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【コメント】
・新型コロナウイルス感染症の現状
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令和3年5月27日
【コメント】
・新型コロナウイルス感染症の現状

更新日 : 2021年10月15日
ページ番号:000159179
コメント項目

(1)新型コロナウイルス感染症の現状について(資料なし)

月日:2021年5月27日
場所:北九州市役所

出席者 北九州市長

会見の動画(YouTube)

市長
それでは、今日は新型コロナの状況につきまして、最初に報告をさせていただきたいと思います。まず本市の状況であります。県が緊急事態宣言を、発令されまして2週間経過であります。この間、飲食店、また商業関係の皆様、多くの事業者の皆様に休業要請、あるいは営業時間短縮についてご協力をいただきまして、改めて感謝を申し上げたいと思います。画面をご覧いただきたいと思います。本市の状況であります。依然として、多くの新規の感染者が発生をしております。この数日間の状況を見ると、市民の中には、「ピークアウトは脱したのではないか」という声も聞かれるわけでありますが、この変異株の蔓延によりまして、予断を許さない状況が続いていると率直に感じております。前回の第三波の時、1日の新規の陽性者の数は、60名以上という日は2日間だけ、最多は64名だったわけです。今回の第四波を見ると、昨日までの直近の約2週間だけを取りましても、60名以上陽性が確認された日が7日もあります。そのうち80名を超える日は4日あります。感染拡大のスピードは、前回を大きく超えております。福岡県によりますと、現在、県内全体を見ると減少傾向にあると見られていますが、変異株の感染力の大きさ、また重症化のリスクなどを踏まえますと、これまでの波とは違うことを認識しなければならないと考えます。引き続き感染防止対策を徹底していく必要があります。そこで、重要な指標は病床の使用率であります。この画面をご覧いただきたいと思いますが、市内の病床の使用率は5月26日現在、268床のうち155床、57.8%となっております。県全体では73.0%、重症者用の病床は48.2%、いずれも高い水準になっておりまして、この医療提供体制の現実は「非常に深刻な状況にある」と言わざるを得ません。次の画面をご覧いただきたいと、ちょっと元へ戻ってください。これが北九州の感染状況でありまして、ステージ4、ステージ3、ステージ2とあります。厚生労働大臣、あるいは県当局のコメントを見ておりますと、「緊急事態宣言を解除できるというのは一体いつになるのか」という各方面の問いに対しまして、まずはこのステージ4を脱却すること、そして、ステージ3から次の段階へいけると、そういう状況がやっぱり見られるという、まずこのステージ4にある状況を脱却しないといけないということが言われているわけです。それだけではありませんけれども、北九州市内の状況を見ましても、病床の使用率、また療養者の方の数、新規の陽性者の数を見ましても、こういう状況にあります。これが北九州市の状況です。これまでの経験を通じまして、新規の陽性者の数が減ってまいりましても病床の使用率は、すぐには下がらないわけであります。入院治療が必要な方が入院できないということがないようにしないといけません。そのためにも、早期に感染拡大を抑え込む必要性を、痛感いたしております。依然として、若者を中心に、現役世代の感染が多く見られます。職場におきましても、集団の感染が疑われる事例が続いております。調査していきますと、業務中はマスクをかけておられますが、休憩室、喫煙室、移動中の車中など、いわゆる居場所の切り替わりにおきまして、マスクを外して会話をしたことが感染の原因として挙げられます。気の緩み、環境の変化により、感染リスクはさらに高まります。事業者の皆様方には今一度、感染対策を点検していただきまして、従業員の方々に周知徹底していただくようにお願いをしたいと思います。また特徴として、家族の中での感染も多く見受けられるわけです。家族全員の検温、健康チェックを毎日行っていただいているでしょうが、家庭内でも、手洗い、咳エチケット徹底などをお願いいたします。発熱や風邪の症状などがある場合は自宅で休養していただいて、早い段階でかかりつけ診療所などにご相談をいただければと思います。大切な家族を守るために、家庭内感染が非常に拡大しているという現状を踏まえての行動をよろしくお願いしたいと思います。次に、ワクチンの接種であります。今週、65歳から74歳の方に順次、接種券をお届けしております。受付時の混乱ができるだけ生じないように、29日頃までは、なるべく70から74歳の方にご予約をいただければ混雑回避になると思いまして、そのようにお願いをさせていただいております。また、しばらくお待ちいただきますけれども、65歳から69歳の方についても、混雑がだいぶ落ち着いてまいりまして、またその時期にご予約をいただければと思います。コールセンターの電話回線を増やすとか、区役所窓口での対応スタッフを増やすとか、努力をしておりますけれども、どうか、ワクチン量は十分確保されております。市民全員に対してワクチンが接種できる量が確保されますので、どうぞご安心して、ご理解・ご協力賜りますようにお願いをしたいと思います。来週からは、多くの75歳以上の方が2回目の接種になります。日によっては、全ての予約枠がいっぱいになる状況が生じております。現在、1万回弱の接種を受ける状況に今あるわけでありますが、一時は2回目の方が相当数参ります。2回目の接種をしないと効果は極めて低いと言われておりますので、2回目をぜひ受けていただきたいわけでありますが、その方は、日によりますが8,000人ぐらいになります。つまり、現在の枠の中でかなりの方が、まだ当分の間は2回目の接種の方で占められますので、今回、接種券をお送りした方々にとりましては、当面は、予約の枠は少なくなるわけですが、それが順次、2回目の方々が減りますので、必ずできますのでよろしくお願いをしたいと思います。今後とも、一時的に予約を取りづらいことがあるかもしれません。重ねて申し上げますが、ワクチンは十分な量を確保しております。予約の枠は週4日、定期的に提供しております。木、金、日、月であります。どうか安心してご予約を、お願いいたします。次の画面をご覧いただきたいと思います。また、どれだけワクチンの接種が本市で進んでいるかであります。先週から、市のホームページにおきまして、ワクチン接種の予約状況と接種状況を掲載しております。5月26日現在、予約件数を見ると約22.1万件であります。