか風下側にあるかで、このコンター図は、実際は大きく変形するのかも知れません。そこまで踏み込まなかった理由など、何かお考えがありましたらお聞かせいただきたいと思います。予測することは非常に難しいかと思いますので、もし技術的に可能であれば、風下を厳しく評価するような、特に北西側から風が吹いた時のレベルのコンター図も描いていただけると、住民の方は安心されるかなと思います。意見です。

小野会長
 
お答えはよろしいですか。何かお答えなさいますか。今のはご意見として伺っておきます。風の方向を考えなさいということです。

事業者
 
ご意見、ありがとうございます。ご指摘いただいたとおり、なかなか技術的に難しいところもございますので、今回、距離が離れているといったところで、無風状態が安全側か危険側かということも分からない部分があるのですが、今回はあえてそこまでは踏み込まずとも、皆様のご心配になるような予測結果にはなっていないところですので、細分化した状況での予測はしておりません。もっと住宅に近い風力発電機の場合でしたら、そういったこともやっていく必要も、もしかしたらあるのかもしれませんが、今回はそこまでの必要はないかというふうに考えております。

小野会長
 
ありがとうございました。他に、何かご質問、ご意見等はございますか。

薛委員
 
一番冒頭のところで、簡単な質問を市にお願いしたいと思っております。この場所が、風力発電関連産業の集積促進事業というものを公募されて始まったということですが、公募区画をこの場所に決めて公募されたとお聞きしました。ビオトープのすぐ横に風車を設置することを選ばれたのですが、この北側には風車が並んでいるわけですから、この北側を選ばずにここを選ばれたということの経緯をご説明いただければと思います。

事務局
 
今の質問については、港湾空港局が同席しておりますので、港湾空港局からお答えいただきます。

港湾空港局
 
今ご質問いただきました、この区画において風車の実証実験の公募をしたというところの目的といいますか、その経緯についてご説明をさせていただきます。
 立地促進課では、こうした響灘、また新門司もそうなのですが、臨海部の埋立用地を分譲しております。特に、昨今、北九州市が環境未来都市ということで、環境とエネルギーといった分野に力を入れて企業の誘致を目指しているところです。
 この風力発電産業について、我々の目的とするところは、風力関連産業、特に製造業や物流産業、そしてメンテナンスといったものの総合拠点の形成を目指しております。海外事例でもこうした都市があるのですが、製造業を行うに当たって、またメンテナンスを行うに当たっては、実際に風車を立てて実証研究を行う場所がどうしても必要になります。そうした中で、この響灘の風況を活かして、また、今のお話にも出ましたが、既存の風車にも影響を与えず、また民地からも距離を離して、こういった影響がないような場所で実証研究ができないかというようなところの様々な要素を踏まえて、こちらの用地を選定させていただいたという経緯でございます。

小野会長
 
薛委員、いいですか。

薛委員
 
今の答えには、既存の風車から離した方が実験の効果があるというようなことが含まれていたと思いますが、そうでしょうか。

港湾空港局
 
はい。

薛委員
 
分かりました。

小野会長
 
他にございますか。岡田委員、どうぞ。

岡田委員
 
今の質問に関連するのですけれども、北部のほうにも、今、未利用地が広がっていると思いますが、今後、その辺一帯を含めてどのような土地利用を図っていく計画があるのかということを少しお聞かせいただきたいと思います。

港湾空港局
 
続けてご回答させていただきます。今おっしゃられました北部とは、本実証研究の公募区画の北側という意味だと思っておりますが、こちらの用地も確かに、現在、土砂処分場という形で埋立てを行っている状況です。ただ、まだ現状は、分譲用地という形で事業者様にお貸しをするとか、また用地を売却することができるような土地になっておらず、まだ埋立て進行中の土地でございます。
 今回の区画につきましては、廃棄物処分場としての役割を終えて、事業者様にお貸しできるような状態になっているような土地でございます。今後は、この北部の用地につきましても、また、いろいろな計画等もございまして、市の方針も踏まえて、また、立地促進課の分譲方針等も踏まえて、皆様方市民の方々からいろいろなご意見等も賜りながら、分譲の方針についていろいろと検討していきたいと考えております。

岡田委員
 
では、もう1点お願いしたいのですが、今の実証研究の予定地は幾つかの企業が実証研究に加わるということで、今回の事業は斜め両端の一部なのですが、現状は草地というのでしょうか、草が生えていろいろな生物が生息しているような環境ができていると思います。そこは全部一掃して、いろいろな実証研究がそこに配置されるので、あのような環境は全てなくなるということなのかどうか、お聞かせ願いたいと思います。

