曽根干潟は、福岡県北九州市小倉南区曽根から曽根新田地区の瀬戸内海(周防灘)に面する517ヘクタールの干潟です。干潮時には、沖合に約5キロメートルもの広大な干潟や砂州が現れ、大潮の時には、沖の「間島」まで歩いて渡ることができます。
後背地の曽根新田地区とあわせて野鳥の宝庫として知られています。特に世界的にも数が少なくなっている「ズグロカモメ」の越冬地となっているほか、主に春・秋・冬にはカモ類、シギ類、カモメ類など多くの野鳥が訪れ、これまでに100種類以上が確認されています。
このほか、環境省のレッドリストに掲載されている希少なカブトガニの生息地でもあり、2001年に環境省が指定する「生物多様性の観点から重要度の高い湿地(日本の重要湿地)」に選定されました。
また、曽根干潟周辺は、古くから漁場として利用されており、牡蠣養殖、刺し網、定置網などの漁業が営まれています。後背地には農地が広がり、沖合9キロメートルの海上には北九州空港の人工島があるなど、人々の生活にとって重要な場となっています。