接種回数は約9.8万回に達しております。高齢者の集団接種におきまして、約30%の方が1回目の接種を終えるなど、順調に進んでおります。ご協力いただいております医療従事者の皆様、市民の皆様方、関係者に心からお礼を申し上げたいと思います。さて、現在、本市におきましては、集団接種の7月以降の体制について鋭意検討をしております。その中で、接種の進め方については、厚生労働省のほうから逐一、通知が送られてきておりまして、他の都市の状況はもとよりですが、この厚生労働省の基本方針というものもよく勘案をして、本市の対応を検討しているわけであります。その中で、国によりますと、第一の優先接種は医療従事者であります。県が実施主体になって(医療従事者の接種を)進める。そして、市町村が実施主体になりまして、「まずは65歳以上の高齢者に優先接種をする」ということが定められております。さて、その次の段階であります。「基礎疾患のある方」というふうに政府は言っております。続いて、「60歳から64歳の方」と、このようになっておりまして、そのあとに「一般の方」ということになっております。そこで、厚生労働省には文書でもって、すでに要請をしてきているわけなのですが、保育など、いわゆるエッセンシャルワーカーにつきましては、一定の段階で優先接種に入れるように「自治体の裁量をお認めいただきたい」ということをすでに文書で、政府、河野大臣、また田村厚労大臣宛にお出しをしております。7月以降の検討をするにあたりまして、いよいよ高齢者の段階から基礎疾患へとなっていくわけでありまして、この段階で、エッセンシャルワーカーの優先接種について、「この方向でいきたいが」ということで相談もしております。厚生労働省の通知によれば、基礎疾患のある方々の接種というものが順調に進むという前提でもって、そのような自治体の判断を認めるということになってきております。さて、この基礎疾患につきましても鋭意、医師会とも協議をしておりますが、基本的には、高血圧、糖尿病など病歴のある方、また極度の肥満の方々が対象でありますけれども、やはり多くの基礎疾患のある市民の方、また医師の間にも、「やはり、かかりつけ医が予診をした上で接種をするのがいいだろう」という声はたくさんあるわけでありますが、個別接種については、医師会とも最初の段階から協議をしておりますが、アナフィラキシーへの対応をはじめとして、予約を取って記録をすると。そして、15分から30分間の経過観察期間を設けると。そういったことで、かなり負荷がかかります。そういう中で、今アンケートを取っておりまして、どれだけかかりつけ医が個別接種でご協力をいただけるかというのは作業中であります。基本的には、基礎疾患のある方というのは、そのように、かかりつけ医の予診を受けて接種をされることが望ましいとは思いますが、その点につきましては、いろんな考えが今後あり得るのかもしれません。これについてはさらに検討を続けますが、その基礎疾患の方々の検討と同時に、エッセンシャルワーカーについても北九州市は進めたいということであります。国が定めております、この優先接種の対象に加えまして、社会機能を維持する方々など、市独自の対象者や接種方法について検討しておりまして、具体的には現在、医師、看護師など、医療スタッフの確保に向けて調整中ではありますが、目標といたしまして、時期は7月上旬頃からを考えます。次に場所でありますけれども、北九州メディアドームを念頭に置いています。次に、対象となるエッセンシャルワーカーでありますが、保育士、教職員、高齢者施設・障害者施設の職員などを対象に接種を行いたいと考えております。現在、本市のワクチン接種は、このように大きな節目を迎えつつあります。そこで、近日中に市全体での会議の場を設けまして、大きな方向性を決定したいと考えております。詳細につきましては、その時改めて報告をさせていただきます。この会議の日時等は改めてお知らせをさせていただきます。次に、アメリカのバイデン大統領がテレビでも国民に呼びかけておられましたが、ワクチンの接種にご協力をいただいて、感謝の言葉に続きまして、「ワクチンを接種された方はマスクを外してもいいですよ」と、このような話をされたということであります。基本的に、本市はこうした考えに同調いたしません。ワクチンには、発症予防の効果は期待されておりますが、他の方への感染をどの程度予防できるかについては、まだ十分、分かっておりません。アメリカの場合は、すでに国民の半数がワクチンを接種して、社会的な免疫を獲得したと考えている人もいるかもしれませんが、本市の場合は、日本の場合は、約3割の高齢者(接種)の状況が始まったところでありまして、そうした意味からも、ワクチンを受けたのちも引き続いてマスクの着用など、感染予防対策の継続はぜひともお願いをしたいと考えております。福岡県を含む9都道府県におきましては、今月末が緊急事態宣言の期限となるわけでありますが、一昨日、福岡県から、国に対して「(福岡)県の解除は困難」ということで、延長が要請されたということであります。県のほうからも、国に要請するにあたりましては、ご相談の連絡をいただいております。その時申し上げたわけでありますが、変異株の感染力の強さ、また県内の感染状況、何よりも医療提供体制の状況などを踏まえますと、「延長もやむを得ない」と、このように私からもお答えをいたしました。一方で、新たなワクチンも承認をされて、全国、ワクチン接種に全力で取り組んでおります。出口が見えなかった状況でありましたけれども、感染を抑え込むための取組はさらに進められるようになりました。私から県知事に、この国に要請するにあたっての意見交換で申し上げたことは、やはり「メリハリ」というものを、市民に対する、社会・経済活動に対する制限については考える必要がないかということを申し上げております。この点については、改めて問題提起を県当局にさせていただこうと思いますが、例えば大型商業施設というものがオープンされていて、美術館であるとか、市民の防災なんかの時の大事な拠点になり得ます市民センターというものが閉じられている。「果たして、これでいいのだろうか」という声はたくさんあるわけでありまして、やはり市民が納得をしていただけるような、この協力の要請というのが必要ではないかということは申し上げております。基本的には「解除は難しい、延長はやむを得ない」とお答えしたところであります。市民、事業者の皆様には、引き続き大変ご心痛をおかけするわけでありますが、今が踏ん張り時であります。変異株はなかなかの脅威でありまして、何としてでもこれまでの努力が水泡に帰さないように、市民一丸となって感染症を抑え込むための努力を続けたいと思いますので、よろしくご協力を、お願いを申し上げたいと思います。それでは、ご質問を承ります。