港湾空港局
 
今回公募しまして、3つのグループ様から風車の実証研究の応募があり、大型、小型の風車が設置される予定です。また、併せて、その底地につきましては、太陽光パネルを張りまして、太陽光発電事業を計画されているというところもありますので、確かにその底地につきましては、今の餌場となっているような草地がなくなる状況は今後考えられると思います。

岡田委員
 
あともう1点ですが、そうすると、草地の状況は順次変わっていくというふうに考えてよろしいのでしょうか。実証研究をされて、大型の風車は端に造りますよね。足元だけ草地はなくなりますが、その間、他の太陽光パネルが設置されるまでの間は、草地のままになっていると考えてよろしいのでしょうか。

港湾空港局
 
そうですね。今回の響灘ウインドエナジーリサーチパークは、大型の風車2基と、また、道路を挟んだ東側の方で2㎿相当の太陽光事業をされます。その他の事業者も、今ちょうど事業計画等を検討している状況ですので、こちらについては、また順次というような形になろうかと思います。

岡田委員
 
順次変わっていくということですね。それは、底地が全て今の草地でなくなる時期としては、いつくらいになるのでしょうか。

港湾空港局
 
ちょうど中心部の方で小型風車の実証研究をされる事業者が、併せて太陽光の大規模なメガソーラーの設置を計画されているのですが、こちらの方のスケジュールが、今ちょうど九州電力への系統連系、要は売電をするとかそういったところの協議をしている段階にありまして、昨今の状況から、スムーズに系統につなぐことがなかなか難しい状況になっているといったことが1点ございます。そこで、その事業計画自体が、スケジュールも含めて、まだ詳細に明らかになっていないというのが現状です。

岡田委員
 
そうすると、両端に大型風車があって、周りはまだ草地が残っている状態がかなり続くと考えてよろしいのですか。

港湾空港局
 
この時期についてですけれども、まだ電力会社との系統の協議について決着がついていません。ただ、事業者につきましても、なるべく早めにこの事業着手は行いたいということです。そうしますと、もしそのお話がついて計画がきちんと固まったということになりましたら、例えばこの底地についても、太陽光パネルの設置の作業に、早ければ来年度早々にも取り掛かるという可能性はございます。
 その部分につきましては、事業性も含めて、まだはっきりとしていない部分があるのですが、早ければというところと、もしかするとそれよりもさらに遅くなるというような可能性もあり、今はまだ不明なところが多いというような状況でございます。

小野会長
 
港湾空港局としては、毎年の利子払いというのも必ずついて回るわけですから、そのことを何とか現金にしろと言われているところがあります。だから、今、非常に苦しい立場だろうとは思います。その中で、先ほど薛委員のご質問にも答えたように、このような事業ができるということで考えたのだろうと思います。
 経緯や前提については、まだ分からない部分も多いですから、これからというところが結構あります。いわゆる残土の処理の問題というものは、いつもついて回る問題で、そのための埋立地も既に予定してあるわけですが、では、そこをどう使うのかという話は、今のところ全く霧中です。そういう状況であり、なかなか今は土地をつくったからといって、すぐ売れる時代ではありませんので、そこが難しいところであります。
 それでは、他にご質問はありますか。

河野委員
 
事業者に1点確認させていただきます。今回、九州電力への連系設備を作って、風力発電施設と太陽光発電施設で発電した電気はそれに全部つなげるということですね。今回の工事計画で示されている工事期間は基本的にはこの風力発電施設に関する工事期間となっていますが、この風力発電施設が稼働する時には、同時に、隣の2㎿の太陽光発電施設も稼働すると考えてよろしいですか。

事業者
 
はい、おっしゃるとおりです。弊社の響灘ウインドエナジーリサーチパークの風力発電と太陽光発電の事業の詳細につきましても、今後、現地でのボーリング調査を行い、詳細設計を進めてスケジュールを確定させていくのですが、現時点での予定としましては、風力発電設備よりも太陽光発電設備の方が、若干早く完成する見込みで進めていく予定です。

小野会長
 
ありがとうございました。他にございませんか。
 第1部はこれで終了いたします。

(注)これ以降の審議につきましては、希少種保護の観点から非公開とさせていただきます。

このページの作成者

環境局環境監視部環境監視課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2290 FAX:093-582-2196

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