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第2回北九州市都市景観賞

更新日 : 2019年3月29日

 「北九州市都市景観賞」は、個性的で魅力ある都市景観の向上に寄与したものを表彰することにより、景観に対する市民等の意識の高揚をはかり、美しいまちづくりを推進することを目的に、平成11年度より実施しており、今回で2回目となります。
 この都市景観賞は、建築物単体のみならず、景観を構成する街並みや魅力を高める市民の取り組みや活動なども表彰の対象としています。
 今回は、市民の皆様からの推薦など308通118件の応募があり、選考委員会での選考の結果、次の8件の表彰が決定しました。

第2回受賞作品

出光美術館(門司港レトロ地区界隈)の画像
出光美術館(門司港レトロ地区界隈)

出光美術館(門司港レトロ地区界隈) (門司区東港町周辺)

 門司港レトロ地区は、明治期から昭和期に栄えた港町である。出光美術館の前身は昭和初期に建設された「邑本倉庫」であった。普通、倉庫の使命が終わった時、建築そのものの存在も終わるのである。しかしながら、「邑本倉庫」は、美術館としての使命を得た時に新たな建築的生命とその存在を得たのである。
 当時の外壁、骨格、骨組みを壊さずに、美術館として再生され、再利用されたことは歴史的建築物の保存と再利用のあり方という観点から、評価されるに十分値するものであり、しかも、美術館としての再生が新たな町並みを形成し、人の流れを生み、レトロ地区の景観形成と街づくりに大いに貢献していることは言うまでもない。

所有者   出光美術館(門司)

設計者   鹿島建設(株)九州支店一級建築士事務所

施工者   鹿島建設(株)九州支店

完成年次  平成12年1月

海峡プラザ(門司港レトロ地区界隈)の画像
海峡プラザ(門司港レトロ地区界隈)

海峡プラザ(門司港レトロ地区界隈) (門司区港町周辺)

 この界隈は、明治・大正期の歴史的建造物に加えて同時代の洋館の移築により、レトロな建築物の街並みが形成されているところである。その中にあって海峡プラザは、周辺の山並などへの眺望や、海へ開かれた雰囲気を大切にしており、レトロ地区にあって、威圧感を与えず、港にふさわしい建物である。
 また海峡プラザ前のブロムナードや跳ね橋のブルーウィングなどによりこのレトロ建築物群と水辺空間がうまくマッチしており、回遊性が、人々に親しみと安らぎを与えてくれている。さらに夜間になると、プラザ屋上よりのライトアップが行われており、水辺にたゆたう光りと噴水の絶妙なる効果で、レトロ周辺にエキゾチックな魅力を醸し出している。

所有者   門司港開発(株)

設計者  (株)レック都市地域研究所

施工者  (株)フジタ・若築建設(株)JV

完成年次  平成11年3月

京町こまち通りの画像
京町こまち通り

京町こまち通り(小倉北区京町周辺)

 井筒屋の道路を隔てたすぐ北側に「京町こまち通り」はある。個性のある専門店街として一部の人に知られてはいたが、整備される前は道幅4.5mの名もない狭い通りであった。道の両側には電柱が林立。上空は電線類が縦横無尽に覆い、路上の汚さ暗さと相まって雑然とした雰囲気を醸し出していた。そのため個々の店の努力に関わらず、通りとしての存在感はなく、これまでは進んで通りたい道ではなかった。今から5年前、地元有志が立ち上がり、その熱意に行政も参加、さらに関係機関・コンサルタントの協力は、路面のカラー舗装・電線類の地中化・照明デザインの実現化をよび、すっきりした空が屋根のオープンモールに変身させた。これにより、通りとお店の魅力的な関係が構築され、通りを挟んだ両側の商店交流が芽生えた。さらに夜は美しい光りのトンネルが誕生し、これまでのイメージを一新した。 この「京町こまち通り」の名称も、この通りの完成を契機に名付けられ、今ではぜひ歩いてみたい通りとなった。商人の心意気とそれを支援し、実現し新たな商店街コミュニティを構築した、地区住民・行政・関係機関・コンサルタントの皆さんに、心から敬意を表したい。

所有者   北九州市

管理者   小倉京町こまち通り商店街協同組合

設計者・総合プロデュース  (有)イゴス・システム・アトリエ

施工者  (株)福田組、(株)日塔建設

完成年次  平成12年12月

松本清張記念館の画像
松本清張記念館

松本清張記念館(小倉北区城内2番3号)