記者
緊急事態宣言の延長に関してお伺いしたいのですけれども、今、北橋市長のお話の中で、知事と意見交換もされたということだったのですが、そのお話の中で、その延長した際の緊急事態宣言の期間であったりとか、いつ頃の解除の見通しになりそうとか、その辺に関してのお話とかはございましたでしょうか。

市長
国のほうとの相談・協議というものを踏まえて決定されていくものと理解はしておりまして、その時の説明では、具体的な期間のお考えは示されておりませんでした。現実に今、報道によれば、「東京都は1ヶ月ぐらい必要だ」というように知事さんがおっしゃっているようですが、「3週間ぐらいではないか」という報道も各方面出ておりまして、これは国全体の問題でもあるので、専門家を含めた、国と都道府県との話し合いの結果、決まっていくものと思います。ただこれまで、政府は専門家の分科会との協議を重ねて、それを踏まえて方針を出されておりますが、やっぱりステージ3にまず入る、そして、ステージ2というものが見えてくるぐらいまでに落ち着いていくことが肝要だという、そういうことが政府首脳からも発信されております。そういうことも念頭に置いて延長期間が決まるのだろうと思います。

記者
ありがとうございました。それとすみません、先ほど、エッセンシャルワーカーへの優先接種に関するお話と、あと、かかりつけ医での個別接種のお話もございましたが、優先接種に関しては7月上旬頃に「メディアドームを念頭に」というお話だったのですけれども、このかかりつけ医での個別接種に関しての時期の見通しも大体この頃というふうな考えでよろしいでしょうか。

市長
これはかかりつけ医、そして医師会の皆様方との協議を続けておりますので、ここで私のほうから見通しを述べることは控えさせていただくのですが、そもそも集団接種で始めるか、他の都市の中には個別接種という考えもありましたので、どのように進めるかについて医師会とも協議をいたしました。その時の、確認した大方針は、アナフィラキシーへの対応等もありますので、まずは効率的な集団接種の体制をつくる。同時に高齢者施設については、医師の確保できたところから巡回接種を併用する。同時に、かかりつけ医の予診による個別接種についても、状況を見ながら併用の時期を探ると、考えると、こういうことをあらかじめ決めております。まずはかかりつけ医のなかで、今般の状況の中でどの程度、手を挙げていただけるかという調査を今、鋭意行っておりまして、それを今、私どもなりに集計中でございまして、それを踏まえて、医師会とも協議をして、個別接種の併用の時期などを検討することになります。いずれにしても、こうした高齢者の接種が一応、目途が見えてまいりまして、「7月に入ってどうするか」というテーマでございますので、もう一時、時間がありますので、よく検討をさせていただきたいと思います。

記者
ありがとうございます。それとすみません、別件になるのですが、堀江貴文氏が、「北九州市を本拠地とする新球団を発足する」というような発表がございましたが、コロナ禍で暗いニュースが多い中、明るい話題だなと思うのですけれども、市長はこの件についてどんなふうに受け止められましたでしょうか。

市長
大変注目をされていることではないかと、そして、球場は全国各地にあるわけでありまして、その中にありまして、やはり試合場所、試合会場と、特に練習施設ですね。こうしたことが、やはりこうした野球チームの発展のためには重要だと思いますけれども、いろいろとご検討をされて、数ある候補地の中から北九州市を選んでいただいたということは明るい話題でありまして、私ども嬉しく思っております。今後、正式に球団が設立をされて、九州アジアプロ野球機構のリーグへ参入が決まりますと、支援についての協議を行うことになろうかと思います。私どもが今できることは、現時点において考えるのは、公式戦を開催する時、あるいは練習する時の「野球場」という施設を利用すると思いますが、その時の施設利用料を減免できないかということが1つ、2番目に、市のホームページなどにつきまして、球団のPR、試合日程の広報などに協力をするということが考えられます。

