COPD(慢性閉塞性肺疾患)をご存知ですか?
肺の生活習慣病:COPD(慢性閉塞性肺疾患)が増えています。

COPDとは、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。
この病気は、別名タバコ病ともいわれており、長期間の喫煙などによって気管支や肺が炎症を起こし、空気の流れが悪くなる病気です。進行すると、ちょっとした動作で息切れがしたり、咳や痰が毎日続き、日常生活がままならなくなります。
日本には、約530万人の患者がいると推定されていますが、治療を受けている人が少なく、本人も気が付かないまま重症になっている場合が多い病気です。死亡者数は年間約18,000人で年々増加傾向にあります。
なお、COPDは新型コロナウイルス感染症の重症化しやすい基礎疾患のひとつになっています。
このような症状に心当たりありませんか?

- タバコを長期間吸っている、または以前に吸っていた
- 坂道や階段の上がり下がりで、息切れするようになった
- 風邪が治りにくく、咳や痰が出る
- 運動後に、なかなか動悸が治らない
- 呼吸をする度にゼーゼー、ヒューヒューという音が鳴る
COPDは咳、痰、息切れなどのありふれた症状で始まりますが、進行すると呼吸困難になり、重症化すると呼吸不全に陥ります。できるだけ早く、正しい診断・治療を受けることが何より重要です。
気になる症状がある方は、肺の機能検査のために呼吸器科を受診しましょう。
COPDの予防は、まず禁煙から‼

COPDの原因の9割は、タバコです。
喫煙者の約2割がCOPDにかかるというデータもあり、とくに10年以上喫煙を続けている人、1日何十本も吸うヘビースモーカーは、さらにリスクが高くなるといわれています。
COPDは一度進行すると完全に治ることはありません。できるだけ早くたばこをやめることで、肺機能の低下を防ぐことができます。
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