グリーンエネルギーポートひびき事業
北九州市は、2011年度から、モノづくり、港湾、環境という街の特徴を背景に、洋上風力産業に必要なあらゆるサービスを提供する総合拠点の形成をめざした「グリーンエネルギーポートひびき」事業を展開しています。
1 事業の目的
風力発電の関連産業は、海洋調査、設備の製造・組立・建設・海洋土木工事、O&M(運転管理と維持管理)など産業の裾野が広く、大きな経済効果、雇用創出効果が期待される分野です。
2019年(令和元年)の再エネ海域利用法の施行以降、我が国においても、洋上風力発電は再エネの主要な柱と位置付けられ、普及・拡大のための制度設計が進められています。北九州市は、それに先んじて2011年度(平成23年度)から、洋上風力発電に必要なあらゆるサービスを提供するための拠点づくり、「風力発電関連産業の総合拠点」形成を進めています。

2 風力発電関連産業の総合拠点
「風力発電関連産業の総合拠点」は、洋上風力発電事業を支える4つの拠点機能から構成されます。

3 プロジェクトのロードマップ
プロジェクト立上げ当初、国内では「洋上風力」という概念すら普及していなかったことから、戦略性を持って段階的に展開してきました。

(ACT1)これまでの展開(2011から2023年)
「積出・建設拠点」
1 着床用基地港湾の整備、SEP船の基地化
- 着床用基地港湾 2024年(令和6年)10月 供用開始
(活用事業)
(1) 北九州響灘洋上ウインドファーム (建設期間 令和6年10月から令和8年3月予定)
(2) 長崎県西海市江島沖ウインドファーム(建設期間 令和9年10月から令和12年9月予定)
- SEP船の基地化 国内に5隻しかないSEP船のうち、2隻の母港化・五洋建設の進出を実現

2 本格的洋上ウインドファームの誘致(改正港湾法1号案件)
- 公募 :2016年8月実施
- 発電所名 :北九州響灘洋上ウインドファーム
- 事業主体 :ひびきウインドエナジー株式会社
- 総事業費 :約1,700億円程度
- 総出力:最大22万キロワット程度(≒9.6メガワット機×25基)
- 操業 :2023年3月着工から2025年度 運転開始予定

「製造産業拠点」
洋上風車のジャケット基礎のサプライチェーンを形成【日本初】(日鉄エンジニアリング株式会社若松工場)
- 石狩湾新港洋上ウインドファーム(北海道)向け14基、北九州響灘洋上ウインドファーム向け25基を製造
- 多くの地元企業による、洋上風力関連産業への参入が実現

ジャケット式基礎製造風景(令和6年6月撮影)
「物流拠点」
製造産業拠点を支える、海陸物流ネットワークの構築
- 総合拠点内でのシームレスな移送 (港湾⇔産業用地)
- 国内各地の基地港湾への製品・部品の供給
- 東アジア等海外への製品・部品の輸出

「O&M拠点」
(1)日本最大のO&M専業事業者 株式会社北拓の進出
- 2016年10月 北九州支店を国内の洋上風力向けの拠点と位置づけ、メンテナンスパーツの物流倉庫及びトレーニングセンターを開 設、2024年5月 洋上風車基礎(実機)を用いた訓練施設の稼働
(2)洋上風車のメンテナンスに不可欠な作業員輸送船(CTV:Crew Transfer Vessel)を係留する O&M拠点港の完成(2024年3月)

(ACT2)これからの展開(2023から2030年)
今後主流となる浮体式に対応するため、響灘西地区における「浮体式総合拠点形成」を軸に3つの課題を柱にスピード感を持って、ACT2を展開していきます。

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港湾空港局洋上風力拠点化推進部洋上風力拠点化推進課
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