特集今日から考える空き家活用

特集 今日から考える空き家活用

空き家物語 1 「相続したけれど」 一人暮らしの母(小倉南区在住)が先月亡くなりました。相続者は私と兄の二人ですが、私は夫や子どもと八幡西区に、兄は東京に住んでいます。母が住んでいた実家は誰も住む予定がなくて、困ってるんです。

青紫の円マーク選択(1)相談窓口へ

各区役所総務企画課「空き家相談」

 空き家に関する一般的な相談は、下記の各区役所総務企画課へ。

門司区 電話093・331・0001小倉北区 電話093・582・3301
小倉南区 電話093・951・4112若松区 電話093・761・4045
八幡東区 電話093・671・1459八幡西区 電話093・642・1442
戸畑区 電話093・871・3600

空き家活用の専門相談(3月1日開始)

 相続や登記のほか、売買、賃貸などの専門的な相談は、市が窓口となり、下記の専門家の団体と連携して回答します。

詳細は、建築都市局空き家活用推進室 電話093・582・2777へ。

[専門相談の連携団体]

  • 福岡県司法書士会
  • 公益社団法人福岡県宅地建物取引業協会
  • 公益社団法人全日本不動産協会福岡県本部
  • 福岡県土地家屋調査士会
  • 公益社団法人福岡県不動産鑑定士協会
  • 一般社団法人福岡県建造物解体工業会北九州支部

空き家の有効活用を目指して

■本市の空き家の現状と課題

空き家をきちんと管理しないと… 屋根瓦や外壁などの落下 老朽化による倒壊や部材の飛散 ブロック塀のヒビ・倒壊 スズメバチなどの害虫の発生 樹木や雑草の隣地・道路へのはみ出し 動物のすみかに ごみの不法投棄 放火による火災 不審者の侵入

 本市では、人口減少や高齢化などの進行に伴い、空き家が増加しています。平成25年の本市の住宅総数は49万6630戸で、そのうち空き家は7万1160戸(14.3%)と推計されています。(総務省「平成25年住宅・土地統計調査」)

 こうした空き家を放置すると、屋根瓦・外壁の落下やごみの不法投棄、不審者の侵入など、さまざまな問題が発生し、近隣に迷惑をかけることになるかもしれません。また、空き家をきちんと管理することは所有者の責任です。

■空き家を増やさないために

 空き家となった理由には、住人の「死去」のほか、「別の住宅への転居」「老人ホーム等の施設への入居」「転勤・入院等による長期不在」などが挙げられています。(国土交通省「平成26年度空家実態調査」)

 中でも、「死去」に伴う相続によって取得した住宅が空き家発生の一つの要因となっている現状を踏まえ、相続する前から権利関係の整理や住宅の活用などについて早めに考えることが大切です。

 本市は、所有者も近隣住民も安心して暮らせるよう、空き家問題に取り組んでいます。

 今後はさらに、空き家を発生させないために民間の団体や事業者と連携して、放置予防や管理に対する啓発を行います。また、まだ利用できる空き家については、住宅としてだけでなく住宅以外の用途も視野に、有効活用できるよう、相談窓口やサポート体制を整備します。

空き家物語 2 「施設に入るんだけど」 私は一人暮らしの高齢者です。今度、施設に入ることになりました。息子はいるのですが、結婚して大阪で暮らしています。留守宅をどうすればいいか、ケアマネジャーさんにも相談してみようかな。この家を上手に活用してもらえるとうれしいんだけど…。

青紫の円マーク選択(2)「空き家を活かす地域共生マッチング事業」への登録

 「空き家を地域のために活用したい人」に活用希望の内容を登録してもらい、市が「空き家を提供したい人」を募って引き合わせる制度です。

 活用は、カフェや地域の寄り合い所、ゲストハウスなど住宅以外のものを想定しています。窓口や市のホームページで公開された活用希望の内容を見て、自分が持つ空き家に合うものがないか確認してみましょう。

青紫の円マーク選択(3)「空き家バンク」への登録

 「空き家を売りたい人や貸したい人」に空き家の情報を登録してもらい、市が「売買や賃貸の仲介をしたい不動産事業者」を募って引き合わせる制度です。

 売買などの契約に関する仲介を行う不動産事業者は、市と協定を結んでいる不動産流通団体の宅地建物取引業者なので安心です。

 「自分で不動産事業者を探す必要がなく、市が立ち合ってくれたので安心だった」「複数の不動産事業者から自由に選ぶことができたので良かった」など、多くの喜びの声をいただいています。

青紫の円マーク選択(4)ケアマネジャーの留守宅相談サポート(3月1日開始)

 介護相談などで地域包括支援センターを利用している人や介護認定を受けている人は、担当のケアマネジャーに相談してください。ケアマネジャーが市の担当窓口につなぎます。

地域包括支援センターのほか、市と協定締結予定のNPO法人ケアマネット21に所属のケアマネジャー。

空き家物語 3 「転勤で引っ越しに」 転勤のため、3~5年間、自宅を留守にすることになりました。また戻ってくる予定なので、家財の一部は置いていくつもりです。留守の間、管理をどうしようか迷っているんです。

青紫の円マーク選択(5)空き家管理サービス事業者の紹介(4月1日開始)

 長期不在の留守宅が心配、または空き家を残しておきたいけれどどうしたらいいか分からないといった人に、市内の空き家の管理サービスを行う「空き家管理事業者」を紹介する制度です。

 管理サービスには、外観の点検や家屋の風通し、雨漏りの確認や除草などがあります。

選択(2)~(5)についての詳細は、

建築都市局空き家活用推進室 電話093・582・2777へ。

市のホームページでも確認できます。

北九州空き家管理活用協議会も積極支援!

北九州空き家管理活用協議会とは

 空き家を地域の社会問題として捉え、新たなまちづくりや地域づくりの視点から地域の関連団体や市と連携しながら、安全・安心なまちづくりに貢献することを目的とした、市民主導の団体です。あらゆる分野の団体や個人が一丸となり、空き家管理の担い手の確保・育成や空き家予防の啓発、無料相談会の開催、相談案件に対するプロジェクトチームによる解決策の提案など、さまざまな活動を行っています。

空き家対策の講演会と相談会
「待ったなしの空き家問題、解決ヒント伝授」
  • ●2月22日(金):若松生涯学習センター(若松区本町3丁目)
  • ●2月25日(月):レインボープラザ(八幡東区中央2丁目)
  • ●2月26日(火):門司区役所

 共通の内容 午前の部(10~12時30分)、午後の部(13時30分~16時)。対象 住宅の所有者かその家族。問い合わせは北九州空き家管理活用協議会 電話093・662・3900へ。市の担当課 建築都市局空き家活用推進室 電話093・582・2777。

【この特集に関するお問い合わせ】 建築都市局空き家活用推進室 電話093・582・2777

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