 小倉城のある勝山公園に立地する「松本清張記念館」は、北九州出身の作家・松本清張の広範な創作活動の業績、そしてその人間像を体系的に理解できるよう展示・紹介している施設である。平明で美しい建物の外観は、周辺の静かな街の風情と調和しながら、しかも確かな存在感を示している。地面を5メートル掘り下げて復元した壕割の石垣は、この建物の造形に積極的に取り込まれており、歴史的な環境を生かした新たな景観が形成されている。騒々しい建築群の乱立で、魅力ある街並み景観が消えていくケースが少なくないが、この記念館の場合は、優れた建物デザインにより、小倉城内という場所のもつ景観的な価値を更に高めているといえよう。

所有者   北九州市

設計者   宮本忠長建築設計事務所

施工者  (株)松村組・(株)森組JV

完成年次  平成10年3月

九州国際大学平野キャンパスの画像
九州国際大学平野キャンパス

九州国際大学平野キャンパス八幡東区平野一丁目6番10号

 周辺整備の進む平野地区、国際ゾーンの中にあって国際通りに沿って南北に配置されたこのキャンパスは、このゾーン中にあって中核となる施設であり、また景観形成の要となる施設である。
 キャンパス全体は、周辺に対して開かれたオープンキャンパスであり、のびやかな印象を与える建築群を形成している。特に後期に建てられた建築郡は、落ち着いた色彩と抑制の効いたデザイン、確かなディテールで安心感を与える。又両側の山の手線側の校舎のデザインは、隣接する響ホールのデザインも意識されており、地区全体の景観に配慮していることに好感が持てる。このキャンパスが整備されたことにより、地区の景観が全体として指針を与えられたこと、又このようなキャンパスをオープンにした大学側の姿勢がともに都市景観賞にふさわしいと思われる。

所有者  学校法人九州国際大学

設計者 (株)日本設計九州支社

施工者 (株)竹中工務店・新日本製鐵(株)・山九(株)JV、(株)竹中工務店・
     不動建設(株)JV

完成年次 平成12年2月
 

平野せせらぎの画像
平野せせらぎ

平野せせらぎ八幡東区平野三丁目4番

 一度暗渠の水とした水を、サイフォンによって再び地上に帰し、親水空間として造りあげられた。自然から隔てられた人々にとっては、懐かしさを感じさせてくれるところである。
 平野小学校児童の日々の清掃によって、綺麗さと清潔さが保たれていて、この空間がもつ価値を高めている点が、高く評価される。
 石組の隙間などに野草の進出がみられるとき、その種類の取捨選択を適切に行い、改修時には、せせらぎの中流部に現に見る趣を、上流部にも下流部にも一貫した秩序で景を展開させられたなら、背景の山々とせせらぎが一連のものとなって、真に自然への郷愁を満たしてくれる眺めを作りだすことができる、そんな楽しみをも蔵している場所でもある。

所有者   北九州市

活動団体  平野小学校6年生

設計者   九和設計(株)

施工者   台良工務店、日星建設、峰建設(株)

完成年次  平成7年3月    

山崎邸の画像
山崎邸

山崎邸八幡東区

 八幡東区の高台に位置するこの住宅は、通常であれば使い勝手の悪い傾斜地をうまく取り込んだ平面計画、断面計画がなされている。
 また周辺の緑の中で、あまり違和感を生じさせないように様々な素材(木・土・壁・コンクリート等)を外装としており混ぜて、各々が経年変化の中で風景にとけ込むことを想定しているようである。
 ただ庭と建物との関係の中で、もう少し斜面の形状を使った庭であれば、内外が上手く連続するのではという意見のあったことも添えておきたい。北九州にある多くの傾斜地も、最小限の手を加えることで、自然と共存できる建物となり、なおかつ周囲の景観とも一体となりうることを示す好例として、この住宅は評価できるであろう。

設計者  村山隆司アトリエ一級建築士事務所 

施工者  田代建設(株)

完成年次 平成12年8月   

 

明治学園前の松並木美化活動の画像
明治学園前の松並木美化活動

明治学園前の松並木美化活動戸畑区仙水町周辺

 小倉から戸畑に向かうバス通りぞいに歴史と風格のある松並木がある。永い時を育くんだ木には、その下にたたずむだけで人々に安らぎを与えてくれる自然の力がある。
 一世紀近い時を経て、なお道行く人への季節の変わり目の楽しみを与え、思いでの一場面に残っている方も多いのではないでしょうか。
 このような大切な場所を“ラブアースクリーン”の精神で校外清掃活動として守っていただいている明治学園の皆様の努力の賜です。
 午後三時過ぎに元気良く箒を振り回している男子生徒たちに会われたら、感謝の一言をおかけになっては如何でしょうか。

所有者   北九州市

活動団体  明治学園中学校生徒会

このページの作成者

建築都市局総務部都市景観課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2595 FAX:093-582-2503

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