記者
ありがとうございました。

記者
先ほどの優先接種の、エッセンシャルワーカーの方についてですけども、保育士、教職員と高齢者施設・障害者施設の職員ということだったのですけども、あと学校。この「子どもに接する人」というような範囲で言うと、ちょっと確認になるのですけども、「保育士から高校の先生まで」というふうな理解でよろしいですか。

市長
近日中に、これはワクチン接種の大方針を、節目を迎える大事な協議の場となりますので、具体的なありようにつきましては、その場でアナウンスさせていただくのがよいかとは思いますが、これまでの議論の過程におきましては、エッセンシャルワーカーの中でも、3密になりやすい環境の中で、時折、陽性患者が出て休園に追い込まれるような事例もあります、保育園、幼稚園、学校、そして児童養護施設、放課後児童クラブ、子どもに関わるところにおいて、家族内感染などによりまして、非常に心配な状況でもありましたので、こうしたことがまず念頭にあります。小中(学校)という場合に公立と私立がありますけれども、市の立場から言いますと、それはどちらであれ、子どもたちに接しておりますので、私立も一緒の扱いだと思っています。高校につきましては、高校の教職員も、小中、特別支援学校と同じく非常に大切な、この優先接種の候補であるわけでございますが、一方におきまして、高校生については、ワクチンを接種する対象にもいずれなってまいります。とりわけ受験なり就職なり、非常に大事な時期を迎えますので、インフルエンザの予防接種もその辺を考慮して優先接種といたしましたが、その点のこともあります。その場合に、学校を巡回するという方法も1つの方法としてはあります。まとまった数でありますので、医師が、看護師が同行して、そこでやっていくというのは効率的な方法でもあります。しかし、「受けない自由」というものも、これは保障されておりまして、果たして、そういう集団での巡回接種が馴染むかどうかについては、慎重な検討も一方において必要です。もしも仮にやる場合には、「学校の先生も」という意見もあるかもしれませんが、ここが小中と違うところであります。小中は、子どもたちがワクチン(接種)の対象にはなっておりません。そういうことで、「先生方が罹らないように」という趣旨であります。この点は、なお議論を詰める必要があると思いますが、基本的には、学校現場におきまして、ワクチンの接種は重要な課題と認識しております。

記者
ありがとうございます。もう1点だけ。先週の会見では、「接種前に問診をする医師の確保がまず第一だ」というふうに言及されていましたけども、一昨日の加藤官房長官の会見では、接種前のオンラインでの問診について、各自治体に積極活用するように呼びかける考えを示していますけども、北九州市については、その「オンラインでの問診」っていうのを、活用の方向性というのはいかがでしょうか。

市長
オンラインの医療につきましては昨年から、この手探り状態で、各界がこの感染症に立ち向かうということになりまして、医師の現場からも、また市民の立場からも、オンラインでの、「そういうことができないか」という声はありましたし、検討をした経緯があります。その時に関係者の間で、あるいは、これは政府も含めて、「どういう具体的な状況に落ち着くのかを今しばらく見極めよう」ということであったと記憶しております。従いまして、今回、「ボトルネックはどこにあるのか」ということがマスコミでもよく取り上げられております。今、もっぱら「打ち手」のことが強調されております。しかし、予診をする先生がいないと打ち手までいかないわけでありまして、そういった意味では、医師の確保というのは絶対的に重要なことであります。その場合、多くの方々のご協力を得る場合に「オンラインでもって」というのは1つの考え方だと思いますが、私の耳には、医師会と様々な相談をしながら今日に至っておりますが、オンラインの診療につきまして、「具体的に提案があった」ということはまだ聞いておりません。でも官房長官のご発言もありますので、この機会にもう一度、オンライン診療のあり方については、前々からの懸案でありましたので研究はしてみます。

記者
ありがとうございます。以上です。

記者
2点伺います。1点目がワクチンのことで、エッセンシャルワーカーの方を自治体裁量で優先していくということだったのですが、お話の中で、3密になりやすい環境ですとか、子どもがワクチン接種対象ではないことを挙げられましたけど、もう少し具体的にこれらの職業の、職業は具体的には今後詰めていかれるとは思うのですが、改めて、その自治体として「優先すべきだ」と考えられる理由を教えていただけたらと思います。2点目なのですが、堀江さんの球団の件で、昨日市長コメントをいただいたところ、お昼ぐらいには「応援していきたい」というコメントだったのですが、その数時間後に修正されて、「注視していきたい」ということで少しトーンダウンされたのですが、その理由、何かございましたら教えてください。

