まちの記憶を刻み、まちの誇りを未来につなぐ〜「文学の街 ・ 北九州」の魅力再発見〜

市民が培った豊かな文芸土壌

 本市は、古くは小倉藩の城下町や長崎街道の宿場町として、明治以降は官営八幡製鐵所に代表される近代工業都市として発展を遂げました。
 人が集まるまちには文化が育ちます。日本有数の工業都市となった本市では、文学、音楽、伝統芸能など、幅広いジャンルにおける市民による文化活動が早くから根付き、今に続いています。

 明治・大正期から昭和、平成、そして令和の今なお、著名な文学者を絶え間なく輩出する本市の豊かな文芸土壌は、それぞれの時代で文化活動を担ってきた市民一人一人が培ったものです。

 そんな本市の豊かな文芸土壌に触れることができる施設・文学館が、13年ぶりにリニューアルオープンしました。

 本市を代表する文学者の紹介や、ジャンル別の文学の歩みのほか、今、活躍する作家も取り上げるなど、常設展示が大きく変わった文学館で、「文学の街・北九州」の魅力を再発見してみませんか?

記憶を刻む

見て、触れて、読んで、「文学の街・北九州」を体感

文学館が13年ぶりにリニューアル。幅広い世代の人にも楽しんでもらえるよう、新しい魅力を散りばめました。

館内案内図

1F

  • 1 インフォメーション&ミュージアムショップ
  • 2 シンボルウォール
  • 3 世界に広がる北九州の文学
  • 4 交流ひろば
  • 5 同人誌コーナー
  • 6 文学賞コーナー
  • 7 資料検索コーナー
  • 8 ワークステーション
  • 9 企画展示室

1

new

北九州の魅力を映像で紹介
シンボルウォール

 エントランスすぐの壁面で、本市ゆかりの文学者の作品などに書かれた北九州の風景を22種類の映像で紹介しています。

1

文学館のシンボル
ステンドグラス

 豊後(現在の大分県)の思想家・三浦梅園の著書に書かれた図から、世界的な建築家・磯崎新さんがデザインしたものです。

1

new

どんな作品が翻訳されている?
世界に広がる北九州の文学

 世界各国で読まれている本市ゆかりの文学作品から、39か国で翻訳された70作品を地図上で紹介。一部を展示しています。

1

多彩な企画展を開催
企画展示室

●収蔵品展「北九州の文学者」

 リニューアルを記念して、本市を代表する文学者にまつわる、貴重な収蔵品を一堂に展示。掛け軸や書画をはじめ、文学館が所蔵する自筆資料などを紹介します。常設展の入場券で観覧できます。日程は問い合わせを。

2F

  • 1 北九州文学の扉
  • 2 北九州の文学者
  • 3 北九州の文学のあゆみ
  • 4 今、活躍する作家
  • 5 北九州文学マップ
  • 6 デジタル展示

2

文学者を深く知る
北九州の文学者

 明治の文豪・森鷗外から、杉田久女、橋本多佳子、林芙美子、火野葦平、宗左近まで、本市の文学史を彩る6人の文学者を貴重な資料とともに詳しく紹介します。

2

ジャンル別に学ぶ
北九州の文学のあゆみ

 明治以前の文学に始まり、短歌、俳句と川柳、散文、児童文学、詩など、北九州の文学の歴史をジャンルに分けて展示・解説します。

2

new

作家の愛用品も展示
今、活躍する作家

 平野啓一郎さん、リリー・フランキーさん、松尾スズキさんなど、さまざまな分野で活躍中の作家35名を紹介。作家の自筆原稿・愛用品などを定期的に入れ替え、展示します。

2

new

ケースの中の作品にタッチ
デジタル展示システム

 11台のタッチパネル式デジタル展示システムを設置。展示されている資料の裏面など、展示ケースの中では隠れて見えないところも見ることができます。

施設情報

[開館]9時30分~18時(入館は閉館の30分前まで)
[休館]月曜日(祝・休日の時は開館し翌日が休館)
[料金]一般240円、中高生120円、小学生60円

開館状況は問い合わせを。文学館のホームページでもご覧になれます。

未来につなぐ

 文学館では、「文学の街」を未来へつなぐ次世代の担い手を育成するため、「林芙美子文学賞」、「子どもノンフィクション文学賞」及び「あなたにあいたくて生まれてきた詩コンクール」の3つの文学賞を実施しています。

この特集に関するお問い合わせ 北九州市立文学館 電話093・571・1505

このページのトップへ