1967年の創業以来、技術の研磨、設備の大型化、近年はICT化にも取り組みながら港湾土木・浚渫（しゅんせつ）工事をメインに手掛ける株式会社 若港。全国でも最新鋭のグラブ浚渫船「海響」で、同期の仲間たちと切磋琢磨しながら経験を積んでいる大野さん。入社1年半だが「仕事を率先してやるし、覚えが良い」と評価され、4月には甲板長補佐に昇格予定だ。「車の機械整備がしたくて工業高校に進学しましたが、３年次に友人の父親に誘われてグラブ浚渫船を見学した際、『努力した人が上に行ける』という話を聞き、就職を決意しました。その時の“友人の父親”が今では上司です」と笑う。船上は常に危険と隣り合わせの作業だが、互いに命を預け合う仲間たちと信頼関係を築きながら学びの日々を送っている。休日は10年以上続けているバレーボールで汗を流している。