市長
2番目のご質問ですが、最初にコメントを出す時にあたりまして、「嬉しく思う」ということと、今後いろいろと具体的な検討が進むでしょうから、「それを、よく注視をしたい」、最初にそのように、自分としてはコメントの原案をつくっておりまして、変わっておりません。自分としてはですね。ですから、基本的には変わっていないというふうに、自分としては考えております。それから、エッセンシャルワーカーの対応でありますが、元祖エッセンシャルワーカー重視都市はどこかでありますけれども、実は昨年の秋、このコロナ対策で大きいハードルは、インフルエンザと重なる時期の対応が重要と言われておりました。そこで、エッセンシャルワーカーにつきましては、政府の分科会報告書の中にも、社会を維持するために重要な機能を果たしている方々に対する言及もありましたし、そういったものも勘案しながら、本市としても、いわゆるエッセンシャルワーカーの中で、インフルエンザの接種を特に進めたい職種の方については料金を、特別に値引きをするということをその時決めております。その中に、「高校3年生と中学3年生は大事な時期を迎えるから」ということ、そして妊婦の方と。こういうふうな、特別な扱い、いわゆる優先接種を行った事例があります。今回のワクチン接種についてどう考えるかでありますが、市民・各界からたくさんのご要望はそれぞれいただいてきたわけでありますが、保育園が閉園になる、学校が休校になるとか、大変大きな影響が出ます、社会的に。どの職業もやはり社会を維持しているわけでありまして、同じように重要ではあるのですけれども、やはり多くの市民が、クラスターの発生によりまして、大変な困難に直面をするということが見えております。特に相手は小さな子どもたちで、今後ワクチンの接種が考えられていない人たちを大事に見ていただいておりますので、そうした意味で、一般市民の皆さんは1日も早く、「自分が接種をしたい」という方は多いと思いますけれども、そういう保育や学校の教職員等については、優先的な扱いについてご理解をいただけるものと理解をしております。あと、もう一点この点について補足をいたしますと、すでに文書におきまして、早い段階で、河野大臣、田村厚労大臣に対して「自治体の裁量を認めてほしい」ということを提案しております。それは「ワクチンの優先接種」についての自治体の裁量であります。これに対する答えに当たると考えておりますのが、4月に厚生労働省から自治体に送られた通知文でありまして、まずは高齢者の接種を急いでほしいと、そして次の段階の、基礎疾患のある方々への対応に至った場合、基礎疾患の方々のワクチン接種が支障を受けないように。そういうふうにしながら、自治体として、他の方々に対する判断をすることは構わないという通知が来ております。じゃあ、高齢者接種の今の段階でそれができないかでありますが、問い合わせしたところ、「明らかなルール違反になる」と、このように明言されたものですから、私どもとしては、高齢者接種のこれが、この時期に終わるということがはっきり見える時点まで待つということにしたわけであります。

記者
先ほど市長、緊急事態宣言について「解除は難しい、延長はやむを得ない」というお話をされまして、まだ今日27日の上、週末を挟みますので、もう今日ですとか明日には、延長は決まるものと見られます。それで、すでに延長を念頭に準備に入られていると思うのですが、それで2点ほど確認を兼ねてお伺いしたいと思います。1つ目は、5月に緊急事態宣言に最初に入った時、今回の緊急事態宣言に入った時に、休業要請に応じた事業者ですとか、あるいは、この売り上げが減少した事業者に対して、市独自に上乗せを行う趣旨の補助を、支援策を、経済支援を実施されたと思います。それが月ごとというお話で、確かその時の記者会見で、延長された場合、月ごとですから6月も同じように実施されますというふうにおっしゃっていたと思うのですが、「引き続き実施」という理解でよろしいのかどうかということと、その場合、財源の見通しっていうのはどうなっておられますでしょうか。これが1つ目の質問です。2つ目の質問で伺いたいのですが、先ほど市長が、「大型商業施設は開いているのに、美術館ですとか、市民生活に密接に結び付いた市民センターが閉まっているのはどうかという声も」というお話をされていたと思うのですが、この公立施設は市の判断で開けられるのではないかと、市立の施設に関しては開けられるのではないかと思いまして、延長に伴って、休業要請の見直しですとか、緩和を検討する自治体もあるように聞いておりますが、北九州の場合、例えば延長された場合、こういう公立施設の開館・休業について見直すおつもりはあるのかどうかということも併せて伺いたいと思います。

市長
まず事業者に対する支援でありますけれども、今回、新たに服部知事が着任をされまして、この新型コロナの克服にあたっては、県当局と市とが引き続き連携を深めて対応すると。その中でも経済的な支援策につきましては、県内の自治体の中で独自性を競うと言いますか、様々なアイデアがいっぱい出まして、その中で、「やはり県としてできる限り歩調を揃えてはどうか」という声もあったわけです。従って、服部知事のもとで、「今後、経済的な支援策については事前によく協議をしましょう」というふうに市のほうからも申し上げまして、その結果、家賃補助につきましては、県と市が両者で負担をする形で対応するということが決まりました。そして、この月次補助金の形で、売り上げの落ちた事業者に対する支援については、これまで県は県、市はそれをさらに拡充する形で別々に運営してやっていたわけでありますけれども、これについてもよく相談をして対応するということになりました。そこで、延長された場合につきましてどうするかでありますが、もちろん念頭に置いておりますけれども、今の時点で申し上げることは、県庁がこうした事業者支援について、今の状況を継続するかどうかについては確定していないところがあります。従いまして、これまで県と北九州市は呼吸をしっかり合わせて対応してきておりますので、県当局がどうされるのかを、今注視をしているところでございます。財源につきましては、幸い市議会から20億円の予備費をお認めいただいているわけでありますが、加えまして、6月の補正におきまして、そこで一般財源を確保し、時には既定の経費から捻出するなどしまして、財源を捻出しようとしておりまして、一定の自前の財源は確保される見通しでございます。それから何でしたかね。

