水素社会の実現のために主要な要素の一つとして、モビリティでの水素利用の拡大が挙げられます。その中核は、FCVと水素ステーションの普及であり、国ではそれぞれ高い目標を掲げて導入を進めています。
燃料電池自動車(FCV)
(1)特徴
ガソリン車はエンジンでガソリンを燃料させ、熱エネルギーを回転運動に変えて走っています。一方、FCVは、燃料として水素を積み、車載の燃料電池によって発電し、その電気を動力としてモーターを回して走る電気自動車です。水素と空気(酸素)で発電してその電気で走り、排出されるのは水(蒸気)だけなので、究極のクリーンカーと言われています。
平成26年12月、世界に先駆けてトヨタから「MIRAI」が発売され、平成28年3月にはホンダも「CLARITY FUEL CELL」を発売しました。いずれも走行性能はガソリン車と同等で、水素満充填での走行距離は650から700キロメートルとされています。
(2)電気自動車(EV)との比較
EVは、外部から給電した電気を充電して動力源にし、モーターで走ります。走行時にCO2を全く排出しないのはFCVと同じで、どちらもエコカーとして普及が期待されています。
FCVはEVに比べて充填時間が短く、走行距離が長いという特徴を持っています。しかし、EVに比べると車両コストや充填(充電)インフラ整備コストが割高になります。
今後は、近距離圏の定期走行用にはEV、中長距離走行用にはFCVと、エコカーとしてのすみ分けが進むと考えられています。
(3)本市における導入促進の取組み
本市では、 平成27年2月に、公用車としてFCVを率先して導入しました。現在4台導入しており、市役所の業務で利用するほか、イベント等でのPR活動にも活用しています。
また、FCVや外部給電器の導入に補助するとともに、災害時に「動く発電機」として活用する取組みを進め、FCVの普及促進を図っています。詳しくは、下記ホームページをご覧ください。
【市ホームページ内リンク】 FCVをはじめとする次世代自動車の有効活用と普及啓発について
【市ホームページ内リンク】 FCVや外部給電器の導入補助について