本市の離島である藍島・馬島については、昭和34年、筑前諸島地域として、離島振興法による第8次の離島対策実施地域に指定されて以来、地理的、地形的な制約からくる本土との経済的、社会的な格差是正を図るため、様々な事業を進めてきた。
このような中、平成14年7月、離島振興法の抜本的な改正・延長が行われ、従来の本土との格差是正に加え、離島の特性を活かした島民の創意工夫により自発的な発展の促進という新たな目的が加えられた。
本市においても、離島振興法改正の機会を捉え、北九州市離島振興計画を策定し、併せて、これを同法に基づき、北九州市離島振興計画案として位置づけ、福岡県に提出し、国の補助率の嵩上げの制度も活用しながら、離島振興に取り組んできた。
その結果、生活環境の改善等、一定の成果は見られるが、本土よりも進んでいる少子・高齢化や厳しい漁業経営環境への対応、離島の防災対策等が必要となっている。
そこで、平成24年6月に行われた法律の改正・延長に併せて、これまでの取り組みを整理し、新たに福岡県に提出する北九州市離島振興計画案として「北九州市離島振興計画2013」を策定した。
計画は、市の基本構想・基本計画である「元気発進!北九州」プランで定めたまちづくりの基本方針に沿って、島づくりの基本的な理念・方向性を定めるものである。
計画策定に当たっては、本土との格差を解消することに限らず、藍島・馬島が持つそれぞれの地域資源や特性を最大限に活かした個性あふれる島づくりの方策を中心としたものとする。
事業実施については、「元気発進!北九州」プランに基づいた様々な分野別計画に沿って行っていくこととする。