記者
公共施設の扱いについてです。

市長
これは連日のように鋭意検討を重ねているテーマであります。前回は県庁が、緊急事態(宣言)の3回目の発令にあたりまして、「県有施設、公共施設は閉じる」という方針を出されました。その中で、この市役所におきましては、賛否両論ではないんですけれども、何もかも全部閉めるということで、市民の素朴な共感が得られるかどうかという問題提起を私自身もいたしましたし、そういう声もあったと思います。しかし結論として、「大事な第3回目の緊急事態宣言をどう乗り越えるか」と、「県庁と一体になって取り組む」ということを最後は優先をして、県も公有施設を閉めますので、私どもも基本的に閉めるという方針にいたしました。今回、延長するかどうかの事前の相談にあたりまして、私は「市としては問題提起をさせていただきたい」と県知事に申し上げております。それは、市民、事業者のご理解と協力がなければコロナ対策は前には進みません。そうした意味で、「あれはどうしてこういうことをやっているんだろう」という疑問と言いますか、不自然に感じるところをそのままにしておっては、なかなか協力は得られるものではありません。だから、そういった意味では検討をしたいと思っております。これまで、クラスターが発生したかどうかなど、あるいは政府内部におきましても、例えば文部科学省・文化庁においては、学校はできる限り開いたほうがよいという、子どもの教育のためにですね。また文化施設についても、そこでクラスターが発生しやすいというエビデンスはないわけだから、感染症対策で発生をしない、伴わないものについては認めていいのではないかということを述べてこられております。そういう中で、果たして県がどうされるかということもありますが、市としてももう一度、この問題を考えてみたいと思っています。

記者
ありがとうございます。

記者
2点ほど伺えればと思います。まず北九州市、高齢者全体の接種が7月末までに終えられるというふうな見通しを示されていて、今度から、64歳以下のエッセンシャルワーカーの方から順次接種が始まるとお話しされていますが、この北九州市民全体で接種が終えられる見通しっていうのは、まだ今の段階では難しいかもしれませんが、いつ頃までに終わらせたい、例えば年内に終わらせたいとか、何か時期の見通しがあるのであれば教えていただきたいと思います。あともう1点、7月以降の会場についてなんですけれども、その後、会場選びに進展があるかどうかも教えてください。

市長
現在の大規模13の集団接種の会場は、夏場になるとエアコンの確保等から、その中で閉めざる得ないところも出てきます。それに代わる集団接種の会場を探してまいりまして、目途はつけつつあるというように報告を受けておりますが、正式に決定したらアナウンスをさせていただきますが、夏場をどう乗り切るかというのは大変大事だと思っています。そこで、他の自治体を見ても夜の時間帯、これはでも医師、看護師から見ると、仕事を終えたあとの勤務というふうになりますので、大変なこのご心労を煩わせるわけでありますが、そういうことが可能かどうかということもご相談をしようと思っております。現在は1週間に4回やっております。日曜日は6時間ということを2倍しておりますので、大体1日1万回打てると。そして、ですから1週間で5万回となります。つまり1ヶ月で20万回、2回打ちますから10万人ということになります。10万人ペースでいきますと、3割の高齢者が7月中に完了でありますので、8、9、10(月曜日)で、これで30万人になります。さらに、夜間での接種体制ができるかどうかと、それから夏場、エアコンのないところは使えないので、そこの代替の施設が間違いなく機能するかどうかもありますけれども、それからいくと、現在は10万人ペースで進むと、20万回のペースで進んでいる状況にあります。人口が94万人、その中で82万人が18歳、高校生以上になりますので、82万人に対して、28万(人)の高齢者を7月中に完了すると、残るのは50万(人)ちょっとですね。5ヶ月。8、9、10、11、12(月曜日)。これまで報道機関もアンケートを取っておられますね。アナフィラキシーの報道もセンセーショナルに報道されたこともありましたが、高齢者で7割ぐらいは「受けたい」と。ところが、若い人を見ると5割ぐらいしかないんですね。そこで本市の場合、8割5分ぐらいになってきています。ですから、一番最初のメディアの世論調査の状況からすると、ワクチン待望論は非常に強くなってきていると考えます。それも加味しまして、そういうことがあります。政府には、モデルナの供給によりまして北九州地区、これは北九州だけではありません、都市広域連携だけでも140万(人)あるわけですから、そういう人たちができるような、「モデルナの接種会場についてもできないか」という問い合わせはもちろんしているわけでありますが、現時点でのペースでいくとそうなります。

記者
現時点のペースでいくと、12月には終えられるんじゃないかというお考えですか。

市長
そうですね。ワクチンの供給というものは、当初は非常に危ぶまれたわけでありますが、「6月中に完了するから、必ず7月中に接種は高齢者について完了してくれ」という強いお達しでございますので、ワクチン供給は全く心配しておりません。そのあと間違いなく供給されるかどうかということがありますけれども、それが供給されると仮定しての話になります。

記者
ありがとうございます。

記者
エッセンシャルワーカーの接種の関係、まだ最終的に詰めるところもあろうかと思いますが、今、想定している接種の対象の方、先ほど例示がありましたが、大体人数のボリュームとして、約どれぐらいというふうに、まだ確定ではないにしろ、今どれぐらいをエッセンシャルワーカーと見立てての優先接種にしようとされているかを再度、ちょっと細かいところですが教えてください。それと、基礎疾患についての部分は、かかりつけ医で受けるとか、その受け方もあるんですけれども、ご本人が、自分の基礎疾患というのをどう認識して申告するのかっていうところもあろうかと思いますし、各、接種券を今高齢者に、年代を区切りながらポンッと送ってという形ですが、高校生枠から60代で、年齢差は広い中で、接種券をどのように送りながら基礎疾患の方を拾い出して、拾い出すというか、ご本人が申告しながらっていうとこで、若干テクニカルにはなるんですが、その接種券をどう送って基礎疾患の方にアプローチしていき、接種ができるようにするのかっていうところを、もしちょっとすみません、テクニカルなので「細かいことは現場に」ということかもしれませんが、もし分かれば教えてください。

市長
いずれも市の対策会議において確認、決定をする案件でございますけれども、今申し上げられるのは先ほど述べたことなのですが、インフルエンザワクチンの時に、エッセンシャルワーカーに対する優先支援というものを行っておりますので、それが1つの考え方の基礎にはなりますが、今日時点において、感染の状況はどうかとか、様々な市民や議会の声もありますので、そういうことを踏まえて決定するわけであります。例えば高校となるとですね、県立高校、市の教育委員会は公立の小中学校を所管しております。従いまして、県立高校、あるいは私学については、やっぱり県教委のほうにお話しをしておく必要がある、特に職員の場合、そういうこともありますので、確定したことを言えないというのは、例えばそういう配慮もあります。それから保育園が、「絶対に閉まらないように頼む」ということは、市民の多くの方は言われているんですが、じゃあその学校にしましても、放課後児童クラブというところはもう本当に密になって、みんなが楽しく遊んでいるわけでありまして、ここをどうするのかとか、児童養護施設とかあります。類似の施設であります。ここはやっぱりよく丁寧に見て、漏れがないようにしたいと思いますし、そういった意味で、具体的に「何万人」ということを弾くことは可能でありますけれども、「5万人前後ぐらい」という粗の試算はあり得たとしましても、これは変更があり得ますので、今のところはそういう状況であります。例えば、もっと言いますと議論の過程で、他の都市によりましては、「警察官はもう治安のために日々、様々な状況で活躍していただいている。警察官も対象にしてはどうか」と、実際にしようというところもあるわけです。それに対して、私ども消防は防災ですから、もちろん市の職員としてやるんですが、警察官について(優先接種の対象とするのかどうか)。こうやって広げていった場合にそれがうまく機能するかということもありますので、夏場の会場の確保も大変な時ではありますので、その点は次の対策会議までお待ちをいただければと思います。あと何でしたかね。

記者
接種券の送りと、あと基礎疾患の方をどう幅広い年代から拾うかと。

市長
基礎疾患の方が市民で何人いらっしゃるかという統計はありません。ところが、国のほうで基礎疾患、例えば高血圧、糖尿などについて、「推定値として何%ぐらい」という数字はあります。これで北九州の人口比に均してみて「何万人ぐらい」と、5万人ぐらいでしたでしょうか。ただ、基礎疾患のある方のかなりは高齢者になっておりますので、そこで基礎疾患のある方も対応されているわけでありますが、極度な肥満の方も対象になるということであります。そこで、数万人単位になると思います。それで私どもは名簿を持っておりませんので、その方だけに接種券を送るということは無理であります。ただ、接種券を仮に持っていらっしゃらなくても、名簿を提出していただいて、準備に入って、そして、受付のところで一定の接種券を送りますので、それと照らし合わせるという。ある程度、予約を取るということが大変困難になりますので、名簿で対応するということは、例えば他のエッセンシャルワーカーについてはかなり可能だと思いますけれども、基礎疾患のある方はとにかく分からないので、分かるとすれば個別にかかりつけ医が治療を行っている、あるいは投薬の経験がある、そういうところになりますので、どうしても個別接種というものを併用しないと難しいように思います。それがやっぱり、どれぐらいの医師がそれに協力をしていただけるか今照会中でありまして、国のほうもここに来て、医師の執務量について検討するとか、いろんな、もう躍起になっておられますよね。今いろいろと大変な作業ですので、いろいろ配慮することは、僕は、これは正しいことだとは思うのでありますが、国のほうも今一生懸命ですし、医師会全体としても、そういう方向で何かと検討していただいておりますので、できる限り、かかりつけ医のほうで予診をしてもらって打つのがよいのではないかというふうに思います。ただ、そうは言いましても、集団接種会場におきまして対応することも必要になろうかと思います。そうすると予約の段階で、一般の方々との競合ということも一面起こり得るものですから、円滑な接種を続けるためには、例えばメディアドームに、「ここはエッセンシャル(ワーカー)だ」というように、例えばそういうふうにするとか、あるいは夜間を決めて、「夜間の時間は新たに追加するので、ここについてはこうしたい」とかということであります。基礎疾患の次は60から64歳っていうのが国の定めた基本方針でありますので、これは決めてはいないのですけれども、次は、基礎疾患のある方はたくさんいらっしゃいます。じゃあ50万人以上、同時に出していいかどうかっていう議論がありますが、混乱を招かないかと。でも60歳から64歳については5万人ぐらいです。ここにお出しをして、そして、基礎疾患のある方は1つの対応策を示して、そしてエッセンシャル(ワーカー)については、会場・日時を限定して対応していくということは一案であります。もうしばらくお時間を貸してほしいということです。

記者
ありがとうございます。

記者
2点お伺いします。まず1点、エッセンシャルワーカーの接種の件でお尋ねします。今日かねて「エッセンシャルワーカーの接種優先」というお話は国にも文書で出されていると。私も承知した上でお伺いしたいのですけど、この件についてはエッセンシャルワーカーの優先順位、福岡市さんも先日その方針を打ち出して、私個人的には「先に出してきたか」という思いがあったのですけど、今日の段階でこういった方針を出されたというのは、そういった福岡市さんの動向なんかも意識されてというところはあるのでしょうか、そこの確認だけお願いします。

市長
1月ぐらい前からもう私は決意して、準備に入るように指示をしておりました。たまたま福岡市さんも。ただ高齢者の接種というのが、個別接種をしてもなかなか大変だということですよね、クリニックの負荷がだいぶ大きいと。集団接種の会場をつくるとか、実際に国の定めた優先順位の「高齢者優先」というのは、これは「重症化リスクが非常に高いから、そこをまず」ということでしたが。ですから、これが順調に推移していくかどうか、その体制を確認しないと、次の段階へというのはやはり難しいと判断をしました。国に要望書を提出してから、ずいぶん時間が経つのですけれども、その答えが4月中旬に厚労省の通知になってきたわけであります。まずは、高齢者の接種を最優先で完了してほしい、その目途が付いた段階、基礎疾患の段階で一定の裁量を認めるという趣旨であります。これを待たねばならなかったということです。

記者
ありがとうございます。あとすみません、ちょっとワクチンと関係ないのですけど1点だけ。昨日、本屋大賞を受賞された町田そのこさん、市の文化大使に委嘱しますという発表があったのですけど、ちょっと本屋大賞受賞から時間が空いたのですけど、改めて、地元ゆかりの人の受賞の受け止めも含めて、委嘱される意図と言いますか、思いをお願いします。

市長
町田さんの受賞は素晴らしい快挙だと思ってます。その本の主題が、親から虐待をされている子どもと、ヤングケアラーのために青春時代、非常に苦労をした女性との出会いということでありまして、非常に現代的なテーマについて、実に率直に書かれている素晴らしい作品だと思います。その方がしばしば、北九州、コンビニついての本も書かれていると。北九州のいいところをいっぱい紹介していただいておりますので、実に素晴らしい作家が活躍しているなと思っていたのですが、西日本新聞さんのインタビュー記事を見まして、「観光大使に」というご希望を聞いて、もう大変嬉しく思いまして。それで、まさに北九州のいいところを、いっぱい発信をされている。作品の中でもそうなのですが、ご本人のお気持ちを、そのインタビュー記事を通じまして、いたく感動いたしまして、やはり作家で活躍されているので、文化大使がいいのではないか、それも含めてご本人に打診に行きまして、快諾をしていただいたという経緯がございます。本市としては、作品が現代的な意味で大変注目される、素晴らしい作品であるということと同時に、北九州市のことを、作品を通じてでもそうですが、様々な、明るい魅力的な情報をたくさん発信いただいていることに心から感謝をしております。

記者
ありがとうございます。

記者
エッセンシャルワーカーの優先接種で、すみません、再度お尋ねです。集団接種を考えているということだったのですけども、エッセンシャルワーカーの候補に挙がっている保育士ですとか幼稚園教諭、あとは放課後児童クラブの支援員の皆さんは、もともと人材不足の世界かと思います。日々、人繰りで大変な中、集団接種を打ちに行く、その時間もですけれども、すでに接種した人に聞くと、若い方でも、特に2回目の接種後は倦怠感ですとか、熱が出て、もう仕事どころではなかったという声もよく聞きます。そんな中、このエッセンシャルワーカーの方々を集団接種でして、市としては、何かその辺りの配慮のようなことは考えていらっしゃるのでしょうか。

市長
これは、市としてこれを、「7月を目標に据えて、場所はこうして」ということをアナウンスするのは今日が初めてでございます。内々のその意向確認というのはしているにしましても、市として保育士会の様々なお立場、今ちょうど記者がおしゃったような、様々な固有の問題意識というのはお持ちだと思います。それを踏まえて、今後、保育関係の方々と相談をしていくという作業がこれから始まるわけであります。その場合、エッセンシャルワーカーっていうのは働いているわけありますので、やはり土曜日、日曜日というところが1つだと思います。そして、何班かに分かれないと、やはり、あと発熱する場合も、特に若い世代には多いだろうと言われておりますだけに、その点の配慮というのは、接種の仕方について配慮が必要だと思っいます。ただここで、メディアドームというのは小倉、この周辺の方々にとっても非常に便利のいいところでございまして、多くの方が、高齢者の方でも接種されてきております。そこの、例えば日曜日なら日曜日とか、エッセンシャル(ワーカー)に回すにしましても、やっぱりそこは会場としての確保が、一定の枠は必要だと思っておりますので、その辺のところ、例えば日曜と土曜、仮に「土日はそうする」となると、働いている人には都合がいいと思います。これで6,000回打てます。1週間の土日で6,000回、1ヶ月で24,000回。小中(学校)の先生とか保育士はそれで足りますが、もう少し多いとなると、夜間のところをつくるということも可能かもしれません。そういったところもありますが、基本的にはこれからのご相談によって決したいと思っています。まずこれから協議に入るわけですけど、ご希望される方がどの程度あるかということだと思います。そして、できれば、これは今後の具体的なご相談ですけど、受けられる方の名簿をつくっておく必要があるかどうかをこれから検討します。というのは、ネットで対応しておりますので、保育士かどうかということ、あるいは学校の先生かどうかということは、直接そこには表れません。その中で、例えば60から64歳の方も一緒に予約が可能となりますと、この点、混線する可能性もありますので、やはり名簿というものがあって、それで受付をクリアしていくということが1つの方法だとは思いますが、これも含めてご相談をさせていただきます。

担当者
では以上で終わります。ありがとうございました。

市長
ありがとうございました。

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市長公室報道課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2235 FAX:093-582-2243

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